まずは「コッツウォルズ」ってどんな場所? 壮観な田園風景が広がる「コッツウォルズ(Cotswolds)」は、ロンドンの北西約200km、ウィルトシャー・グロセスターシャー・オックスフォードシャー・ウァ…
【イギリス・コッツウォルズ】ボートン・オン・ザ・ウォーターのリバーサイドに佇む「オールド マンセ ホテル」に宿泊
目次
古色蒼然とした「オールド マンセ ホテル」
2泊3日のコッツウォルズの旅で、まず初日に宿泊したホテルは、イングランド・グロスターシャー州ボートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)にある「オールド マンセ ホテル(The Old Manse Hotel)」。ボートン・オン・ザ・ウォーターは、コッツウォルズのヴェニスと呼ばれるほど美しい小川と石橋が特徴的なとても人気がある観光スポットです。
オールド マンセ ホテルは、18世紀築の元牧師館(manse)を改装した建物で、古色蒼然とした外観に暖炉付きのインテリアなど、伝統的な英国の雰囲気を纏った歴史ある宿。周囲にはカフェ、小さな博物館、アンティークショップなどが点在し、散策にも最適です。
ヒースロー空港に1時間遅れで到着後、すぐにレンタカーでホテルへ向かったのですが、車の渋滞とぶつかって通常なら1時間半で行けるところ2時間強かかってようやくホテルに到着。すでに19時半をまわっていてあたりはすっかり暗くなっていました。
オールド マンセ ホテルの駐車場
ホテルの裏手にある駐車場はすでに満車(しかも車間は驚異的な狭さ)だったので、受付スタッフの方の勤務終了時間に合わせて車を移動することに。それまでは近くに路駐しました。
その後、パブとレストラン併設の1階受付でチェックインをしたのですが、ディナータイムと重なっていたため館内は大変混雑していて賑やかでした。
3階ダブルルームの客室
客室は2ndフロア(3階に相当)のダブルルームのお部屋。インやコテージなどの古い建物にはエレベーターがないということを失念しており、狭い階段をスーツケースを持って上がるのに一苦労でした。
客室内はダブルベッド、デスク・イス、ストープ、テレビが設置され、デスクの上には電気ケトル、グラス・カップ、珈琲・紅茶類とミネラルウォーター2本が用意されていました。バスルームはトイレ・シャワーのみで小さい洗面台が付いています。アメニティはソープ以外はなく非常にシンプル。設備については想像を大きく上回ることはありませんでしたが、立地が良い反面サービスは最低限な印象です。
屋根裏部屋のような客室
天井が低いので、部屋は少し手狭で屋根裏部屋に探検している雰囲気です。
窓からの眺め
窓の外はボートン・オン・ザ・ウォーターのライトアップした町並みが望めるリバービューで風情があります。サービス面は劣っていてもロケーションは素晴らしいです。すでに8時を過ぎていたので、急いでホテル前のレストランへ向かいました。
ホテル前のレストラン「ローズ・ツリー」
こちらの人気レストラン「ローズツリーレストラン(The Rose Tree Restaurant)」でディナーをいただく予定でしたが、残念ながら閉店間近で入店できませんでした。キャンセル料がかかるので万が一を考え、予約しなくて良かったです。
オールド マンセ ホテルのパブでディナー
他のレストランも少しあたってみましたが、結局はホテルに戻って遅くまで営業しているオールド マンセのパブでいただくことにしました。メニューは他と比べてリーズナブルな印象で、Googleマップのレートも4.0と悪くありません。パブはうるさいからとレストランの奥にある暖炉の部屋を案内していただけました。
王道のフィッシュ&チップスとマッシュルームパイをオーダー。イギリス滞在初日を英国らしい料理でスタートです。
早朝のオールド マンセ ホテル
翌朝はまだ空が明けきらないうちに起床し、バイブリーやアッパー&ロウアー・スローターを巡って村々を散策。その後、再びボートン・オン・ザ・ウォーターに戻り、静かな朝のリバーサイドをゆっくりと歩きました。
写真は朝8時頃、川沿いから撮影した「オールド マンセ ホテル」。向かって左端の出窓のある部屋が、今回宿泊した客室です。川面に映る石造りのホテルが、清らかな朝の空気の中で美しく佇んでいました。
ホテルのダイニングで朝食
1階にある広々として明るいダイニングレストランで朝食をいただきました。朝食のスタートは8時と少し遅めですが、実際に足を運んでみると先客はわずか1組。どうやら多くの宿泊客は、のんびりとした朝を楽しんでいるようです。
1品オーダー制のビュッフェスタイル
メインディッシュはメニューから1品オーダーし、それ以外(パン・ジャム、シリアル、フルーツ、ドリンク類)は、セルフサービスのセミビュッフェ形式の朝食です。メインはスモークサーモン&スクランブルエッグとトラディショナル イングリッシュブレックファストを注文してシェアしました。
伝統的な朝食「イングリッシュブレックファスト」
イングリッシュブレックファストは、グリルしたトマトにバターで炒めたマッシュルーム、トマトソースで煮込まれたベイクドビーンズ、やや厚めでジューシーなバックベーコン、ハーブが効いたジューシーなポークソーセージ、スクランブルエッグ、ハッシュドポテト、バター付トースト…と、伝統的なクラシックスタイルの朝食で、ボリューム満点!どれも美味しく、特にマッシュルーム、ソーセージ、厚切りベーコンは格別です。静かで落ち着いた雰囲気のなか、ゆったりと朝食が楽しめました。
あとがき
「オールド マンセ ホテル」は、建物自体は趣のあるクラシックな佇まいで、雰囲気は申し分ありませんが、やはり長年使われてきたこともあり、やや傾きを感じる箇所や、歩くたびにミシミシと音を立てる床など、年季を感じさせる部分があったり、洗面台の照明がやや暗く、浴室のシャワーヘッドからの湯量が少ないなど、水回りや設備に関しても多少不便さを感じました。
古い建物とはいえ、イギリスではGを見ることはほとんどないため、その点については心配無用です。古き良きイギリスの暮らしを体験できたようで、それはそれで良い経験となりました。ただし、館内にエレベーターがないことをすっかり失念しており、大きな荷物を持っての移動は少し大変でした。重い荷物がある場合は、その点を考慮する必要がありそうです。ロケーションの良さと朝食の美味しさは格別で、滞在全体の満足度を高めてくれました☺︎
Old Manse Hotel by Greene King Inns
Victoria St, Bourton-On-The-Water, United Kingdom, GL54 2BX