【東京下町風景】都内随一の藤の名所!「 亀戸天神社 藤まつり」

都内随一の藤の名所「亀戸天神社」

江東区亀戸にある「亀戸天神社(天満宮)」の藤は、350年余り前の神社創建当時に植えられ、今でも東京一の「藤の名所」。4月中旬から5月上旬にかけて「亀戸天神 藤まつり」が開催され、多くの見物客で賑わいます。

期間中は、今後の学業上達と身体安泰を祈願し、生花展や和楽器の演奏、新茶サービスなども行われます。

藤まつり・学業講祭

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昨年の藤まつりは午後の訪問だったので、ものすごい人混みでしたが、今年は早起きして9時前に到着!どこの露店も準備中だったので、食べ歩きを楽しむことはできませんが、まだ人出も少なく清々しい爽快な気分で朝の境内を散策することができます😃

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神社周辺の通りから境内まで露店がズラリと並び、多くの人で賑わう下町の情緒が楽しめます。(2016年撮影)

太鼓橋から眺める亀戸神社の境内

鳥居をくぐるとあらわれる心字池には朱塗の欄干の太鼓橋が掛かり、池の周辺には藤棚の花が綺麗に咲いています。

東京スカイツリーを背景にした写真が撮れる人気スポットです。

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太鼓橋(男橋)の上からの眺め。境内が一望でき、左正面にスカイツリーが見えます。

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花房の上部は咲き始めていますが、下部はまだつぼみの状態、全体的には8分咲きといったところでしょうか。

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藤棚の下に広がる「心字池」

藤棚の下に静かに横たわる「心字池」。読んで字のごとく「心」の字をかたどった池です。

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その心字池では、いたるところで亀たちが甲羅干し…ほのぼのとした光景に頬が緩みます😊

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風にゆらゆら揺れる可憐な花房…

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最初の太鼓橋(男橋)を渡ると次に平橋があり、その先に太鼓橋(女橋)が見えます。亀戸天神社の公式ページによると、この心字池と3つの橋は人生を見立てた「三世一念の理」と言い、男橋は行きてきた過去を、平橋は今が見える現在女橋は希望の未来をあらわしているのだそう。橋を渡るごとに心が清められ、神前へと導かれます…

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青空を背景に白い花と緑の葉の陰影が映える…藤の花と同じく、ハナミズキも見頃

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希望の未来の「太鼓橋(女橋)」

江戸時代から有名だという亀有天神社の藤…太鼓橋と藤の素敵な景観にうっとりですが、浮世絵師の「歌川広重」が晩年に手がけた「名所江戸百景」の中にも、太鼓橋と藤の花を描いた作品があるそうです。

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穏やかな水面にくっきりと映る青い空、紫色の花房、朱色の太鼓橋(女橋)…そのコントラストが絶妙です。希望の未来が訪れますように…

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全体的に藤棚の花房がまだ短い。ゴールデンウィークの初め頃が見頃になりそうです。

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亀のモチーフがある「手水舎」

手水舎とその横に高くそびえ立つ大木…ご神木のような威厳を感じる素晴らしい大木です。

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学問の神さま「菅原道真公」

幼少の頃から学問の才能を発揮し神童と称された、学問の神さま「菅原道真公」(845 – 903)を祀る亀有天神社。境内には、わずか5歳の時に詠んだという和歌が刻まれた石碑と銅像があります。

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天神さまのお使い「御神牛」

天満宮で祀られている天神さまのお使い「御神牛」。頭を撫でると頭が良くなる、また身体の悪い部分と同じ御神牛の部分を撫でると病気が快方に向かうご利益があると言われています。案内板には、

「天神様・菅原道真公は承和12年(845年)「乙丑の年」の6月25日にお生まれになり、延喜3年(903年)2月25日に太宰府の配所でお亡くなりになりました。葬送の列が進む中、ご遺体を乗せた車を引く黒牛が動かなくなり、道真公の御心によることと、その場所を墓所と定められました。その後、そこに社殿を建立し、御霊をお祀りしたのが太宰府天満宮の起源で、この年も「乙丑の年」でした。また、道真公が京都から大宰府へ下向の途中、白牛によって危難から救われたという故事も伝えられています。」

と書かれています。道真公と牛との御神縁は深く、古くから信仰されてきたようです。

やはり頭をなでる人が多いようで鼻から頭にかけてピカピカ!もっと賢くなれますように…

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2018年「藤まつり・学業講祭」開催概要

「藤まつり・学業講祭」に開催日時は、2018年4月15日(日)〜5月6日(日)15もの藤棚の花が一斉に咲き始め境内を彩ります。2018年は、例年より開花が早まり今年は例年より少し早めに満開になりそうです。

期間中は、日没から藤棚のライトアップが行われ、静寂の中に照らしだされた美しい藤の花で、境内は荘厳な雰囲気に包まれます。

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亀戸天神社へのアクセス

総武線「亀戸駅(北口)」、総武線・地下鉄半蔵門線「錦糸町駅(北口)」より徒歩15分、都バス(上26)「亀戸天神前」下車すぐ

亀戸天神社公式ホームページ