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【東京下町カフェ】160余年の歴史を持つ老舗の甘味処「浅草 梅園」
目次
老舗の甘味処「浅草 梅園」
創業1854年(安政元年)の「浅草 梅園(うめぞの)」は、今年で168年目を迎えた歴史ある老舗の甘味処。浅草寺の別院・梅園院の一隅に茶屋を開いたのが屋号の由来なのだそうで、場所は観光客で賑わう浅草仲見世通りからひとつ入った通りの中程にあります。
浅草の有名なおみやげ処でもあり、あんみつ・わらび餅・豆大福・きんつば・どら焼きなど和菓子の店頭販売では、多くのお客さんが足を運んでいます。
店頭のディスプレイには、茶そば・雑煮などの軽食のほか、あんみつ・おしるこ・季節限定のかき氷などのサンプルがズラリと並んでいます。
注文したい品が決まったら、暖簾をくぐり左手にある売り場で食券を購入。店内は大体いつも混んでいますが、座ってしまえばゆっくりとくつろげる空間です。
王道の「白玉クリームあんみつ」
まずこちらは王道の「白玉クリームあんみつ」。トッピングは、つるっとした食感の紅白白玉に、求肥、みかん、パイナップル、チェリー、赤えんどう豆。そこにあっさりとしたバニラアイスに水分が少なめのサラッとしたこしあんがのっています。
少々固めな寒天は小さいカットで口当たりも良く、添えられた黒蜜も適度な粘度で寒天によく絡まってくれて良い感じ。定番の味ですね。
梅園の名物「あわぜんざい」
梅園の名物である「あわぜんざい」は初代が考案したという甘味で、当時は商品名の通りアワが使われていたそうですが、現在はアワではなく餅キビが使われています。
餅きびを半つきしてねりあげ、蒸したお餅とじっくり炊いたこしあんを合わせたシンプルな甘味で、運ばれてきたあわぜんざいのお椀を開けると、フワッと湯気があがるホカホカの餅とぜんざい。プチプチ&モッチリとした食感でほのかな苦味がある独特な風味の餅と滑らかなこし餡の甘みが絶妙なバランスです。餡を美しく盛るのも職人技なのだとか。
添えられたシソの塩漬けが、良い箸休めになり、また餡の甘味を引き立ててくれました。
浅草 梅園
東京都台東区浅草1-31-12
03-3841-7580
あとがき
甘味処に行くと大概頼んでしまうのが「白玉クリームあんみつ」なのですが、今回初めて梅園の名物と言われる「あわぜんざい」をいただいてみました。文豪・永井荷風にまつわる雑誌を読んでいたら、近所の尾張そばと同様に梅園のあわぜんざいを好んで食べていたというくだりがあって、その描写が興味をそそり是非食べてみたいと思ったのです。素朴ながら味わい深い一品でした☺︎
梅園は現在浅草本店のほか、甘味処は髙島屋日本橋本店(7階)とソラマチ店(東街区1階)があり、和菓子販売店は東京、神奈川、埼玉、千葉など、20店近くの店舗が様々な百貨店に入っています。
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