【モニュメントバレー】マイカーで赤褐色のダートロードを走行!「17マイル バレー ドライブ」

「17マイル バレード ライブ」とは?

バレードライブは全長17マイル(約27km)のループ状になったダートロード。モニュメントバレーの雄大な景色を眺めながら11箇所のビューポイントを2〜3時間かけて巡るドライブコースです。

未舗装のダートロードは悪路がつきもの…油断すると車底を傷つけてしまうことがあります。特に入口付近は凹凸の激しい急カーブの坂道となっているので、ゆっくり慎重に運転!またレンタカーの場合、モニュメントバレー内での事故・故障は、私道扱いになるため車両保険が利かないので注意です。

ビジターセンターにてバレードライブツアーを申し込むこともできますが、口コミによると、とにかく暑い!砂簿ぼこりがすごくて目がイタい!凸凹道でお尻が痛い!など、かなりワイルドなドライブになる模様。参加される場合は、なるべく快適に過ごせるような工夫が必要ですね。バレードライブのルートマップは、入園ゲートでもらうパンフレットに載っています。

※こちらの記事は他サイトに掲載していた2014年8月のブログをもとに再投稿しています。


17 mile Valley Drive Map

いざ「バレードライブ」へGO!

バレードライブの入口は、ビューホテルの北西、ビューキャンプグランドの手前にあります。バレードライブの料金はモニュメントバレー入園料(車1台20ドル)に含まれているので、バレードライブの入場チェックなどはありません。

この日のモニュメントバレーも大晴天!日焼け止めをばっちり塗って、気合いを入れていざ出発!!

入口付近の左手には、赤褐色の岩山に同化するように並ぶビューキャビンが見えます。

日中は想像以上の猛暑!マイカーだと車体は少し汚れるし、タイヤも少し傷みそうだけど、クーラー全開でドライブできるので超快適です。ただし…ダートロードはゴロゴロした石の多い砂利道が結構あります。更に道の真ん中に穴があいてたり、段差がひどいところもあるので、パンクを恐れてゆっくり進んでいたら、続々とやってくる後続車に追い越されていきました。

のろのろと走行中にツアー車とも遭遇しましたが、暑さと汗と砂埃と…、やはりツアー客の顔はカナリ辛そう…ツアーに参加するなら朝イチもしくはラスト便が良さそうです。

第1ポイント「ウエスト&イースト ミトンとメリックビュート」

第1ポイントは、3つのビュートが美しい最も有名なフォーメーション「ウエスト&イースト ミトンとメリックビュート」。

手前のビュート「ウェスト ミトン」は、周りをぐるりと巡るトレイルコース(ワイルドキャットトレイル)になっているので、ハイキングを楽しむことができます。

※ビュート(butte)は、差別侵食によって形成された孤立丘

The Mittens & Merrick Butte

第2ポイント「エレファント ビュート」

第2ポイントにあるのは「エレファント ビュート」。むしろ上写真のミトンビュートの方が象さんに見えるのですが…エレファントビュートは西側に向かって像が休憩しているようなイメージでしょうか…。ちょっと分かりづらいフォームですが、夕方にかけて影が長くなると、まさに象の姿が現れるのだそうです。


Elephant Butte

第3ポイント「スリー シスターズ」

道路の西側に見えてくるのは第3ポイントの「スリーシ スターズ」。カソリックの修道女の前に2人の生徒が立っているようなフォーメーションです。

赤褐色の荒野に取り残された砂岩の丘「ビュート(Butte)」は、現在も風化・浸食が進行中のため、このような細長いビュートはいつの日か形を変え、または崩れ去ってしまう可能性があるようです。


The Three Sisters

第4ポイント「ジョン フォード ポイント」

第4ポイントは、ハリウッドの名監督にちなんで名付けられた展望スポット「ジョン フォード ポイント」。ジョン フォード監督が惚れ込んだというこの地は、西部劇のロケ地として使われました。「駅馬車(1939年)」「荒野の決闘(1946年)」「黄色いリボン(1949年)」「捜索者(1956年)」などは、モニュメントバレーで撮影された名作映画です。

「ジョン フォード ポイント」では、1人5ドルで乗馬写真を撮影することができます。また「Lindas frybread stand」という小さなスタンドカフェがあり、ホットドッグやコーヒーといった軽食が販売されています。

John Ford’s Point

第5ポイント「キャメル ビュート」

第5ポイントは、西を向いているラクダの姿が見られる「キャメル ビュート」。少し分かりづらいエレファント ビュートとは違って、こちらはラクダの雰囲気がよく出ています。


Camel Butte

トレイルライドの乗馬も楽しめます

車が立ち入ることができない場所を見て周りたい方は、トレイルライドのホースライディングを楽しむことができます。気温が上がる日中よりも朝夕の乗馬がおすすめです。


Dineh Trailrides

バレードライブに出かける前のアドバイス

水分補給は忘れずに!

モニュメントバレーは、空気が乾燥しており、日中は気温も高くなるので、熱中症や脱水症にご注意を!ミネラルウォーターは多めに用意して水分はこまめに補給しましょう。

トイレ事情

第4ポイントの「ジョン フォード ポイント」と第5ポイントのキャメル ビュートにいくつかの仮設トイレがありますが、あまりきれいではない上、猛暑の中ではちょっとした拷問のような厳しい状況になりそうです。できるだけトイレは事前に済ませておきましょう。

天候チェック

モニュメントバレーは洪水量の少ない地域ですが、6~8月は鉄砲水が発生する場合があるため出発前の天候は要チェック!また万が一雨が降った場合は、赤土のダートロードがぬかるんで大変なことになるので、マイカー・レンタカーでの決行は見送ったほうが無難です。


17 Mile Valley Drive

あとがき

通常は2〜4時間でまわれるというバレードライブですが、第5ポイントのキャメルビュートまでで既に1時間以上経過…。その先はレインゴットメサという大きなビュートをグルリとまわる一方通行の長いルートが続きます。途中で引き返すこともできないし、この調子でトロトロ走っていたら日が暮れてしまう…、進むべきか引き返すべきか悩んでいると突然目の前に旋風が発生し、砂を巻き上げながらこちらに向かってきました。

これは後退しろのサイン!ということで、第6ポイント〜第11ポイントはスキップ。バレードライブはハーフツアーとなりました。

スタート地点に戻って来たのは15時半頃。往復で約2時間かかったことになります。SUVやクロカンなら難なくスピードも出せたのでしょうが、セダンなので慎重になりすぎました。(おかげで車体は無傷です。)

とはいえ、第1〜第5ポイントまでのバレードライブでも、モニュメントバレーのユニークな景色を間近に見ることができ、十分に楽しめました。

Monument Valley Navajo Tribal Park

▼バレードライブのあとは、宿泊先の「The View Cabin」に向かいました。

【モニュメントバレー】ビューホテルのプレミアムキャビンからモニュメントバレーの絶景を独占!