初夏の訪れとともに全国各地で開催される「ほおずき市」。都内最古といわれる浅草寺でも、毎年7月9日、10日「四万六千日」の縁日に伴い「ほおずき市」(開催時間:8時〜21時)が開催されます。 ※2021年…
【東京下町風景】夏の風物詩!入谷の「朝顔まつり」
毎年約40万人が訪問するという日本最大の「朝顔まつり(朝顔市)」は毎年7月の6日から8日の3日間開催。入谷鬼子母神~言問通りを中心に約60軒もの朝顔業者と約80軒の露店が並びます。
※2021年の入谷朝顔まつりは開催中止となりました。(通信販売で朝顔を購入することは可能)
目次
昔、朝顔の種は貴重な薬だった!?
朝顔は奈良時代に中国から伝来したと言われ、当時は朝顔の種子が下剤用の漢方薬として珍重されていたそうです。(薬として利用されていた朝顔が鑑賞用として栽培されるようになったのは江戸時代)ちなみに、朝顔の種は毒でもあるらしく、お子様がいる方は、誤って種を食べてしまわない様に気をつけないとですね。
朝顔の種のことを中国名で牽牛子(ケンゴシ)または「ケニゴシ」と言い、和名を阿佐加保と書き後に朝に咲く花である事から朝顔と言われるように成ります。また朝顔はケンゴシの花と言う事で別名を牽牛花(けんぎゅうか)とも言われています。
朝顔の別名「牽牛花」(けんぎゅうか)は、中国で朝顔の種が高価な薬であった昔、種を送られた人が牛をひいてお礼をしたことからそう呼ばれている。江戸時代になると、朝顔が七夕の頃に咲くこと、また「牽牛花」と呼ばれていたこと(牽牛はわし座=ひこ星)から、花がさいた朝顔はひこ星とおり姫が年に一度出会えた事のあらわれだとして縁起が良いとされた。
入谷朝顔まつりが、毎年7月7日の七夕を挟む3日間に開催されるのは、そういったところからきているようですね。
「入谷朝顔まつり」で気に入った朝顔はすぐにゲット!
ズラリと並ぶ朝顔…一見どれをとっても同じ様に見えますが、ひと鉢ひと鉢見ていくと、色、模様、形の違いで自分の好みがはっきりしてくるはず。人間と同じく、よく観察すると全く個性が異なって見えてくるんですよね。そうやって店を転々としながら見て歩くのが、朝顔まつりの楽しみ方のひとつです♪
「入谷朝顔まつり」の朝顔は、小さいものは500円〜、「あんどん作り」の支柱で支えられた鉢は2000円〜販売され、どの店もほぼ一律の金額となってます。色々と店をまわったあとに戻ってみたらもうない!なんてことはよくあることなので、気に入った朝顔が見つかったらその場ですぐ買うべしです。
入谷鬼子母神の境内も朝顔がいっぱい!
下谷七福神の福禄寿が祀られている「入谷鬼子母神((いりやきしもじん))」(真源寺)。周りをビルで囲まれた小さなお寺ですが、境内には所狭しと朝顔の鉢がたくさん並んでいます。
朝顔の育て方
朝顔の育て方は、とにかく日照&夜露にあてることが大切で、夏は毎日朝夕2回ほど水あげしないとすぐに水切れしてしぼんでしまいます。(汲み置きの水か、米のとぎ汁が最適)
生育期間中(5月〜8月)に何度か摘心すると、株が大きくなり、花がたくさん咲きます。
朝顔は次から次へと開花しますが、肥料が切れると花も切れてしまうので、1週間に1回程度の液体肥料か、1ヶ月に1回程度の緩効性固形肥料をあげる。(肥料は窒素が多いと葉が茂るばかりなので、開花を促すリンが多めの肥料が好ましい、また葉が黄色くなるのはマグネシウム不足)
8月中旬頃までは、花がしぼんだら花を摘み取り種子をつけないようにするのが、アサガオの花を永く楽しむコツ!
朝顔は1年草なので、できるだけ長く綺麗に咲かせたいですね。