【京都・鷹ヶ峰】しょうざんリゾート京都「ホテルハーヴェスト京都鷹峯」に宿泊

2023年3月初旬、東京から4泊5日で関西方面のロードトリップへ出かけました。箱根→琵琶湖→京都→神戸と、ITS健保の保養施設を利用しながらの旅で、3日目は京都市北区紫野に佇む「ホテルハーヴェスト京都鷹峯」に宿泊しました。

ホテルハーヴェスト京都鷹峯に到着!

ホテルハーヴェスト京都鷹峯は、京都洛北エリア・鷹峯の麓「しょうざんリゾート京都」内にあるリゾートホテル。金閣寺や龍安寺、大徳寺、源光庵など人気の観光スポットに近いロケーションで、名神高速「京都南インター」からは約30分、「京都東インター」からは約40分です。

今回は前日に宿泊した琵琶湖・大津市(ホテル琵琶レイクオーツカ)から一般道でホテルハーヴェスト京都鷹峯に向かい、約1時間ほどで到着しました。

電車の場合は、京都市営地下鉄烏丸線北大路駅から路線バスで約20分。またはJR京都駅〜ホテルハーヴェスト京都鷹峯間の無料送迎バス(約35分)が利用できます。(乗車前日18:00までの予約制)

まずは1階駐車場へ

ホテルハーヴェスト京都鷹峯入口のすぐ右手に宿泊者無料の駐車場があります。車の場合は、そのまま駐車場にパーキングし、荷物はバゲージカートを使ってエレベーターでフロントに向かうのが便利です。

ホテルハーヴェスト京都鷹峯 本館

徒歩または送迎バスの場合は、そのまま石畳の先へ直進。車寄せの前にコクーンのようなオブジェがあり、正面玄関を入るとすぐフロント・ロビーです。

本館2階フロント・ロビー

ホテルハーヴェスト京都鷹峯の建物は斜面に建てられており、フロントのある本館は、高低差の高い方に位置するため1階ではなく実際には2階になります。まだ午前中なのでフロントに荷物を預け、サクッとホテル内を散策してみました。

本館2階イタリアンレストラン「オルティーヴォ」

ラウンジの奥にはリストランテ「オルティーヴォ」があります。13:00-16:00はティータイムとなっており、スイーツ類が美味しそうでした。チェックイン前にゆっくりお茶するのも良さそう。また夜はバーとして営業しているそうです。

花札・芒のモデルになった鷹峯

玄関を入って正面に見えるのは、花札「8月芒(すすき)」のモデルになったという鷹峯(たかがみね)。山の高は約160mで京都タワーと同じぐらいなのだそうです。

施設内のデザインコンセプトが「月」ということで、ホテル内にはうさぎや月のモチーフがそこかしこに点在してます。正面玄関前と大浴場のコクーンのようなオブジェも月をモチーフにしているようですね。

ホテルハーヴェスト京都鷹峯 館内マップ

ホテルハーヴェスト京都鷹峯は、本館と南館2つの建物からなっており、本館は全てVIALA専用の客室で、南館の2-4階がハーヴェストクラブの客室。本館から南館に移動するにはスロープカー(一応横階段もあり)を利用します。

グリーン:VIALA客室 ピンク:ハーヴェストクラブ客室

スロープカーに乗って南館へ

レールの上を斜めに走る「スロープカー(斜行エレベーター)」は、一見エレベーター乗場のようなつくりで、ボタンを押すと二重扉が開く仕組みになってます。

スロープカーの車体は丸い形をしているので、おそらくこちらも月をモチーフにしたもの。車内には観覧車のように向かい合わせになったベンチがあり、下には月のデザイン(夜はライトが点灯する)が施されています。

急な傾斜をゆっくり下り約40秒ほどで南館2階に到着です!

ホテルハーヴェスト京都鷹峯 南館施設

南館には、ハーヴェストクラブ客室(2-4階)とVIALA客室(2・4階)のほか、1階にカジュアルダイニング「紙屋川(かみやがわ)」、温泉大浴場「明(あかり)の湯」、染織工芸館(売店)、2階にスロープカー乗り場、足湯などがあります。

南館2階スロープカーのりばと足湯

本館を出たスロープカーは南館の2階に到着。スロープカー乗り場の前は、囲炉裏をイメージした休憩スペースになっていて、その奥に足湯(8:00-22:00)があります。

南館2階ライブラリーほか

2階の客室側にはランドリー(24h)、キッズコーナー(8:00-20:00)、ライブラリー(6:00-24:00)などがあるほか、2−4階の各階に、電子レンジ・製氷機・自動販売機コーナー(24h)があります。

南館1階 温泉大浴場&染織工芸館

エレベーターで1階に降り長い廊下に出ると、右手の大浴場前の中庭に、車寄せの前にあったものよりもさらに大きいオブジェが鎮座していました。(こちらは瞑想風呂になっていることがあとで判明)

廊下の中央のドアを出ると右手に染織工芸館(8:00-21:00)があります。ここではとても素敵な染織のスカーフを見つけたのでゲット!工芸品の他にもワインや小物、京菓子などのお土産も揃っています。

しょうざんリゾート京都を散策

チェックイン時間の15時までまだ3時間以上時間があったので、「しょうざんリゾート京都」を散策してみました。とても優雅な気分になれる風流な庭園です。

しょうざんリゾート京都マップ

約3万5000坪という広大な敷地を誇るしょうざんリゾート京都の敷地内には石畳の小径、竹林、日本庭園など京都らしい情景が愉しめる庭園をはじめ、2014年にオープンした「ホテルハーヴェスト京都鷹峯」や、2021年にオープンしたヒルトン最上位ブランド「ROKU KYOTO」のリゾートホテル、料亭、レストランなど、清廉な雰囲気に包まれた空間が広がっています。

ランチは、鶏料理と和食のレストラン「わかどり」にて鶏料理をいただきました。

南庭・北庭を散策

南庭(写真上)は、渓谷を眺めながらの散策路。苔むした庭園内を静かに流れる小川のせせらぎでリラックス…滝もところどころに見ることが出来ます。

北庭(写真下)は、順路に従いぐるっと一周する回遊式庭園。庭園受付にてしょうざんリゾート内で食事をしたレシートを提示すると入場料500円が300円に割引されます。

▼「しょうざんリゾート京都」の庭園を散策した際のブログは、下記リンクよりご覧ください☺︎

【京都・鷹ヶ峰】しょうざんリゾート京都「ホテルハーヴェスト京都鷹峯」に宿泊

庭園散策後は、ホテルハーヴェスト京都鷹峯の南館1階出入口から本館を通り抜け、鷹峯街道へ向かいました。

松野醤油と樋口農園直売所へ

ホテルの正面玄関を出た鷹峰街道沿いに「松野醤油」があります。1805年の創業以来、今なお手作りに徹した醤油づくりを行っているという名店の醤油を是非味わってみたいということで、昔造り濃口しょうゆと柚子ぽんずに特上味噌をゲットしました!

他にドレッシング、つゆ、もろみ、佃煮などの商品もあります。ちなみにホテルハーヴェスト京都高峰のレストランでも松野醤油の醤油が使われています。

その近くには新鮮な京野菜の「樋口農園直売所」があります。ここは缶にお金を入れて野菜を買う昔ながらのシステム。帰宅日だったら購入できたのですが、旅行中だったのでこちらは残念ながら見るだけでした。



「松野醤油」
京都府京都市北区鷹峯土天井町21
075-492-2984

ホテルハーヴェスト京都鷹峯の客室

ホテルハーヴェスト京都鷹峯の客室は、ツイン洋室、スタンダード洋室・和洋室、ファミリー和洋室などのほか、ペット対応の客室などがあります。

ホテルハーヴェスト京都高峰は、ITS健保の保養施設にもなっており、今回は健保会員として利用。当選した部屋タイプは定員2-4名の洋室だったのですが、実際はファミリー和洋室の広めの客室2234号室でした。

部屋の鍵はドアノブ上のセンサーにかざしランプが緑色に点灯すると解錠される非接触タイプのカードキー。電気スイッチと連動しているキーボックスにカードを差し込むタイプです。

洗面所は便利な2ボールでひと通りのアメニティも完備。トイレとお風呂は別で、洋室の手前に水道・冷蔵庫、電気ポット、カップ、日本茶などが備えてあるコーナーがあります。

部屋は和モダンなデザインで、清潔感のある広々とした空間。無料Wi-Fi、テレビ、加湿付き空気清浄機、デスク、チェストなどが備わっています。また、くるくるドライヤー、アイロン、DVD、携帯電話充電器、カードゲーム等の貸出備品もありました。

広々とした和室も清潔で綺麗。バルコニーからの景観は、緑も少なく本館と向い合せで丸見えな感じでちょっと残念。カーテンはずっと閉めっぱなしでした。反対側の部屋だったら目の前に鷹峯が見えたのだと思います。

和室には浴衣・丹前・帯が用意されていました。浴衣は、大浴場・足湯・売店のみ着用がOKです。ひと通り部屋をチェックした後は、和室のテーブルで京せんべいのお着き菓子とお茶をいただきました。

露天風呂付き温泉大浴場「明の湯」

美肌の湯と言われる温泉大浴場(6:00-10:00、15:00-24:00)は、南館1階にあります。うっすらと茶褐色を帯びた半透明の湯で、泉質はアルカリ性単純温泉(天然温泉加温 循環)。効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進とあります。

男女入れ替え制(日替わり)なので、趣の違う2種類のお風呂が愉しめます。滞在中は、夜と朝と2回利用しましたが、夜は結構混雑していました。

竹と苔の庭 「地 – Kuni – 」

温泉大浴場は落ち着いた木のぬくもりを感じる檜風呂。屋根に囲まれた半露天風呂では、竹のそよぐ風流な苔庭を眺めることができ、ライトアップされる夜もまた違った趣がありGOOD!その他には、深さ115cmの立湯とサウナ・水風呂があります。


画像引用元:楽天トラベルHP

瞑想風呂がある「宙 – Sora – 」

大浴場と露天風呂のほか、独特な反響音が聴こえるドーム型の瞑想風呂があり、風流な和の雰囲気の「地」とは違って、近未来的な雰囲気です。こちらにもサウナ・水風呂がありました。


画像引用元:楽天トラベルHP

ホテルハーヴェスト京都鷹峯の食事

ホテルハーヴェスト京都鷹峯の食事は、夕食(2部制17:20- / 19:30-)にリストランテ「オルティーヴォ」のイタリアン、朝食(7:30-10:00)に「オルティーヴォ(オーダーブッフェスタイル)」もしくは「紙屋川(洋食ブッフェ)」がいただけるほか、「しょうざんリゾート京都内のレストラン」を利用することができます。

今回のITS健保利用では夕食・朝食込みとなっており、夕食を「オルティーヴォ」、朝食を「紙屋川」でいただきました。

イタリアン「オルティーヴォ」の夕食

夕食は旬の素材を使ったリストランテ「オルティーヴォ」のイタリアン。店内は夜の星空をイメージしたようなオブジェが宙に浮かぶ幻想的な空間で高級感あふれるインテリアです。

オルティーヴォでは、「Ghiotto ギオット(12100円)」と「Piace ピアーチェ( 8800円~)」と子供用のコース料理があり、ITS健保利用の場合はピアーチェのコースとなっていました。追加料金はかかりますが当日にメインディッシュを変更することも可能です。

「Piace ピアーチェ」のコース料理

訪問月のピアーチェメニューは…

・シェフからの一皿
・蛍烏賊と山菜のサラダ仕立て
・旬魚のパデッラ 蛤のクリームソースと共に
・ボロネーゼ・スパゲッティ 筍を散らして
・丹後路鶏のロースト 甘酸っぱいカポナータを添えて
・特製ドルチェと飲み物

まず最初に供されたシェフからの一皿は、たっぷりの小エビが入った料理。とても新鮮な海の幸で好きな人には素晴らしい一品なのでしょうが、丸ごとの小エビは昆虫のような見た目がどうも苦手で食べられず…。実はこのあと続く丸ごとホタルイカも同じように苦手でちょっとテンションが急降下。

最初に食品アレルギーがないかの確認はされたものの、食べられないものがあるかを聞かれたわけではなかったので何も言わなかったのですが、一皿目に苦手な食材が来ると知っていたら別のものに変更してもらえないかお願いしてみれば良かったと思いました。

蛍烏賊と山菜のサラダ仕立て&旬魚のパデッラ

左写真が2品目のホタルイカがたっぷり入ったサラダ。エビもイカも大好きなんですけどねぇ…ホタルイカは全部避けて山菜の入ったサラダだけいただきました。レモンテイストのバーニャカウダソースが絶妙♪ 3品目の白身魚料理も美味しくいただきました。

ボロネーゼ・スパゲッティと丹後路鶏のロースト

4品目は筍がごろっと入ったボロネーゼ。メイン料理の5品目は京都の最北にある丹後で育てられたという丹後路鶏のロースト。柔らかくてとてもジューシーな味わいです。

特製ドルチェと珈琲

締めはピスタチオのケーキとアイスのデザート。飲み物(カフェオレ)に焼き菓子がついてきました。コーヒーは京都小川珈琲の豆を使用しているようです。

和洋ブッフェ「紙屋川」の朝食

朝食(7:00-10:00)は、南館1階にある「紙屋川」の朝食ブッフェをいただきました。庭園を眺めながら食事ができる静かで落ち着いた雰囲気の明るいレストランです。

7時半頃向かうとそこそこ席は埋まっていましたが料理前で並ぶようなことはありませんでした。

紙屋川10のこだわり

・創業明治30年、京豆腐一筋のこだわり豆腐「とようけ屋山本」
・京都府内のみで使用される大吟醸醸造用の酒米「京の輝き」京都米
・京・旬野菜専門店がつくる京漬け物100年の老舗「とり市老舗」
・創業大正14年、大粒の国産大豆を使った京納豆「藤原食品」
・創業明治8年の老舗茶舗「柳桜園」ほうじ茶・緑茶・グリーンティー
・京都・鷹峯の地元に愛される昔造りの「松野醤油」京醤油・ゆずポン酢
・胡麻豆腐専門店による本蕨使用の「京五山」限定わらびもち
・特製ブレンド豆を使用したクリーミーで新感覚のアイスコーヒー「COLD CREMA」
・旬の京野菜などを使った嵯峨・嵐山御用達の野菜天「京かまぼこ はま一」

品数は豊富とは言えないまでも、こだわり抜いた料理の数々に舌鼓☺︎

締めのデザート

本蕨を使用しているという紙屋川と京五山による限定わらびもちにハマりまして、何度かおかわり♪ 柳桜園のお茶も美味しくいただきました。

あとがき

ホテルハーヴェスト京都鷹峯は、2014年オープンの新しいホテルなのでまだ新館のように綺麗で清潔感があり、設備も充実していました。客層は比較的年配者が多かったように思います。

レストランでの食事は、オルティーヴォでの夕食に苦手な食材が立て続けに出てきたのは不運でしたが、それ以外は美味しくいただけました。朝食はテーブルを担当してくれた女性スタッフさんがとても親切・丁寧で、紙屋川のこだわりについて詳しく説明してくれたので、美味しい料理が更に美味しくなりました。

しょうざんリゾート京都の庭園では、鷹峯の静かで美しい情景をたっぷり堪能し、また園内にある鶏料理と和食のレストラン「わかどり」では美味しいランチをいただくことができました。

京都観光をするには立地が少し不便かもしれませんが、静かにゆっくりとリゾート気分を満喫したい方には、極上の休日が過ごせると思います☺︎