タワー・ヒルからシティエリアの人気スポットへ ロンドン中心部「タワー・ヒル駅(Tower Hill Station)」を起点に、歴史の面影を残す街角や個性的なマーケット、アートに出会える美術館まで、テ…
【イギリス・ロンドン】必ず訪れたい!ノッティングヒル「ポートベロー・マーケット」の街歩き&グルメ
目次
ノッティングヒル「ポートベロー・マーケット」へGO!
朝一番でアビイ・ロードを訪れたあと、地下鉄・パディントン駅経由でロンドン西部のノッティングヒル(Notting Hill)に向かい、高級住宅街にある「ポートベロー・マーケット(Portobello Market)」を散策しました。
ポートベロー・マーケットは、アンティークからファッション、雑貨、食料品まで様々な店や屋台が、約1km以上に渡ってポートベロー・ロード沿いに並ぶ、ロンドン屈指のストリートマーケット。最寄駅は「ノッティングヒル・ゲート駅(Notting Hill Gate Station)」または「ラドブロー・グローブ駅(Ladbroke Grove Station)」で、ここは「ノッティングヒルの恋人」の舞台でもあります。

マーケットへの道すがら楽しめる「ペンブリッジ・ロード」
今回はノッティングヒル・ゲート駅を利用し、まずは、土産店や雑貨店が立ち並ぶ「ペンブリッジ・ロード(Pembridge Rd)」へ。ここはおしゃれなカフェやショップも多く、ウインドーショッピングが楽しいストリートです。
人気のベーカリー「チーキー・スコーン(Cheeky Scone)」には、すでに午前10時の時点で行列ができていました。空いていれば立ち寄ってスコーンを手に入れたかったのですが、予定が詰まっているので先を急ぐことに。

ペンブリッジ・ロードからポートベロー・ロードへ
ペンブリッジ・ロードを200mほど進むと、左方向にショップが続くポートベロー・ロードに繋がります。訪れた土曜日は、メインマーケットが最も賑わう日ですが、このあたりはまだ人通りも落ち着いています。ノッティングヒルらしいカラフルな家並みを眺めながら、ゆっくりとメインマーケットの中心へ向かいました。

店も人も徐々に増えはじめ、シェプストウ・ヴィラズ(Chepstow Villas)を過ぎたあたりから、さらに人通りが多くなってきました。道沿いには、イギリス車のベントレーやジャガーのほか、ベンツ、ベンベー、アウディなどの高級車がずらりと並び、この高級住宅街にあるマーケットならではの羽振りの良さが際立っています。

人気のヴィンテージ雑貨店「アリスズ」
店先に可愛いティンボックスや木箱が山積みされ、店内は奥まで進めないほど多くの人が集まるこのお店は、映画「パディントン」にも登場した人気のヴィンテージ雑貨店「アリスズ(Alice’s)」。こちらの露店では、レトロなティンサイン(ブリキの看板)をいくつか購入しました。

ティーポットが導く銀器店「ツイニング・アンティークス」
ポートベロー・マーケットの中心にある「ツイニング・アンティークス(Twinning Antiques)」は、赤いティーポット型の看板が目印の銀器店で、店先には美しく磨かれたティーポットやカトラリー、トレー、燭台などがズラリ!
店内にもイギリスの伝統を感じさせる銀食器や装飾品がぎっしりと並び、ヴィクトリア朝やエドワード朝時代の銀器も多く取り扱っている、コレクターや観光客に人気のスポットです。小さめなティーポット類が欲しかったのですが、サイズの大きいものが多く思いの外値段も張るため今回はスルーしましたが、ここは掘り出し物を探す楽しさに満ちているアンティークショップです。

ポートベロー・マーケットの中心部は、街の賑わいが一気に広がるエリア。土曜の朝9時にスタートし、朝の静けさは次第に熱気へと変わっていきます。

マーケット散策の合間にぴったりの軽食グルメ
アンティークや雑貨店が多く並ぶこのエリアには、「ハミングバード・ベーカリー(The Hummingbird Bakery)」のような人気ベーカリーもあり、カップケーキや焼き菓子を求める人で賑わいます。カフェやドーナツショップが点在するほか、セイボリーやスイーツの屋台もあり、マーケット散策の合間に食べ歩きやスイーツタイムを気軽に楽しめるエリアです。
今回はスキップしましたが、もう少し北側のウエストウェイ(Westway)高架下を抜けた先には、本格的な屋台グルメが集まる「アクラム・ヴィレッジ・マーケット(Acklam Village Market)」があり、さらに先のゴルボーン・ロード(Golborne Road)周辺には、ストリートフードのほか、新鮮な果物や野菜、ハーブなども並び、特に金曜・土曜は多くの人で賑わいます。

映画ファンの聖地「ノッティングヒル・ブックショップ」
映画「ノッティングヒルの恋人」で主人公の書店(The Travel Book Company)のモデルのひとつとして知られる「ノッティングヒル・ブックショップ(The Notting Hill Bookshop)」に立ち寄りました。
実際のロケ地は、ポートベロー・ロード142番地の実在した店舗(現在は別の店)で、店内シーンはスタジオのセットで撮影されています。一方、こちらの「ノッティングヒル・ブックショップ」は、1979年に創業した旅行書専門店「トラベル・ブック・ショップ(世界中のガイドブックをそろえた旅行書専門店)」を前身とする書店。オリジナルが2011年に閉店し、別の経営者によって一般書を扱う現在の書店に変わりましたが、今も映画のゆかりの店として人気スポットとなっており、店先から店内まで多くの人で賑わっていました。
店内には、児童書からギフト向けの美しい装丁本まで、幅広いジャンルの本が並び、じっくり探せば掘り出し物が見つかるかもしれません。私も素敵なブックマークやパディントングッズなど、何点か手に入れることができました。

ポートベロー・マーケットでのランチ
ランチは人気のイタリアン「メディテッラーネオ (Mediterraneo Cucina Italiana)」か、「オステリア バジリコ(Osteria Basilico)」、もしくはナポリ料理店「オステリア・ナポリターナ(Osteria Napoletana)」でいただく予定でしたが、どこも12時開店で、30分以上待つことになりそうだったため、すぐ近くで営業中だった「ラ・ミア・マンマ(La mia Mamma)」に入りました。

イタリア・マンマの味を楽しめる「ラ・ミア・マンマ」
急遽入店した「ラ・ミア・マンマ(La mia Mamma)」は、イタリア各地のマンマ(お母さん)たちが作る郷土料理を提供する、ユニークなコンセプトのイタリア料理店でした。木のテーブルや床、レンガ調の壁紙など、ナチュラルテイストの温かみのある店内は、アットホームな雰囲気で、店員さんの接客も明るくとてもフレンドリー。奥のダイニングにはすでに団体客が入っていたため、私たちは入口近くのテーブルへ案内されました。
メニューはパスタやピッツァを中心に、郷土料理やセットメニューも充実。注文したのは、揚げナス、トマト、モッツァレラ、塩漬けリコッタ、バジルがのった「シチリアーナ・ピザ」と、フレッシュエッグパスタを使ったスパゲッティ「ミートボール入りトマトソース」の2品で、シェア用のお皿もお願いしました。
コペルト(席料)はないにもかかわらず、最初に供されたのはブルスケッタの前菜。嬉しいサービスです。ガーリックとトマトがたっぷりで、カリッと香ばしくジューシーな逸品で、思わず笑顔がこぼれる美味しさでした。窯焼きのピザは大きめのLサイズで焼き加減も絶妙、ミートボールたっぷりのパスタもボリューム満点です。気取らずリラックスできるレストランで付近と比べても比較的リーズナブル、穴場の一軒だったと思います。

La mia Mamma
190 Kensington Park Rd, London W11 2ES
あとがき
ロンドン西部・ノッティングヒルの顔ともいえる「ポートベロー・マーケット」は、個性豊かなアンティークやヴィンテージアイテム、ストリートフードやスイーツなど、さまざまな魅力にあふれたマーケット。歩くだけでも楽しい場所なので、ロンドン滞在の合間に立ち寄ってみるのもおすすめです。
マーケットをたっぷり散策したあとは、ロンドン名物の2階建てバスに乗ってトラファルガー広場へ移動。バスの2階席からは、街の風景を高い目線で眺めることができ、ちょっとした観光気分を味わえました。(写真はポートベロー・ロードを通過する際に撮影した一枚)

