市販ヨーグルトを種菌にしてお得&簡単にヨーグルトを増やす方法

美と健康のカギは腸美人!ということで去年の9月から始めた市販ヨーグルトを種菌にしたヨーグルト作りがすっかり定着しました。最初は牛乳が冷たくてうまく固まらなかったり、時間をかけすぎて酸っぱくなってしまったり、何度か失敗しましたが、今では安定したヨーグルトを作ることができるようになりました。

そんなわが家のヨーグルト作りをご紹介します。今回は、明治プロビオヨーグルトのLG-21とR-1を種菌したヨーグルトです。

明治プロビオヨーグルト「LG-21」と「R-1」について

明治プロビオヨーグルトR-1は、NK細胞を活性化させインフルエンザの予防に効果的と話題になって、一時は店頭で品切れ続出で入荷待ちなどということもありましたね。今でも冬季はタイミング悪いと品切れになっていることがあります。

また明治プロビオヨーグルトLG-21は、除菌作用と増殖力に優れた乳酸菌で、胃に住み着くピロリ菌の活動抑制や、ピロリ菌による胃粘膜の炎症改善効果があると言われています。

「明治プロビオヨーグルトR-1」の特徴

「乳酸菌 1073R-1株」はNK活性増強効果があり風邪罹患リスクを低減する

乳酸菌OLL1073R-1が作り出す「EPS(多糖体)」という成分に体の免疫力を向上する効果があるそうです。

乳酸菌OLL1073R-1株について(明治公式ウエブサイト)

強さをひきだす乳酸菌 1073R-1(正式名称はLactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1)は、乳酸菌研究の中で選び抜かれたブルガリア菌。この乳酸菌がつくりだすEPS(多糖体)は、新しい可能性を秘めた成分です。

【商品概要】
種類別名称:発酵乳、内容量:112g、無脂乳固形分:9.2%、乳脂肪分:3.0%
原材料名:生乳、乳製品、砂糖、甘味料(ステビア)
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
栄養成分 1個(112g)当たり:エネルギー 89kcal、たんぱく質 3.9g、脂質 3.4g、炭水化物 10.8g、食塩相当量 0.13g、カルシウム 138mg (明治公式ウェブサイトより抜粋)

「明治プロビオヨーグルトLG-21」の特徴

「乳酸菌OLL2716株」はピロリ菌に効果があり胃酸に強く増殖性にも優れている

乳酸菌OLL2716株について(明治公式ウェブサイト)

「LG21乳酸菌」(Lactobacillus gasseri OLL2716株)は、酸に対する耐性が高く、胃の中の酸性条件でも増殖可能で、さらに胃由来培養細胞への付着性が高いなどの特性があります。

【商品概要】
種類別名称:発酵乳、内容量:112g、無脂乳固形分:9.2%、乳脂肪分:3.0%
原材料名:生乳、乳製品、砂糖、甘味料(ステビア)
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
栄養成分 1個(112g)当たり:エネルギー 89kcal、たんぱく質 3.8g、脂質 3.4g、炭水化物 10.9g、食塩相当量 0.12g、カルシウム 134mg (明治公式ウェブサイトより抜粋)

手作りヨーグルトに便利なヨーグルトメーカー選び

いざヨーグルトメーカーを購入する時、様々なメーカーの商品があって、どれを選んだらよいかすごく迷いますよね。また価格もピンきりです。

手作りヨーグルトはなんといっても温度管理が大切!ということで、温度調節機能のついたヨーグルトメーカーがおすすめです。また、ヨーグルト作りのみならず、他の機能が備わった便利な機種もあるので、+αの機能も考えて商品選びをしたいですね。

ヨーグルトメーカー機能付き回転式フードドライヤー

私が愛用しているのは、ヨーグルトメーカーとしての機能も備えた回転式のフードドライヤーです。ドライベジ&フルーツやハーブティーを作りたいということもあったので一石二鳥でした。

また甘酒などの発酵食品も簡単にできるのでとても重宝しています。温度調節ダイヤルにタイマーもついているで切り忘れもなくとっても便利!オススメの一品です😃

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ヨーグルト作り対応の回転式フードドライヤーを選んだ理由

  • 回転式なので温度の高低差が発生せず均等に温められる
  • 40度〜60度の範囲で温度調節ができる
  • 12時間までのタイマー付きで便利(連続もあり)
  • 間口が広く容量が大きいので色々な容器が使える
  • 各トレイの高さ調整が可能で、中のトレイを外すと最大10cmの高さになる
  • ヨーグルトのほか、ドライベジ&フルーツ、甘酒や納豆などの発酵食品も作れる

使用感としては、温度調整つまみを「低」にして何時間も継続しているうちに温度が適温(40〜43度)以上に上がってしまうことがあるので、繊細な温度管理をしたい時は、途中に温度計でチェックしたり、フタをズラしたりと、少し工夫が必要。逆にフタを開放しておけば37度前後の温度調整もでき、そのファジーさが気に入っています。

その他のおすすめヨーグルトメーカー

とにかく簡単に作れるヨーグルトメーカーが良いという方は、牛乳パックのまま作ることができ、ヨーグルト以外の発酵食品も作れるというアイリスオーヤマの「タイマー&温度調節機能付き(25−65度)ヨーグルトメーカー」が良さそうですよ。もしヨーグルト作り対応の回転式フードドライヤーがなければ、こちらの商品を選ぶつもりでした。口コミも良く人気機種です!

LG-21とR-1を種菌にしたヨーグルトの作り方

今回ご紹介するのは、LG-21とR-1の種菌を使い回転式フードドライヤーでヨーグルトを培養する方法です。牛乳パックをそのまま入れて作るヨーグルトメーカーを使う場合は「2.牛乳を温め市販ヨーグルトを混ぜる」をご参考ください。

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用意するもの

  • 牛乳1000ml
  • LG-21、R-1ヨーグルト(種菌の量は半分で十分)
  • 容器(おすすめはガラス製)
  • スプーンなどかき混ぜる器具
  • 煮沸用の鍋(殺菌は電子レンジでもOK)
  • 温度計(なくてもOK)
  • ヨーグルトメーカー(回転式フードドライヤー)

1.容器や器具を殺菌消毒する

ヨーグルトを作る際に大事なのは、まずは容器や使う器具の殺菌消毒!これをしっかりやらないと腐敗の原因になります。一番簡単な消毒は、容器の中に水を入れ電子レンジで加熱(水が沸騰してから3〜4分位)する方法です。水を入れた容器の中にスプーンを入れると一緒に消毒できます。(もちろん容器とスプーンは耐熱性のもの)

私の場合は、煮沸消毒がベストと考えているので、ガラス容器(200mlのメイソンジャー)を大きな鍋で煮沸しています。(煮沸できない容器の場合は、熱湯に数分間浸漬してもOK)

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2.牛乳を温め市販ヨーグルトを混ぜる

牛乳が冷たいままだと発酵温度に達するまでに時間がかかるだけでなく、雑菌が繁殖しやすい環境が長時間続き、最終的にはうまく固まらないなど失敗する可能性が大きいです。牛乳を温めておけば早く発酵が進み乳酸菌が増えるので、酸性に弱い雑菌が繁殖できなくなるので安全。このひと手間はヨーグルト作りのキーポイントです!

温め方は、牛乳パックのフタを開けずにパックごと電子レンジでチンが1番簡単かつ雑菌混入の心配がなく安全だと思います。牛乳パックを触って人肌程度の温度になっていればとりあえずOK。(目安として500w約4分で30〜34度くらい)あとは牛乳パックを開けて種菌を混ぜ合わせます。(熱湯消毒した長い箸やスプーンでかき混ぜる、もしくはパックの口をしっかり閉じてシャカシャカ)

ちなみに私の場合は、1で沸騰した後の鍋に種菌と牛乳をボールに入れて数分間湯煎し、温度計を使って40〜43度まで温めています。もちろん手早くやる必要がありますが、発酵温度と同じくらいの温度にしておくことで、すぐに発酵が進み乳酸菌が増殖すので、雑菌が繁殖するチャンスはかなり低いと考えています。この方法で一度も失敗したことはありません。

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3.砂糖とスキムミルクを加える(好みで)

砂糖とスキムミルクは加えなくてもヨーグルトはできます。ただし入れた方が味も美味しく、ヨーグルトが安定した好みの固さになってくれるので、砂糖小さじ3、スキムミルク小さじ山盛り1(L−21,R−1ヨーグルトの種菌の場合)を加えています。あくまでも好みなので3はスキップすることができますが、発酵が早く進み短時間でヨーグルトが完成するというメリットがあります。

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4.ヨーグルトメーカーで発酵

種菌を入れた牛乳を容器に注いだら、すぐにラップしてヨーグルトメーカー(ここではヨーグルト対応の回転式フードドライヤー)に入れます。(温度調整ダイヤルは「低(40〜43度位)」、タイマーは4時間にセット)

※温度調整ダイヤルは「低/40度」〜「高/60度」となってますが、フタを閉めたまま時間が経つと多少温度が上昇している場合があるので、できれば途中で温度をチェックし、必要があればフタをズラして温度調整するといつも安定したヨーグルトができます。

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5.手作りヨーグルトの完成

手順通りであれば4時間で十分にほどよく固まります。2や3をスキップした場合など、4時間経っても十分に固まっていない時、または酸味が強い方がお好きな方は、もう少し時間を延長して発酵を進めてみてください。

何度か作っているうちにコツが分かり自分好みの分量が分かってくると思います。

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こちらのヨーグルトは、無脂乳固形分8.4以上、乳脂肪分3.6以上の牛乳で作りました。しっかり固まっています。

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完成後は粗熱をとってラップの上からキャップをして冷蔵庫に冷やします。味はマイルドな酸味で美味しいですよ!写真はR-1ヨーグルトですが、ドリンクタイプのR-1もLG-21も同様に固まります。

ヨーグルト作りに使用できる牛乳

牛乳には様々な種別がありますが、ヨーグルト作りに最も適している言われるのは成分無調整の「牛乳」です。ただし成分調整牛乳や低脂肪牛乳でもヨーグルトはできます。サラッとしたほうが好きな方もいるでしょうし、カロリーが気になる方は低脂肪牛乳の方が良いという場合もありますよね。

ちなみに、低脂肪牛乳にスキムミルク(多少多め)を加えることで固まりやすくなります。

「牛乳(成分無調整牛乳)」
生乳を殺菌のみで成分を調整していないもの。種類別「牛乳」はすべて成分無調整。

「成分調整牛乳」
生乳から水分、乳脂肪分、無脂乳固形分等の一部を除去し、成分を調整したもの。

「低脂肪牛乳」
生乳から乳脂肪分を取り除き、乳脂肪分を0.5%〜1.5%にしたもの。(エネルギーを除き他成分は牛乳と同じ)

まずは、牛乳からヨーグルトを作ってコツをつかんだら、色々と種別の違う牛乳を試してみるといいと思います。また牛乳が苦手な方やアレルギーの方は、豆乳で作ることもできます。

失敗しないヨーグルト作りの一番のポイントは「温度管理」

乳酸菌の種類によって適正温度も様々ですが、今回ご紹介したL-21とR-1ヨーグルトは40〜43度で活発に発酵します。適温より温度が低すぎると乳酸菌は活動することができないばかりか腐敗菌が増える危険性が高まります。(悪玉菌が優勢になってしまうと腐敗が進み失敗に!)また、温度が高過ぎてしまうと乳酸菌が弱ったり死滅します。失敗しないためには、牛乳は必ず温める!が基本です。(できれば適温の40〜43度ですが、電子レンジの場合は温めすぎに注意)

ヨーグルトの植え継ぎについて

出来上がったヨーグルトを種菌にして次のヨーグルトをつくる「植え継ぎ」ですが、どんなに注意を払っていても、何度も植え継ぎしているうちに多少の雑菌が混入していくこと、また使い続けるうちに乳酸菌自体が弱ってしまうことを頭に入れておく必要があります。

管理をちゃんとしていれば永久に使い続けられるという人もいますが、その辺は自己責任ですね。参考までに私の場合は平均5回位(約1ヶ月)で新しい市販ヨーグルトを入れ替えています。入れ替える度にヨーグルトを変えることで、効果の違う乳酸菌を摂取できるというメリットもありますね!