海外旅行で重要なのは何と言ってもインターネット通信!空港やホテル、カフェなどでも無料Wi-Fiを利用することはできますが、移動する先々でグーグルマップやインターネット検索が必要になる時は必ず出てきます…
【地中海クルーズ】イタリアの豪華客船MSCクルーズ「Meraviglia 」に乗船!
2017年冬、豪華客船「MSCメラビリア( Meraviglia )」に乗船し、シチリア島、マヨルカ島、バルセロナ、マルセイユ、ジェノバの6ヶ所の寄港地を巡る地中海クルーズに行ってきました。
今回の記事は、ローマからクルーズターミナルまでの行き方やMSCメラビリア号のチェックインから船内探検についてです。
目次
イタリアのクルーズ客船「MSCメラビリア」の特徴
総トン数:167,600トン 客室: 2,250室 乗客定員:5,714名
全長: 315m 全幅: 43m 高さ: 65m
地中海クルーズには、MSC、COSTA、SEGAなど多くのクルーズ会社とクルーズルートがあるので、どのクルーズ船でどのルートにしようかと迷うことと思います。今回私たちがチョイスしたのは、ジェノバを母港として2017年6月に航行を開始したばかりのイタリア・クルーズ会社の「MSCメラビリア」。
メラビリア最大の特徴は、何と言っても洋上で「シルク・ドゥ・ソレイユ」のデザイン・コラボレーションによるエンターテイメントショーが見られるクルーズ客船ということ!ステージを囲むように450名の観客席が並び、MSCクルーズ用に企画された2種類の独自のショーがほぼ毎日のように上演されます。
MSCメラビリアの地中海クルーズは、バルセロナ、マルセイユ、ジェノバ、ローマいずれかの寄港地からクルーズ旅行をスタートすることができるので、クルーズ前後に観光したいエリアを選んで乗船・下船できるのも魅力。
当初はスペイン周辺を旅行してからバルセロナで乗船する予定でしたが、ちょうどその頃カタルーニャ独立問題が勃発した為、イタリア旅行に変更しローマ(チヴィタヴェッキア港)から乗船しました。
ローマ・テルミニ駅から高速鉄道でチヴィタヴェッキア駅へ
チヴェタヴェッキア港はフィウミチーノ空港およびローマ市街地からは約70km離れた場所にあるため、クルーズターミナルまでは、タクシーや高速鉄道「トレニタリア(TRENITALIA)」(特急で約40〜50分)でチヴィタヴェッキア駅に向かい、そこからバスかタクシーで向かうことになります。
チケット売場の窓口は長蛇の列。ちなみにチケットは自販機で購入できます。私たちは事前に日本でオンライン予約していたのでそのままスルー。約1か月前から予約していたので2人で約20ユーロ!トレニタリアは事前予約がお得です。
出発の15分前にホームについたのですが、5分前になっても入線案内がなく、出発時間になっても電車が来ない!ハラハラしましたが、定刻から30分以上経ってからようやくホームの掲示板に入線案内が入り、40分遅れで出発。チヴィタヴェッキア駅に到着する時刻にテルミニ駅を出発したという…、日本ではあり得ない話ですね。それがイタリアかぁ〜と改めて気を引き締めます。
心得その1:遅延は当たり前という心づもりで、何事も早め早めに行動すべし!
入線案内にしたがって乗客がゾロゾロとホームへ。トレニタリアの車内は狭く、一応スーツケースが置ける場所が設置してありましたがスペースは最小限で早いもの勝ち。小2個のスーツケースは棚に収まったものの、大2個のうち1つのスーツケースが入らず困っていると、親切なおじ様が私たちを不憫に思いスペースを譲ってくれました。
チヴィタヴェッキア駅に到着!この日はタクシーが出払っている?!市バスも運行していない?!と、駅周辺はかなり寂れた様子….とりあえず海岸沿いを歩いてクルーズポートに向かうことにしました。
遊歩道を歩いていくと、左手に「ミケランジェロ要塞」が見えてきます。その名の通りミケランジェロが設計した要塞なのだとか。荷物がなければ中を見学したかったのですが写真だけとって目的地へ前進。
ミケランジェロ要塞前の港風景。帆船の奥に私たちが乗船するMSCメラビリア号が見えました。要塞の近くにクルーズポート内を無料で巡回するバスの停留所があるのですが、どのバスもクルーズ客船の利用客で満杯!結局、駅からクルーズターミナルまで約1.5km(約20分)の道のりを歩くことになりました。
と、いうことで…チヴィタヴェッキア港からの乗船はあまりオススメできません!これからゴージャスな船旅に出かけるというのに、私たちのように「一体電車はいつ来るのだろう」とハラハラドキドキしたり、スーツケースを持って長い道のりを歩くハメになりかねません。
できればチヴィタヴェッキア以外の寄港地から出港するのがベター。一番アクセスしやすいポートは、ジェノバとバルセロナのクルーズターミナルです。
チヴィタヴェッキア湾のクルーズポートに到着!
チェックインタイムの15時を30分ほど遅れてチェックインカウンターへ。乗船できるポートが分散していること、そしてチヴィタヴェッキアのアクセスの悪さを知っていてのことなのか、前に並んでいたのはたった1組のカップルだけでした。
乗船手続きに必要なのは、ブックレット、パスポート、クレジットカードの提示。手続きは簡単なのに何やら戸惑っている様子で上司のような人と相談していたので、なにか問題があるのか訪ねると「ノープロブレム!」のひと言。クルーズカードをもらい乗船しました。このあと全然ノープロブレムじゃない!アクシデントが起こることとはつゆ知らず….
アクシデント発生!サービスを期待してはいけない?!
チェックインしたあとはすぐに客室へ向かいました。ところが、デッキ11の客室を予約したと思っていたのに、渡されたクルーズカードにはデッキ14と書かれている?!とりあえずそのまま入室してみると、ソファーがバンクベッドになっているではありませんか…確認書でチェックするとやはり予約した部屋ではありませんでした!チェックインの際のスタッフの戸惑いは、そういうことであったのか…
心得その2:手続のあとは必ずその場で確認すべし!
即フロントへ行きクレームしたところ、謝罪どころか「土壇場で部屋が変わる可能性があることは規約にかかれている」と軽くあしらわれてしまいました。(そんなの一体どこに書いてあるのでしょう、探すのも大変そう)
客室を選びたいがためにツアーではなく個人で申込をして金額を多く支払っているにも関わらず、土壇場で客室が勝手に変更されてお知らせさえしないなどという事がありえるの?!お詫びどころか「ノープロブレム!」の1言で事を済ましてしまう体制には驚きでした。
全く取り合ってもらえないので仕方なく「バンクベッドを普通のソファーに直すこと」「スーツケースが変更前の客室に届くことがないようしっかり手配すること」(これは客から言われる前に最低限やるべきことだとは思いますが…)、その2点を注意してもらうように依頼。
ところが、待てどもスーツケースが届かないので、もしやと思い予約した客室前に行ってみるとスーツケースがポツンと放置されたまま。結局自分たちが運ぶハメになり、そしてバンクベッドの対応もなかなかしてもらえず、3度目に夫がキレ気味に電話をしたことでやっと片付けてもらえました。
そんなこんなで、イライラしているとダイニングの時間が過ぎてしまい、楽しみにしていたフルコースディナーを逃し、ビュッフェレストランで夕飯を食べることになってしまったという…、散々な初日でした。(また、初日にメインダイニングで食事ができなかったことが更なるハプニングと連鎖が続く…)
プラス思考でいけば、このマイナス連鎖は防げたかもしれませんが、豪華客船だけに期待が大きかった分、落胆も激しかったのですよね…今まで色々なクルーズ会社を利用しましたが、ダブルブッキングなどのアクシデントの際は、お詫びはもちろんのこと、必ず事前に客室のランクアップやシャンパンのボトルサービスなどの提案と共に、ゲストに不快感を与えないよう必ずしっかりとしたアフターフォローがあり、さすが豪華客船サービスも満点!と結果は全て大満足だったという経験もありまして….
MSCクルーズでは、そういったアクシデントの際はただ泣き寝入りのようで、アフターフォローも期待できないようです。これがMSCクルーズに限ってのことでただの不運続きだったのか、もしくはごく一般的なイタリア流の対応なのかは分かりません。
心得その3:全ては自己責任!豪華客船といえどもアクシデントのフォローは期待すべからず!
そういえば、クルーズを予約したあとの確認書も、ローマ字の名前のスペルとパスポートナンバーが違っており、すでに杜撰さが露呈、早急になおしてもらいました。確認書やチェックイン時にもらうクルーズカード、また領収書などすべて、必ずその場でチェックすることをオススメします!
バルコニー付きの客室
客室は希望していた前方左舷側から中央右舷側に変更されてしまいましたが、客室自体は同等クラス。広さは約19㎡とコンパクトながら、クイーンベッド、ワドローブ、シャワールーム、ソファー、テーブル、ミニバー、テレビ、電話、金庫、エアコンなど、ひと通りのものが揃っています(有料でWiFiも接続可能)。こちらの客室は最大4名まで宿泊可能な、ソファーがバンクベッドになるタイプでした。
バンクベッド(2段ベッド)をソファーになおしてもらってからは圧迫感がなくなり、外の視界がよくなった分、少しスペースが広くなった印象。毎日2回クリーニングに入るので、客室内はとても綺麗です。
シャワールームつきのバスルーム。バスタブはついてませんが、使い勝手が良く快適です。
ワードローブも2人なら十分なスペース。収納がたくさんあり便利です。
客室バルコニーからチヴィタヴェッキア湾の眺め。バルコニーは少し狭めで、小さいテーブルとイス2脚で一杯な感じです。地中海クルーズは夜に航海、昼は寄港地の観光と、毎日忙しいので、今回はバルコニーに出ることはほとんどありませんでした。航海日が1日しかない地中海クルーズの場合、内側の部屋でも十分にクルーズの旅が堪能できそうです。
「MSCメラビリア」船内探検
ゴージャスなインフィニティ・アトリウム(Infinity Atrium)
クルーズ船「メラビリア( Meraviglia )」の名前は、イタリア語で「(素敵な)驚き」を意味するそうですが、まさに船内は驚きに満ちた内装。乗船後まず最初に驚くのは、デッキ5〜デッキ7にかけて3層吹き抜けのインフィニティ・アトリウム。
曲線美の近未来的な内装で、柱、階段、手すりはピカピカのメタリック、無数のスワロフスキー・クリスタルが埋め込まれた階段はキラキラ輝き、とにかくユニークでゴージャスです。
96mにわたる華やかなプロムナード
インフィニティ・アトリウムの後方に続くのは、天井に「ガレリア・メラビリア」という巨大なLEDスクリーンがある96mにわたるプロムナード。480㎡という巨大スクリーンに、風景、イベント、デザイン画など、様々な美しい画像が映し出されます。
プロムナードには、ステーキハウス「ブッチャーズカット」、鉄板焼き・寿司の和食バー「カイト」、イタリア風の地中海料理が味わえる「イータリー」などのレストランがあるほか、パブ、バーなどが並んでいます。
その他のショップ
デッキ6のインフィニティ・アトリウムの前方には、ブティック、ジュエリー、ギフトショップなどのほか、アイスクリームやチョコレートショップなどが続きます。
レストラン・カフェバー
MSCメラビリアにはメインレストランやビュッフェレストランのほか、スペシャリティレストランなどがあり、様々な料理を楽しむことが出来ます。また船内にはスタイリッシュなカフェバーやナイトクラブも点在してます。
マーケットプレイス・バフェ(Marketplace buffet)
デッキ15には、地中海料理、イタリアン、アジアン、エスニックなど世界の料理が味わえる、1日20時間営業のビュッフェレストラン「マーケットプレス・バフェ」があります。
セフルサービスのドリンクサーバーには、通常数種類の紅茶やコーヒーが用意されています。(朝食のみ牛乳、コーヒー牛乳、オレンジジュースなどのソフトドリンクを提供)ウォーターサーバーでは、時々マイペットボトルに水をつめる人の列を見かけました。
ドリンクカウンターにはペットボトルウォーター、炭酸ドリンク、ビール、ワインなどが用意されており、ドリンクパッケージを購入している人が利用できるようになっています。
アミューズメント施設
デッキ7には大人が遊べるカジノ、デッキ18には1〜3歳の「ベビークラブ」、3〜11歳のレゴで遊べる「ミニ&ジュニアクラブ」、12〜14歳向けと15〜17歳向けの「ティーンエイジャークラブ」などキッズ用のプレイルームがあり、全ての年齢に合わせたアミューズメント施設が用意されています。
▼ティーンエイジャークラブとカジノ
▼ボーリング場とバーチャルリアリティレースができるF1 VRマシン
▼デッキ16のスーパーアミューズメントパークとジム
メインプールとソラリウム
デッキ15の中央に巨大スクリーンが設置されたメインプール、その先の前方に2層吹き抜けのソラリウムがあります。12月は結構寒いので外のアクアパークやホライゾンプール、メインプールを利用する人は少なく、インドアのソラリウムが大人気で、暖かいジャグジーはいつも満杯。1度だけジャグジーを利用することができました。
スカイラウンジ
デッキ18にメインプールが望めるラウンジがあります(18歳以上のみ入場可)。落ち着いた雰囲気で、ゆっくり過ごすことができるスペースでお気に入りスポットでした。
エクスカーション&フロントデスク
今回のクルーズ旅行中は、アクシデント続出で何度もフロントデスクを利用しました。前述のように対応は期待しない方が良いですが、クルーズを存分に楽しむためには、いいかげんな対応もこれがイタリア流と思ってスルーすることが大切なのかもしれません。
エクスカーションデスクでは、MSC主催のエクスカーションの申込などができるほか、寄港地の多少の観光情報がゲットできます。ただし、MSCエクスカーションで市街地へのバス運行を扱っているため、現地の交通情報などについての案内は非常に消極的でした。(自社を押したいのは分かりますが、例えば公共バスの有無など具体的に聞いてやっと教えてくれる感じです。ツアーならばガイドさんに聞けますが、個人旅行の場合は事前チェック要!)
クルーズ旅行の予約について
クルーズ旅行に関しては、客室を指定したいというこだわりがあるので、直接MSCで予約をしたいと思っていたのですが、日本の代理店からしか予約ができないシステムになっていました。そのため唯一、客室指定ができた「クルーズプラネットオンライン」で個人参加の予約をしました。前述したように、結局今回は客室を指定した意味が全くなかったので、便利でお得な「ベストワンクルーズ」で予約をすればよかったと後悔です。
ちなみに今回利用したクルーズプラネットオンラインは、手間がかからないからオンラインなのに、オンラインで予約ができず、単なる予約なのにかなり手こずり面倒なことになり、更に質問等はEメールでしか対応してもらえないという不便さ。予約内容も間違えられ、対応もイマイチだったので、クルーズ部門には力をいれていない印象でした。
やはりクルーズ旅行の予約でオススメしたいのは、大手クルーズ専門旅行会社の「ベストワンクルーズ 」。親切丁寧で取扱も豊富です。タイミングが良ければ、バルコニー限定の客室でドリンク飲み放題!(しかも航空券も付いて激安!!)などというお得なセール企画も出てますよ♪
もしも、またイタリア会社のクルーズ船にのる機会があれば、間違いなくベストワンクルーズを利用させていただきます!
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