【イギリス・コッツウォルズ】リバーサイドが美しい「ボートン・オン・ザ・ウォーター」を早朝散策

2泊3日のコッツウォルズの旅は、「コッツウォルズのヴェニス」とも称される美しい町「ボートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)」からスタートしました。美しい小川と石造りの小さな橋が織りなす風景が魅力の大変人気のある観光スポットです。ここでは観光客の少ない静かな朝に、ゆっくりと町を散策しました。

リバーサイドに佇む「オールドマンセホテル」

ボートン・オン・ザ・ウォーターでの宿泊先に選んだのは、伝統的な英国の雰囲気を纏った「オールド マンセ ホテル(Old Manse Hotel)」。周囲にはカフェ、小さな博物館、アンティークショップなどが点在し、散策にも最適なロケーションです。

▼「オールドマンセホテル」についてのブログ記事は下記リンクより御覧ください☆

【イギリス・コッツウォルズ】ボートン・オン・ザ・ウォーターのリバーサイドに佇む「オールド マンセ ホテル」に宿泊

石造りのアーチ橋がかかる「ウィンドラッシュ川」

町の中心を穏やかに流れているのは「ウィンドラッシュ川(River Windrush)」。グロスターシャー州・スノーズヒル付近を源に、ボートン・オン・ザ・ウォーター、バーフォード、ウィットニーを経由し、オックスフォード西部のニューブリッジで「テムズ川(River Thames)」に合流します。

清らかな流れのこの小川には、形の異なる低い石橋がいくつも架かっており、両岸を行き来するのも簡単です。カフェやパブ、ショップが並ぶ日中の川沿いは、観光客で大変賑わいますが、朝はとても静かで、水鳥が遊ぶ長閑な風景が広がっていました。


可愛らしい外観の「ベーカリー オン ザ ウォーター」

オールドマンセホテルの前に佇む「ベーカリー オン ザ ウォーター(Bakery on the Water)」は、創業1928年の老舗ベーカリー(バーフォードとモートン・イン・マーシュに姉妹店あり)。ハニーストーンの壁に赤・青・白のユニオンジャックが映え、その可愛らしい外観に目を引かれます。朝8時のオープンに向けて開店準備中でした。

ベーカリー オン ザ ウォーターは、焼きたてのパンはもちろんのこと、コーヒーやスコーン、サンドイッチ、サラダ、スープなど軽いランチやイングリッシュブレックファスト、クリームティーなど、メニューも豊富で、リバーサイドのテラスで小川のせせらいを聞きながら優雅な時間を過ごすことができる人気店です。

歴史あるパブ「デューク オブ ウェリントン」

ベーカリー オン ザ ウォーターの隣にあるのは「デュークオブウェリントン(The Duke of Wellington)」というパブ併設の宿で、18世紀初頭に建てられた歴史ある建物。パブの裏手にリバーサイドのビアガーデンもあります。パブはローカルの人々にも人気があるようで、夜遅くまで賑わっていました。

ヴィンテージコレクションの博物館「モーターミュージアム」

シェボーン・ストリート(Sherborne St)の先にある石橋を渡った川沿いには、石造りの古い納屋を改装した博物館「自動車博物館(Motoring Museum)」があります。ツタで覆われたヴィンテージカーなどが屋外に展示されているユニークな外観で、館内にはクラシックカーを中心に、ヴィンテージバイクやキャラバン、古き良き時代のおもちゃまで、豊富なコレクションが展示されています。

ノスタルジックな赤いポスト&電話ボックス

コッツウォルズでは、赤い郵便ポストや電話ボックスがよく目に留まります。その鮮やかな赤い彩りが、ハニーストーンの街並みと絶妙に調和し、コッツウォルズのノスタルジックな魅力を一層引き立てています。

ライムストーンのお店が並ぶショッピングストリート

ボートン・オン・ザ・ウォーターの目抜き通りであるハイ・ストリート(High St)を中心に、アンティークショップやブティック、カフェ、パブなど、個性豊かなお店が軒を連ねています。

こちらは、クラフトジンとイングリッシュウイスキーの両方を製造し、近年その品質の高さから国内外で注目を集めているという蒸溜所「コッツウォルズ蒸留所(Cotswolds Distillery)」。(ストートン、ブロードウェイにも直営店あり)

営業時間が10:00〜17:00のため、ホテルを9時に出発したこの日は立ち寄ることができませんでしたが、後日ブロードウェイ店で香り豊かなウイスキーの試飲をし、グラスセット付きのウイスキーを購入することができました。

ムーア・ロード(Moore Rd)沿いには、レトロなコーヒーハウスや、中世ヨーロッパを思わせる白い漆喰に木の骨組みが浮かぶチューダースタイルの建物が並び、どこか懐かしさを感じる素朴な雰囲気が漂っていました。

川沿いのテラス席でくつろいだり、アイスクリームを片手に散歩したり、芝生広場陽の光を浴びながら寝転んだり…そんな穏やかで贅沢な時間を過ごせるのもこの町の魅力ですが、人通りのないひっそりとした通りをゆっくり歩くのも、また違った趣がありますね。

築300年のブティックホテル「ダイアルハウス」

ハイ・ストリートから少し奥まった静かなロケーションに佇む「ダイアルハウス(The Dial House)」は、ボートン・オン・ザ・ウォーターを紹介するガイドブックに必ずと言ってよいほど掲載される人気の宿。1698年築のジョージ王朝時代以前のマナーハウスを改装した歴史あるブティックホテルです。

予約時にはすでに満室で宿泊することは叶いませんでしたが、立ち寄ってみると、ピンク色の桜が満開に咲き誇り、建物と調和して素敵な雰囲気を醸していました。

ガーデンファニチャーのある広々とした裏庭では、日光浴や読書で寛いだり、アフタヌーンティーなどのダイニングが楽しめるになっています。またその奥にあるユニークなティピ(大型テント)スタイルの「マキシス(Maxi’s)」は、ローカルにも人気のラウンジカフェのようです。

川沿いのカントリーパブ「The Kingsbridge」

ハイ・ストリートからリシントン・ロードへと変わる手前の石橋を渡ったところに、一見、宿かと思う「THE KINGSBRIDGE INN」と書かれた建物がありました。実際は「キングスブリッジ(The Kingsbridge)」という名のカントリーパブで(口コミによると雰囲気や料理はかなりの高評価)、川に面した素敵なビアガーデンを併設しています。

ちなみに、近くのリシントン・ロード沿いにあるホテル「オールド・ニューイン(The Old New Inn)」の敷地内には、ボートン・オン・ザ・ウォーターの中心部を9分の1サイズで再現した精巧なジオラマ「モデルヴィレッジ(The Model Village)」があります。

時計塔のある「ヴィクトリアホール」

川沿いを歩いていると、重厚な木製ドアとクラシックな石造りの時計塔が目に留まります。この建物は、1897年にヴィクトリア女王の即位60周年を記念して建てられた「ヴィクトリア・ホール(The Victoria Hall)」で、現在もヨガクラスや映画上映、クラフトフェアなど、さまざまな地域イベントの会場として活用されているようです。ボートンの歴史を静かに見守る存在ですね。

穏やかな朝のワンシーン

朝の散策中、犬の散歩をする人や、馬に乗って静かに通りを行く人(もしかすると巡回パトロールかもしれません)の姿を見かけました。このような趣ある光景に出会えるのも、コッツウォルズの大きな魅力のひとつですね。