栃木県佐野市の隠れた名所「出流原 弁天池 湧水」と「磯山弁財天」

栃木県佐野市といえば、佐野ラーメンや佐野プレミアムアウトレットが有名ですが、今回は日本名水百選のひとつ「出流原弁天池湧水」と岩山に本殿がある「磯山弁財天」の隠れた名所についての記事です。

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5月は藤の季節真っ只中。駐車場横にある藤棚も紫色の藤が綺麗に咲いています。

 

日本名水100選「出流原 弁天池 湧水」

栃木県の文化財天然記念物に指定されている「出流原弁天池湧水」は、磯山公園の南西一角にあります。この一帯は古生層石灰岩質の地層となっており、1日約2400トンもの豊富なカルシウムを含む湧水が、コンコンと湧き出ています。

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樹木に覆われた池で、鯉たちが優雅に泳ぐ姿がくっきりと見える透明感!水底に沈む木の葉の微細な色の違いがわかるほど清く澄んでいます。

 

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湧水の源泉は北側の池底、小島の近く。こちらには水汲場はありませんが、すぐ近くの「ホテル一乃館」で湧水を汲むことができるそうです。

出流原弁天池:栃木県佐野市出流原町 出流原町1117

環境省ホームページ「名水百選」

 

立派な朱塗りの山門がある「磯山弁財天」

駐車場のすぐ右手に赤い朱塗りの山門があり、そこから山の中腹に見えるのが「磯山弁財天」です。神社なのに山門があるというのは神仏習合(神様も仏様も同じものである)時代の名残なのでしょうか…

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七福神紅一点の弁財天さま

山門に入ってすぐのところにも弁財天を祀っています。また、石灰岩の山によく見られる「風穴道」があります。

七福神紅一点の弁財天は、元々インドの神であり、ヒンドゥー教の女神である「サラスヴァティー神」が原型だそうです。(恵比寿は日本の神道、福禄寿、布袋尊、寿老人が中国の神、毘沙門天、大黒天がインドの仏)

明治以前の神仏習合によってなのか、どうやら七福神は、神様と仏様両方の要素を持っているようで、弁財天、大黒天、毘沙門天が、神社に祀られることが結構あるようです。(福禄寿、布袋尊、寿老人といった中国からの神様が神社で祀られるケースは稀だとか…)神社に祀ってあれば二拝二拍手一拝で参拝、寺院であれば、合掌して頭を下げ拝むことになります。

ちなみに、筆者の地元の有名な「隅田川七福神巡り」では、恵比寿、大黒天、寿老神が神社、毘沙門天、布袋尊、弁財天が寺院に祀られています。

 

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弁財天の由来「音楽、弁才、福智、延寿、除災、得勝を司る天、妙音天、美音天、大弁才、功徳天とも称する。もと河川を神格化したもので我国にては七福神の一」

佐野七福神巡り

 

本殿まで続く急階段

長い階段の途中には鐘楼、銭洗い弁天、白蛇の手水舎などがあります。かなり急坂であるものの、10分あれば本殿に行き着くことができます。

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弁財天さまのお使いとあって、境内の随所で蛇の石像が見られます。

 

山の中腹に建つ懸造りの本殿

岩上に作られた本殿は、釘を使わず建築された清水寺などと同様の懸造り(崖や池などの上に建物を長い柱と貫で固定し,床下を支える建築方法)となっています。

山門を通ったときはてっきり寺院だと思っていたのですが、拝殿の上には「磯山宮」とあり、頭上に白蛇に巻かれた宇賀神像が安置されています。

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磯山辨財天観光協会による参拝者への案内

当磯山辨財天は八本の手を有し頭上に白蛇に巻かれた宇賀神像を拝し、地球上のあらゆる物を司る菩薩様方が16人の童子になぞられてそれぞれのお支度で一団となり辨財天の御指示をお待ちするかの様なお姿で御厨子に安置されて居り、あらゆるお願い事が可能とされ、特に五穀豊穣、家内安全、商売繁昌の神様として灼かです。当地域におきましては蛇は辨天様のお使いとされ、昔から大切に保護されてまいりました。良く長い蛇の夢を見ると幸先がよく縁起が良いとされて居り、野山に行き突然蛇に出合うと、一瞬怖さを感じますが後で明るい希望や期待に胸さわぎをおぼえたもので御座居ました。辨天様を信仰される皆様、辨天様と共にやさしく皆様をお守りしている白蛇に感謝と労りのお気持ちでお希望の所を何回かさすって上げて下さい。益々幸運に巡り合れます事と信じます。 合掌

 

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出流原弁天池 ・磯山弁財天へのアクセス

【車の場合】

「北関東自動車道」足利IC・佐野田沼ICより約10分、「東北自動車道」佐野藤岡ICより約30分。駐車場は5台のみですが、満車の場合はフィッシングフラワーパークの駐車場が、無料で利用できるようです。

【電車の場合】

JR両毛線「佐野駅」、東武伊勢崎線「足利市駅」よりタクシーで約20分。

弁天池の向かいには、創業 1920年の大正ロマン風の老舗旅館「ホテル一乃館」があります。こちらでは、日帰り入浴(弁天池の湧き水を引いて沸かした鉱泉)も可能で、ガーデン付きの特別貴賓室を利用し優雅な時を過ごせる日帰りランチプランなどもあります。