2024年9月中旬、東京から青森へと車を走らせ、2泊3日のロードトリップに出かけました。この記事は、その記録を記した備忘録的なまとめブログです。ロードトリップ2日目は、西津軽の名所であ千畳敷や白神産地…
【青森の旅】2泊3日のロードトリップ 1日目〜八戸・五所川原・津軽半島・青森市内〜
2024年9月中旬、東京から青森へと車を走らせ、2泊3日のロードトリップに出かけました。この記事は、その記録を記した備忘録的なまとめブログです。ロードトリップ1日目は、日本最大級の規模を誇る「館鼻岸壁朝市」からスタートし、太宰治の生家がある「五所川原」と太宰ゆかりの地「津軽半島」を北上するドライブを楽しみました。
目次
日曜開催の八戸「館鼻岸壁朝市」へGO!
連休の土曜日17時、目的地である八戸・「館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)」へ向けて東京を出発。佐野、菅生、折爪といったサービスエリアでこまめに休憩を挟みつつ、走り続けること9時間半の深夜2時30分、ついに館鼻漁港に到着しました。今回は燃費重視でハイブリット車をレンタルしたのですが、リッター28kmという驚きの低燃費のおかげで、約650kmの距離をガソリン代約4,300円、ETC深夜割引 約10,000円、合計約15,000円という低コストで走り抜けることができました。
会場ではまだ薄暗いうちから着々と屋台の準備が進められており、3時前だというのにすでにオープンしている店もあり、ちらほらとお客さんの姿も見られました。逸る気持ちを抑えつつ、まずは漁港ストアの近くに車を止め、2時間半ほど仮眠。外のざわざわとした喧騒で目が覚めると、そこには先ほどまでの静けさが嘘のように活気あふれる巨大な市場が広がっていました。青森の朝が持つ独特のエネルギーを肌で感じ、一気に目が冴え渡ります。

▼「館鼻岸壁朝市」についての記事は下記リンクより御覧ください☆
津軽鉄道沿線を走り抜ける
館鼻岸壁朝市を堪能したあとは、6時半に五所川原駅に向けて出発し、八戸北→みちのく有料道路→青森東(ETC1,350円)を経由して津軽五所川原に向かいました。早朝の清々しい空気の中、車窓に広がる景色を眺めながらのドライブは、まさにロードトリップの醍醐味です。
津軽鉄道の旅情漂う「津軽五所川原駅」
「津軽五所川原駅」に到着すると、そこには昭和の情景をそのまま切り取ったような懐かしい風景が広がっていました。車庫に佇むオレンジ色のレトロな車両やラッセル車が並ぶ様子は、鉄道ファンならずとも思わず足を止めて見入ってしまう魅力があります。線路沿いに目を向けると、草花の揺れる踏切や黄色い標識が、旅の情緒をいっそう深めてくれました。

駅の東側、線路沿いには夏から秋にかけて見頃を迎えるコスモスが美しく咲き誇っていました。特に、一般的な品種よりも暑さに強く開花時期が長いという、鮮やかなオレンジ色の「キバナコスモス」が印象的。都会の喧騒を離れ、津軽鉄道ならではのゆったりとした時間の流れを感じるひとときです。

伸吾列車に出会える「嘉瀬駅」
国道339号線を北上し「嘉瀬駅」に到着。素朴な平屋の駅舎に足を踏み入れると、そこは時が止まったかのような静寂な空間でした。津軽鉄道の有人駅は、全12駅(20.7km)あるなかでもn津軽五所川原駅・金木駅・津軽中里駅の3駅のみとのことで、この駅舎も無人駅。使い込まれた青いベンチや、昔ながらの面影を残す改札口、壁に掲げられたレトロな広告看板など、独特のノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。窓口の傍らには、ここを訪れた旅人たちの思いが綴られたノートが置かれており、1ページ1ページに刻まれたメッセージからは、この駅が多くの人に愛されてきたことが伝わってきます。

ホームに出ると嘉瀬駅のホーム横に、1997年に香取慎吾さんが地元の小学生たちと一緒に絵を描いたという「慎吾列車(夢のキャンバス号)」が展示されていました。当時、列車に絵を描いているシーンをテレビで偶然見た記憶が蘇りましたが、それがこの津軽鉄道の車両だったことを訪れて初めて知りました。

2000年に引退した伸吾列車は嘉瀬駅に展示され、20年目の節目にあたる2017年に香取さんと大人になった当時の小学生が幾人か集まって再塗装を行い、現在もファンが訪れる場所になっているようです。その再塗装から早くも7年が経ち、車体には少しずつ劣化の跡も見られますが、その佇まいさえ「いい味」として周囲の風景に馴染んでいます。時の流れとともに滅びゆくものが放つ、どこか哀愁を帯びた世界観に、静かに心を奪われる印象的なシーンでした。

太宰治ゆかりの「金木駅」
津軽鉄道沿いをドライブしながら、太宰治の故郷・五所川原市の「金木駅」に到着。この駅は、かつて「金木の殿様」と呼ばれた津島家(現:斜陽館)への玄関口。駅舎内には太宰の作品や生涯を紹介するパネルが展示されるなど、降り立った瞬間からその文学的な香りに包まれます。
ここでは、太宰治の生家であり圧倒的な建築美を誇る「斜陽館」から、戦時中に執筆活動を行った旧津島家新座敷「太宰治疎開の家」、そして太宰少年が遊び場にしていたという「芦野公園」など、太宰ゆかりのスポットをじっくりと訪問しました。

▼「太宰治ゆかりの地を巡る旅のまとめ」のブログ記事は下記リンクから御覧ください☆
稲穂の田園風景が美しい「川倉駅」
金木駅からさらに北へと車を走らせると、黄金色の絨毯が広がる田園風景の中に、ひっそりと佇む無人の「川倉駅」が見えてきました。収穫を間近に控えた稲穂が重たげに頭を垂れ、秋風にそよそよと揺れる原風景に、津軽の秋の情緒を感じます。

▼「津軽鉄道・太宰列車」についてのブログ記事は下記リンクより御覧ください☆
太宰小説「津軽」の舞台・津軽半島をドライブ
津軽鉄道沿いを北上しつつ太宰治ゆかりの地を訪ねたあとは、十三湖でランチ。その後は太宰の小説「津軽」の舞台をなぞるように、風光明媚な津軽半島を西から東へと車を走らせました。
しじみラーメンの人気店「和歌山」にてランチ
十三湖のシジミは、島根の宍道湖と日本一を競う漁獲量を誇る「大和しじみ」が特産とのことで、しじみラーメンの老舗「和歌山」にて遅めのランチをいただきました。
注文したのは、しじみ定食と大貝の特製しじみラーメン(中貝もあり)。定食のしじみ汁は、旨味たっぷりのお出汁で小さめのしじみがゴロゴロ入っていました。特製しじみラーメンは思っていたよりしじみの量とサイズが小さめな印象でしたが、しじみ自体は美味しく優しいスープ。麺は中細縮れ麺の柔らかめなので子供やお年寄りにも食べやすそうです。14時過ぎ頃の入店だったので店内は空いていました。

しじみラーメン和歌山 十三湖本店
青森県五所川原市十三羽黒崎133-22
0173-62-2357
竜泊ラインにのって「竜飛岬」へ
車窓を流れるのは、時折現れる巨大な風車や海岸線に沿って緩やかに続くカーブの道、そして静かな港町の風景。吹きつける風が徐々に強くなるにつれ、半島の先端・龍飛(たっぴ)へと近づいていく実感が湧いてきます。
龍飛岬では、かつて太宰治が「本州の袋小路」と称した独特の最果ての地を見つめ、しばし物語の世界観に浸るひととき。太宰治が歩いた龍飛〜三厩(みんまや)〜蟹田(かにた)の外ヶ浜周辺は、峻険な断崖が続く道のりだったことが小説に記されていますが、現代ではその道程を車で難なくたどることができるという、そんな時代への感謝も相まった、贅沢な時間となりました。

▼「太宰治ゆかりの地を巡る旅」のブログ記事は下記リンクより御覧ください☆
まちなか温泉「青森センターホテル」に宿泊
津軽半島を周ったあとは青森市内に向かい、19時ころ予約していた「青森センターホテル」に到着。こちらはJR青森駅から徒歩約5分のアクセスで駐車場完備(1泊600円)、温泉施設「まちなか温泉」を併設したホテルです。
温泉施設側の3-8F(屋上も有)が立体駐車場になっており、駐車場からホテルのフロントまで少し距離があるものの、通路に貼られた色テープを辿れるようになっているので迷うことはありませんでした。フロント横に充実したアメニティの棚があり、スタッフさんの対応も良かったです。ホテルの設備は古いですが、全体的に掃除が行き届いており、清潔感がありました。

まちなか温泉
1階にコミックコーナーのある無料休憩所や朝食会場兼用のレストラン「ふる河亭」、ほぐし処、カットサロンなどの複合施設、2階に天然温泉があります。
青森で唯一の自家源泉・掛け流しという天然温泉は、内風呂・サウナ・露天のシンプルな施設ですが、広くて快適でした。宿泊者は無料でこの天然温泉に入り放題なのがいいですね。ポイント高いです。まちなか温泉には、客室から浴衣のまま連絡通路を通り、デジタルドアロックの宿泊者専用ドアから入ることができました。

朝食バイキング「ふる河亭」
朝食付きプランの予約だったので、温泉施設1階のレストラン「ふる河亭」にて朝食バイキング(6:30~9:00)をいただきました。
他のビジネスホテルと比較して和洋中のレパートリーが多めの印象で、思った以上に美味しく、青森県産100%リンゴジュース、けの汁、ホタテの貝焼き味噌など郷土料理が並んでいるのも嬉しいポイントでした。夜は居酒屋になるようで、昨夜の夕食処を探し求めて疲れ果てたこと(後述)を考えるとこちらで食べても良かったような気もします。
フロント前には宿泊者専用の無料コーヒーマシンも備えられ、細やかな心配りが随所に感じられる、コストパフォーマンスに優れたホテルでした☺︎
まちなか温泉 青森センターホテル
青森県青森市古川1-10-9-1
0177-62-7500
青森の静かな宵散歩
ホテルにチェックイン後は、夕食処を探しながら青森市街を散策しました。まだ19時半だというのに、事前にチェックしていた郷土料理店はすべて閉店。車通りも人通りも少なく、思いのほか静かな街の表情に少し驚かされました。
「郷土料理 評価4以上」で検索すると、郷土料理や串焼きと地酒が楽しめる居酒屋「助六」がヒット。さっそく足を運んでみると、レトロな雰囲気が漂う素敵なお店で期待が高まりましたが、予約なしでは入店できないとのことで、やむなく引き返すことに……。平日にもかかわらず、営業中の居酒屋で入店を断られたのは人生初の経験でした。予約必須の人気店のようです。

「鮨処あすか」の海鮮丼
駅周辺を歩き回り、すっかり疲れ果てた末にたどり着いたのは、郷土料理店ではなく「鮨処あすか」でした。カジュアルで入りやすく、価格も手頃なことから人気のようで、店先には多くの待ち客の姿が…。約30分ほど待ち、20時半を過ぎてようやく席に着くことができました。

注文したのは海鮮ちらし(左)と特上ちらし(右)。特上には中トロとホタテが加わり、トビッ子の代わりにウニがのっています。へとへとに疲れた末、目当ての郷土料理は叶いませんでしたが、海に囲まれた青森ならではの新鮮な海の幸が、思いがけない救いとなりました。

鮨処あすか 新町店
青森県青森市新町1-11-22小林第二ビル
0177-23-5000
移動距離は長めでしたが、青森の多様な景色を凝縮したような濃密な一日で、充実した初日となりました。
青森の旅 2泊3日のロードトリップ▶ 2日目
