東京都現代美術館「MOTコレクション」へGO! 2024年6月、東京都現代美術館で開催中の展覧会「MOT コレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020 / Eye to Eye—見ること」に…
汐留シオサイトへGO!パナソニック汐留美術館観覧と汐留シティセンター「和食 えん」にてランチ
目次
超高層ビルが建ち並ぶ「汐留シオサイト」へGO!
2024年7月、超高層ビル群がひしめく「汐留シオサイト」に行ってきました。最後にこの地を訪れたのはたぶん2010年に開催されたカレッタ汐留のクリスマスイルミネーションだったので、約14年ぶりの訪問です。
場所は銀座・丸の内・霞が関などに隣接した都心の一等地に位置する新橋駅・東側の汐留サイト1区にあり、JR・銀座線「新橋駅」から徒歩約3分、浅草線・ゆりかもめ「新橋駅」から徒歩1-2分、大江戸線「汐留駅」から徒歩約1分と、どの駅からも近く交通機関へのアクセスが良い立地です。
今回は右下のマップ・オレンジの建物「汐留シティセンター駐車場」(30分300円/店舗利用によるサービス有)を利用しました。
「汐留シオサイト」の歴史
「汐留シオサイト」は、1995年に東京の都市再生の拠点として再開発が始まり、2002年に大江戸線とゆりかもめの「汐留駅」が開通、その後次々と超高層オフィスビルが完成し、ホテルや劇場、商業施設などが立ち並ぶ巨大複合都市になりました。
鉄道の発祥地であった汐留
名前の通り海辺だった汐留は、江戸時代には埋立てられて武家屋敷街となり、明治に入ると日本初の鉄道(初代新橋駅)が敷かれたという歴史があります。
1872(明治5)年に開業した「新橋停車場」は東京のターミナル駅として活躍したが、1914(大正3)年の東京駅開業により旅客営業を終了、「汐留駅」に改称され貨物駅となった。1923(大正12)年に関東大震災で焼失し、1934(昭和9)年に鉄筋コンクリート2階建ての駅舎に建て替えられた)その後、1986(昭和61)年に貨物駅も廃止され、その役目を東京貨物ターミナル駅に譲った。
写真は「JIJI.COM」より引用
汐留シオサイト1区B街区
汐留シオサイト1区には、A街区の電通本社ビルと汐留エッジビル、B街区の汐留シティーセンターとパナソニック東京汐留ビル、C街区の日テレタワーと汐留タワー(1-22F 資生堂オフィス、24-38F ザ ロイヤルパークホテル)の高層ビルが建ち並んでいます。
JR・ゆりかもめ「汐留駅」に近い汐留シオサイト1区B街区には、「旧新橋停車場鉄道歴史展示室」「汐留シティセンター」「パナソニック東京汐留ビル」があり、今回訪問したのはこちらのB街区です。
汐留シティセンター42階の「和食えん」にてランチを食べたあと、パナソニック汐留美術館で開催中の「ポール・ケアホルム展」を鑑賞しました。
復元された新橋駅「旧新橋停車場鉄道歴史展示室」
B街区の中心部(汐留シティーセンターとパナソニック東京汐留ビルの前)にある「旧新橋停車場鉄道歴史展示室」は、そのままの新橋駅を復元し当時と同じ場所に建てられたという無料の歴史博物館(2003年開業)。高層ビルの合間に西洋文化の香りを放つ西洋建築が目を引きます。
地上43階の高層ビル「汐留シティセンター」
2003年に竣工した「汐留シティセンター」は、地上43階地下4階のオフィスビル。B2〜3Fがカフェやレストラン、クリニックなどの商業施設、4F〜40Fが賃貸オフィス、41・42Fがスカイビューレストランになっています。
汐留シティーセンターの外観は、深いエメラルドグリーンに輝く一面のガラスが波のような流線型ななっていて、壮大なオーシャンを連想させる美しいデザイン✨ 1階のエントランスホールでは「Heaven of Matter(物質の天国)」という巨大なオブジェが迎えてくれました。
汐留シティセンター42階「和食 えん」
エレベーターホール奥のシャトルエレベーターで42階のスカイビューレストランへ向かいました。こちらの階には今回訪問したイーストサイドの「和食 えん」と、ウエストサイドのステーキハウス「Prime 42 BY NEBRASKA FARMS」があります。
「和食 えん」店内の様子
状況がわからなかったのでとりあえず前日に予約を入れておきましたが、オフィスワーカーのランチが終わった頃だったのか、平日の13時頃はすでにだいぶ落ち着いた雰囲気です。
オープンキッチンのカウンター席、テーブル席、掘りごたつ席、座敷席など、色々なタイプの席があって和の雰囲気もGOOD!合わせて250席というとても広い店内です。案内されたのはちょっと洋風な雰囲気の窓際テーブル席でした。
窓際席からの眺望
こちらは汐留シオサイト1区で一番高い215mの「汐留シティセンター」(42階イースト)から超高層ビル郡を眺めた景色。 左から高さ210m・48階建ての電通本社ビル、174m・37階建ての東京汐留ビルディング(28-37階はホテル「コンラッド東京」)、172m・38階建ての汐留タワー(24~38階はホテル「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留」)、192m・32階建ての日本テレビタワーです。
東京汐留ビルディングの背後にレインボーブリッジやお台場も見えました♪
「和食 えん」のランチメニュー
和食えんのランチメニューは、平日限定の魚料理・肉料理、休日限定のランチ御膳、石焼き・天ぷら・寿司御膳など、ご飯・赤出汁味噌汁・小鉢がセットになったランチセットです。
ご飯は白米もしくは玄米を選ぶことができお替りOK。+200円で珈琲・紅茶が追加できます。
「平日限定ランチ」本日の魚料理と肉料理
注文したのは平日限定ランチ☆ 魚料理は揚げた白身魚のあんかけ、肉料理はチキンの照り焼きでした。小鉢は三陸産あかもくとろろ、豆腐で、漬物もついています。
ごはんのお共にアジフライを追加したのですが、大ぶりで肉厚!カリッとした食感もよくタルタルソースとの相性も抜群です☆
和食 えん 汐留店
東京都港区東新橋1丁目5−2
汐留シティーセンター42F
03-6706-0491
地上24階の高層ビル「パナソニック東京汐留ビル」
汐留シティセンターと同じく2003年に竣工した「パナソニック東京汐留ビル」は、地上24階地下4階のオフィスビル。
B1・B2に住まいの設備が体験できる「パナソニック リビング ショールム」、1Fに「TOKYO リノベーション ミュージアム」、4Fに「パナソニック汐留美術館」があります。
パナソニック東京汐留ビルのエントランスからは右手に電通本社ビルと劇団四季(現在「アラジン」をロングラン上演中)の劇場「電通四季劇場(海)」が見えました。
パナソニック汐留美術館「ポール・ケアホルム展」へ
ここではエレベーターで4Fへ向かい、パナソニック汐留美術館で開催中の「ポール・ケアホルム展」を鑑賞しました。
会 期 :2024年6月29日(土)〜2024年9月16日(月)
時 間 :10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日 :水曜日(9/11は休館)
観覧料 :一般1200円 65歳以上1100円 大高生700円 中学生以下無料
※今回は「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」(東京を中心に103の美術館・博物館等の入場券や割引券が セットになったお得なQRコードチケット/使用開始日から2ヶ月間利用可)を使用。
ミニマルに洗練されたデザインの家具たち
日本の家屋にもマッチするようなミニマルに洗練されたデザインの家具が並んでいます。一番奥の部屋と名作椅子コーナーのみ写真撮影OKでした。
名作椅子に触れるコーナー
最初はデザイン重視の芸術作品という目で鑑賞していたのですが、最後の部屋には実際に椅子に触れることができるコーナーがあり、すべての椅子に座ってみることに…。見た目のシャープで硬そうな印象とは裏腹に、大変座り心地が良いことに驚かされました。
素材や構造、空間へのアプローチから「家具の建築家」と称されたというポール・ケアホルム氏の作品の数々は、考え抜かれたミニマルで洗練されたデザインとその実用性の高さが、愛好家の間で根強く支持され続けている理由なのでしょうね。良い展覧会でした☆
パナソニック汐留美術館
東京都港区東新橋1-5-1
パナソニック東京汐留ビル4階
ハローダイヤル 050-5541-8600
あとがき
かつて汐留シオサイトが国鉄跡地として空地になっていた頃のこと、4ヶ月の期間限定で3000人ほどの集客を擁する巨大なテントシアター「汐留PIT(ピア インターメディア シアター)」が設置され、連日ライブが繰り広げられていました。
ちょうどバンドブームと呼ばれ私自身もバンドにハマっていた時期で、汐留PITのロックな夜を過ごした懐かしい記憶が残っています。たぶん汐留PITがあったのは現在の日テレあたりだったのではと思うのですが、その後も国鉄跡地ではモデルルームの展示が行なわれたり、サーカスが催されたりしたようです。
その国鉄跡地に建てられた高層ビルの上から初めて眺める風景はまるで別世界であったし、下界に降りても当時の面影など微塵もなくて、たった数十年で変わってしまう街の風景にちょっとさみしい気分にもなりました。汐留シオサイトのブログを書くにあたって当時の写真をネットで検索してみたのですが、なかなか見つけることはできず、もはやかつての風景は、自分の脳内に残る断片的な映像のみ….記憶の片隅に残る青い春を思い出し感慨深い気持ちになりました。
昨年はカレッタ汐留のゴーストタウン化が話題になっていたので少し気になっていたものの、今回はB街区のみの訪問だったのでその辺の変化は感じ取れず…、ただ、イタリア街など今まで知らなかったサイトやおしゃれなお店も見つけたので、これを機にまた汐留シオサイトを探索してみたいと思います☺︎