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【ハワイ島・ボルケーノ】キラウエア火山が刻む大地の絶景と自然の神秘!レンタカーで巡る「ハワイ火山国立公園」
目次
世界有数の活火山「キラウエア火山」へGO!
2026年5月初旬、ハワイ島旅行のハイライトのひとつとして訪れたのが「ハワイ火山国立公園」です。ここは、世界で最も活発な火山のひとつに数えられる「キラウエア火山(Kilauea Volcano)」を間近に体感できる人気スポット。ヒロ市街からは、車で11号線を南西へ走って約45分で到着しました。「ハワイ火山国立公園」の標識を目印に進むと、ほどなく公園入口の料金所が現れます。ここで入園料を支払い、いよいよ壮大な火山エリアを巡るドライブ散策のスタートです。
※7日間有効の入園料は、普通車1台30ドル(運転手+最大14人まで含む)、バイク25ドル、徒歩・自転車は1人15ドル(2026年5月時点)

「キラウエア・ビジターセンター」で情報収集
まずは入口近くにある「キラウエア・ビジターセンター(Kīlauea Visitor Center)」へ。ここは公園散策の拠点となる施設ですが、2026年5月現在、ビジターセンター本館が大規模な改修工事を行っているため、近くのキラウエア・ミリタリー・キャンプ(KMC)内に「ウェルカムセンター(Welcome Center)」という仮設の案内所が設置されていました。(2026年秋頃までに再オープン予定)
営業時間は9:00〜17:00(年中無休)で、館内には火山の仕組みや歴史を学べる展示室、短編映画を上映するシアター、ショップや相談デスクがあり、日々変化する最新の噴火情報やトレイルの通行状況、安全な見どころなどを詳しく知ることができます。朝ウェブサイトを確認した際は、ウエカフナのエリアが有毒ガス発生により立ち入り禁止区域になっていましたが、レンジャーに確認すると、少し前のタイミングで解除されたと聞き、さっそく向かうことにしました。

白い噴気が立ち上る「キラウエア展望台」
ウェルカムセンターから展望台の駐車場までは車で約5〜6分。駐車場から舗装された遊歩道を数分歩くと、キラウエア展望台に到着です。女神ペレが住むと伝えられるハレマウマウ火口を中心に広大なカルデラが広がり、大きくひび割れた大地や地熱によって白い噴気が立ち上る場所が点在しています。刻々と姿を変え続ける火山のエネルギーを間近に感じられました。

今なお噴気を上げ続ける「ハレマウマウ火口」
ハレマウマウ火口では、各所から白い噴気が絶え間なく立ち上り、現在も地下で火山活動が続いていることを物語っています。火口は度重なる噴火によって大きく姿を変え、そのスケールは圧巻のひと言。絶えず噴き上がる白い噴気を眺めていると、この場所が今もなお活動を続ける活火山であることを改めて実感します。

キラウエア・サミット・マップ
こちらは、展望台やトレイル、駐車場、公園道路などの位置関係がひと目で分かるキラウエア山頂マップです。「クレーター・リム・ドライブ(Crater Rim Drive)」は、2018年の大規模噴火で大きな被害を受けたため、一部区間が現在も通行止めとなっており、車で山頂を一周することはできません。また、かつて博物館があったウエカフナ周辺も、火山活動や復旧工事の状況に応じて閉鎖・再開が繰り返されており、見学ルートが変更されることがあります。園内を効率よく巡るためにも、最新の通行状況を確認してから出発するのがおすすめです。

ウエカフナへ続く遊歩道
キラウエア展望台からは、そのまま約500mの遊歩道を進み、ウエカフナ展望エリアへ向かいました。足元には軽石のような火山礫が広がり、一歩踏み出すたびにサクサクと心地よい音が響きます。火山が生み出した大地を歩いていると、この地が今なお活動を続ける活火山であることを肌で感じられます。ウエカフナにも駐車場はありますが、雄大な景観を眺めながら歩く遊歩道は、この場所ならではの魅力を味わえるひとときです。

新旧の火山活動が織りなす壮大な景観
展望エリアからは、広大なキラウエア・カルデラと、その奥に広がるキラウエア・イキ・クレーターを一望できます。手前に広がるカルデラは、長年にわたる噴火によって形成された山頂部で、現在も活発な火山活動が続くエリアです。一方、奥に見えるキラウエア・イキは、1959年の大規模噴火によって誕生した火口で、現在は冷え固まった溶岩湖の上を歩ける人気トレイルとして知られています。異なる時代の噴火が生み出した2つの火山地形を同時に眺められるのは、キラウエア山頂ならではの見どころです。

「ウエカナフ展望台」からの眺め
かつてこの場所には、キラウエア火山の研究史や火山観測、ハワイの火山活動について学べる施設「トーマス・A・ジャガー博物館(Thomas A. Jaggar Museum)」がありました。てっきり博物館は残っていると思って訪れたのですが、実際に足を運んでみると建物の姿はなく、現在はハレマウマウ火口を望む見晴らしの良い展望エリアへと姿を変えていました。火山活動の激化に伴い2018年5月に周辺エリアが閉鎖された際に博物館も休館し、その後、建物の損傷や安全上の理由から2024年春に取り壊されたそうです。

展望エリアからは、白い噴気を上げるハレマウマウ火口を正面に望むことができ、望遠レンズを使うと、カルデラの反対側に建つ歴史ある「ボルケーノハウス」の姿も見ることができました。周囲には2018年の噴火で広がった火山礫の大地が残る一方、場所によっては緑の植物が少しずつ戻り始めており、火山活動によって姿を変えながらも再生を続ける自然の力を感じられます。近くにはトイレも整備されているため、キラウエア山頂散策の途中に立ち寄りやすい展望ポイントです。

大噴火で一変したキラウエア山頂
近くには、2018年の大規模噴火によってキラウエア山頂がどのように変化したのかを、写真や図解で紹介する案内板があります。噴火前後の地形を比較しながら、カルデラの大規模な陥没やハレマウマウ火口の拡大、道路や展望エリアへの被害などが分かりやすく解説されています。案内板を見てから目の前に広がる景色を眺めると、わずか数年の間に山頂の姿が大きく変化したことを改めて感じさせられます。

壮大なハイキングコース「キラウエア・イキ・トレイル」
ウエカフナからは、「キラウエア・イキ・トレイル(Kīlauea Iki Trail)」の入口にある駐車場へ移動しました。このコースは、標高差約122mを下り、360度を火山地形に囲まれたキラウエア・イキ・クレーターの火口底を横断できる人気のハイキングコースです。
1周約6.4km、所要時間は3時間前後かかるため、今回は本格的なトレッキングではなく、駐車場から熱帯雨林の植物が生い茂る遊歩道を約5分ほど歩いた展望ポイントへ向かいました。

展望ポイントからは、目の前に広がるキラウエア・イキ・クレーターのほぼ全体を望むことができました。キラウエア・イキは、1959年に発生した大規模噴火によって誕生した場所で、現在は冷え固まった溶岩湖の跡が広がる独特の景観を残しています。この噴火では、巨大な溶岩噴泉が最大約580mもの高さまで噴き上がり、クレーターの底には厚さ約120mにも及ぶ溶岩湖が形成されたといわれています。

火口底を歩くハイカーたち
現在は、かつて溶岩が流れた火口底を実際に歩くことができる貴重なトレイルとなっており、カップルや小さな子ども連れのファミリーが、広大なクレーターの中を歩く姿も見られました。広い溶岩湖跡の上では人の姿が小さく見え、キラウエア・イキ・クレーターの圧倒的なスケールを改めて感じる光景です。

溶岩が作り出した神秘「サーストン溶岩トンネル」
キラウエア・イキ・トレイルを後にして向かったのは、ハワイ火山国立公園を代表する見どころのひとつ「サーストン溶岩トンネル(Nāhuku)」です。約500年前、キラウエア火山から流れ出した溶岩の表面が冷え固まる一方、内部を流れ続けた高温の溶岩が抜けたことで形成された自然のトンネルで、かつての火山活動の跡を実際に歩くことができます。
現在のサーストン溶岩トンネルは、補修工事や安全対策の影響により出口側が閉鎖されており、入口から入り同じ場所へ戻る往復ルートとなっています。本来は入口から入り、反対側の出口へ抜ける約180mの通り抜けコースでしたが、現在は短縮された区間のみの見学となり、所要時間は約10〜15分ほど。短時間ながら、暗闇の中に残された巨大な溶岩の通り道を歩く、印象的な体験ができます。

内部には照明が設置されているため歩きやすく、天井からはシダ類の植物が垂れ下がるなど、熱帯の自然が少しずつ根付き始めた幻想的な空間が広がっています。かつて高温の溶岩が流れた跡を間近に眺めながら歩くことで、自然が生み出した巨大な造形美と、長い年月をかけて変化してきた火山の歴史を感じられる場所でした。

キラウエア火山を望む歴史あるホテル「ボルケーノハウス」
キラウエア・カルデラの縁に建つ「ボルケーノハウス(Volcano House)」は、ハワイ火山国立公園を代表する歴史ある宿泊施設。その歴史は古く、初代の建物は1846年に建設され、現在の建物は1941年に完成したそうです。
館内には宿泊者以外も利用できるラウンジやショップ、展望スペースがあり、大きな窓からはハレマウマウ火口方面を望むことができました。今回は時間がなく立ち寄ることができませんでしたが、目の前に広がる火山景観を眺めながら、カフェやレストランでゆっくり過ごすのも、キラウエア火山観光のハイライトとなっています。

展望所から望むキラウエア・カルデラ
ボルケーノハウスの展望所からは、キラウエア・カルデラを正面に望むことができ、地表の割れ目から立ち上る白い噴気が、広大な火山景観の中に浮かび上がっています。

展望所には、過去の噴火の様子を伝える写真や案内板も設置されています。

変貌した山頂
こちらは、1475年、1525年、2008年、2018年の噴火によって、キラウエア山頂の地形がどのように変化してきたのかを、立体的な地形模型で分かりやすく紹介した案内板。長い年月にわたる火山活動によって、カルデラやハレマウマウ火口が姿を変え続けてきた歴史を知ることができます。

異なる視点からのキラウエア火山
ウエカフナでは火口縁から荒々しいカルデラの広がりを間近に眺められましたが、ボルケーノハウス側からはカルデラ全体を見渡すことができ、異なる視点からキラウエアの雄大さを楽しめます。望遠レンズを覗くと、ハレマウマウ火口付近から絶えず立ち上る白い噴気も、より鮮明に捉えることができました。

Hawaiʻi Volcanoes National Park
あとがき
ハワイ火山国立公園を訪れて最も印象に残ったのは、ここが単なる景勝地ではなく、今もなお姿を変え続ける「生きた大地」であるということです。キラウエア山頂では、2018年の大規模噴火によって大きく変貌したカルデラや、現在も白い噴気を上げ続けるハレマウマウ火口を間近に見ることができました。また、キラウエア・イキ・クレーターやサーストン溶岩トンネルでは、数十年から数百年前の噴火によって生まれた地形を実際に目にし、溶岩が作り出した大地の力強さと、そこに少しずつ戻り始める植物の生命力を感じることができました。
噴火によって失われるものがある一方で、新たな大地が生まれ、少しずつ再生を続けるキラウエア火山。変化し続ける火山の姿と、そこから始まる自然の営みを間近に見ることができるこの場所は、雄大な景観だけではなく、地球の長い時間の流れを感じられる、今回のハワイ旅行の中でも特に心に残るスポットとなりました。
