【イギリス・ロンドン】個性あふれる「カムデン・タウン」を街歩き!マーケット&運河の見どころを散策

プリムローズ・ヒルから「カムデン・タウン」へGO!

プリムローズ・ヒルからロンドンの街並みを一望した後は、リージェンツ運河沿いの静かな遊歩道をのんびりと歩きながら「カムデン・タウン(Camden Town)」へ向かいました。

緑豊かな景色から一転、カムデン・タウンに近づくにつれて徐々に街のエネルギーが高まっていくのを感じるのも、この散策ルートの醍醐味です。

ロンドン屈指の個性派マーケット「カムデン・マーケット」

ツイン水門に掛かる橋が見えてきたら、そこはもうロンドン屈指の個性派マーケットとして知られる「カムデン・マーケット(Comden Market)」。ヴィンテージファッション、アート雑貨、クラフト、ストリートフードなど、多彩なスタイルのお店が密集する刺激的なエリアです。かつて運河沿いの倉庫街だった場所を再開発し、今では世界中の観光客で賑わう一大カルチャースポットになっています。

多様性とサブカルチャーの魅力が凝縮

ロンドンらしい多様性とサブカルチャーの魅力が凝縮されたカムデン・タウンは、ロンドンの中でも特に個性が際立つエリアのひとつ。ストリートアートやパンクカルチャーが息づき、独特なスタイルのショップやマーケットが軒を連ねています。

マーケットは複数のエリアに分かれており、迷路のように入り組んだ通路を歩いていると、おもちゃ箱の中を探検しているようなワクワク感が味わえます。

人気のフォトスポット「アンブレラ・ストリート」

アーチ型の煉瓦の通路にカラフルな傘が吊るされた「アンブレラ・ストリート(Umbrella Street)」は人気のフォトスポット。個性的なショップが並び、ファッションアイテムやアクセサリー、雑貨などの掘り出し物を見つける楽しさにあふれています。

馬小屋跡地に広がる異空間「ステーブルズ・マーケット」

マーケット奥の「ステーブルズ・マーケット(Stables Market)」の周辺には、重厚なレンガ造りの建物と石畳が残され、馬小屋だった時代の面影を色濃く残しています。巨大なサイボーグ像が目を引く「サイバードッグ(Cyberdog)」は、近未来テクノやレイヴファッションを扱う名物店。通りには、クラシックカーがディスプレイされたレストラン「バラデン(Baladin)」や、「コヨーテ・アグリー(Coyote Ugly)」などライブ感のあるバー&レストランも立ち並び、昼夜問わずエネルギーに満ちた空気が漂っています。

カムデンのシンボル「カムデン・ロック・ブリッジ」

「カムデン・ロック・ブリッジ(Camden Lock Bridge) 」は、カムデン・ロック・マーケットのすぐ横、A502の頭上に架かるカムデン・タウンの象徴的な橋(鉄道橋)。側面に描かれた鮮やかな文字は、観光客にも人気のフォトスポットで、マーケットエリアの玄関口として賑わいを見せています。

カムデン・ロックの「ウォーターバス発着所」

「リージェンツ運河(Regent’s Canal)」の両岸には、カフェやフードスタンドが並び、橋の近くにはナローボートを使ったウォーターバスの発着所もあります。時間に余裕があれば、このカムデン・ロックからリージェンツ・パークやリトル・ヴェニス方面への運河クルーズを楽しむのも良いですね。

歴史を感じる「ツイン水門」

ツイン水門の正式名称は「ハムステッド・ロード・ロック(Hampstead Road Lock)」。美しい産業遺産であると同時に、カムデン・タウンのにぎわいを象徴するランドマークとして多くの人々に親しまれているスポットです。

リージェンツ運河の一部として、カムデン・ロックに設けられた2つの手動式の閘門(ロック)は、高低差約2.4mの水位を調整するために、1818年から1820年にかけて建設された歴史的価値の高い運河施設のひとつで、今なお当時の構造を保ちながら稼働しています。

※「カムデン・ロック」という呼び名は、この歴史ある水門に由来しており、現在ではマーケット周辺の総称としても使われています。

運河沿いの手すりには、旅の思い出や願いが込められたロマンチックな南京錠(ラブロック)が連なっていました。

活気あふれる目抜き通り「ハイ・ストリート」

音楽、アート、ファッション、フードと、さまざまなカルチャーが融合する活気あふれる街「カムデン・タウン」。その中心を走る「カムデン・ハイ・ストリート(Camden High Street)」には、Tシャツや雑貨を扱うストリートショップ、パンクやゴシック系のファッション店、ヴィンテージストア、アートギャラリー、パブ、レストランが軒を連ねます。

特に目を引くのは、建物の外壁を飾る巨大で立体的な看板アート。飛び出すドラゴンや大きな靴、奇抜なグラフィティなど、まさに歩くアートギャラリーのような通りです。

自由でエネルギッシュな空気が漂うカムデン・タウンは、歩くだけでも創造力が刺激される場所。何度訪れても新たな発見があり、ロンドンに来たら必ず訪れたい観光スポットです。

カムデン・タウンのトイレ事情

ロンドンの公衆トイレは基本的に有料の場所が多いと思いますが、カムデン・タウン駅のすぐ近く、ウェンディーズ前の公衆トイレは無料で利用することができました(2025年4月時点)。

ちなみに、カムデン・マーケットを訪れた際は2階のトイレが有料(確か1ポンド)だったので、ちょうど目を付けていた駅近くのウェンディーズでトイレを拝借。日本のウェンディーズではすっかり姿を消してしまったチョコレートフロスティを久しぶりに堪能することができました☺︎

カムデン・タウンはロンドンの中でも比較的トイレ環境が整っており、混雑時は行列こそあるものの、ステーブルズ・マーケット(地下エリア)や、コンテナ型店舗が並ぶホーレイ・ワーフ・マーケット周辺には、無料トイレもあります。マーケット散策の際は、こうしたトイレの場所を把握しておくと安心ですね。

人気店「ブルース・キッチン」でディナー

「ブルース・キッチン(The Blues Kitchen Camden)」は、アメリカ南部のブルースやソウルをテーマにしたライブミュージックバー&レストラン。カムデンらしい個性と熱気に満ちた店内は、ヴィンテージ感あふれる空間で、毎晩フリーの生演奏が楽しめます。

今回はこちらで19時半にディナーを予約していましたが、歩き疲れて30分ほど早めに到着。すでに満席だったため、席の準備ができるまでバーカウンターで飲むことにしました。ここはお得な平日プロモーションがあり、この日(火曜日)は、マルガリータが6ポンド、テキーラが半額という日。水曜日はカクテルが半額になります。

メニューはバーベキューやハンバーガーをはじめとするアメリカンスタイルが中心で、カクテルやクラフトビールの種類も充実。活気あふれる雰囲気の中で、リーズナブルに音楽と料理が楽しめます。平日でも満席になるほどの人気店なので事前予約推奨です。

女性必見!ブルースに彩られたトイレ空間

店内の雰囲気も素敵ですが、女性トイレもぜひ立ち寄ってみてください!(男性トイレはごく普通)。レンガ壁と暖色照明の組み合わせは、まるでライブハウスの楽屋裏に迷い込んだかのような雰囲気。ブルースの巨匠たちのポートレートやポスター風のアートまで施され、ブルース・キッチンらしい世界観を感じられます。


The Blues Kitchen Camden
111-113 Camden High St, London NW1 7JN

あとがき

カムデン・タウンは、運河沿いのにぎやかなマーケットと独特のカルチャーが融合した、ロンドンらしさを存分に味わえるエリア。ヴィンテージやアート、世界各国のフードがひしめき合う空間は、歩くだけで新しい発見の連続。観光で訪れるのはもちろん、地元の雰囲気に浸りたい人にもおすすめの散策スポットです。

▼「プリムローズ・ヒル」についてのブログ記事は下記リンクより御覧ください☆

【イギリス・ロンドン】街を一望する絶景スポット!「プリムローズ・ヒル」で春の午後散歩を満喫