【東京・庭園】美しい庭園に佇むアールデコno洋館「東京都庭園美術館」と竹久夢二の「YUMEJI展」

「東京都庭園美術館」へGO!

紫陽花が咲き誇る6月初旬、白金台の広大な自然緑地「自然教育園(国立科学博物館付属施設)」に隣接する「東京都庭園美術館」を訪れました。

今回は本館の裏手にある駐車場を利用。電車の場合は、JR山手線・東急目黒線「目黒駅」から徒歩約7-8分、都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口から徒歩約6分のアクセスです。

この日は爽やかな夏を思わせる好天+竹久夢二の展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」(開催期間:2024年6月1日〜8月25日)が始まったばかりということで人出も多いだろうと早めに出発し、10時半頃正門前に到着しました。

※駐車料金はチケット売場で前払い(1回1500円/レストラン利用のみの駐車は不可)


東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
050-5541-8600

東京都庭園美術館ガーデンマップ

チケット売場から150m程先に本館と庭園の入口があります。

アールデコ様式が随所に散りばめられた「旧朝香宮邸」

まずはYUMEJI展を開催中の本館「旧朝香宮邸」から見学。玄関前には魔除けの霊獣・狛犬が設置されています。建物は1925年のパリ万博に由来する意匠で、外装から内装までををアール・デコでまとめた建物は世界的にも珍しいのだとか。外観はシンプルでモダンな印象です。

昨年10月に90周年を迎えたという本館(1933年築)は、もともと旧皇族であった朝香宮夫妻の邸宅(1947年迄)で、戦後は吉田茂元首相が外相、首相時代に住んでいたこともあったという由緒ある建物。2015年に国の重要文化財に指定されています。

同時に昨年は東京都庭園美術館の開館40周年記念ということでYUMEJI展の前に「旧朝香宮邸を読み解く A to Z」という展覧会が開催されていました。建物はこの40年間で確認できるものだけでも大小約80件の修理を行っているそうです。

見どころ満載の玄関ホール

玄関ホールの床には見事なモザイク画の天然石タイルが敷き詰められ、天井から吊るされた幾何学模様の照明によって空間全体が優しい光に包まれています。

また玄関と広間を隔てた扉には、フランスの巨匠ルネ・ラリックによる翼を広げた女神のガラスレリーフの作品なども見られ、見どころ満載です✨

※東京都庭園美術館の本館・新館は展示期間中のみ入館可能

1階大食堂

1階大食堂のシーリングライトもラリックの作品。パイナップルやザクロのレリーフが施された味わい深い照明です。

こちらには「憩い」と題する二曲一双の屏風絵をはじめ、雑誌の表紙となった「秋のしらべ」「雪の風」など木版の夢二作品が飾られていました。

2階大広間

階段を上るとすぐ目の前が大広間。優美な鉄の装飾が施された階段と一体となった照明柱が素敵です。正面の壁には夢二の作品「封筒/どくだみ・つりがね草・菜の花」のバナーが吊るされていました。

2階ベランダ

居室からのみ出入りできたというご夫妻専用の2階ベランダは、50’sのアメリカンダイナーを彷彿させる黒白の市松模様の大理石フロアが印象的。大きな窓からは芝庭が一望できます。

目を惹かれる美しい照明器具の数々

植物パターンなど曲線的なモチーフが特徴のアールヌーヴォーに対して、直線的で円弧や波模様などの幾何学模様が特徴のアールデコ。そのアールヌーヴォーの優美さを残しつつ美しい幾何学模様でデザインされた数々の照明器具に目を惹かれます。

大正浪漫を描いた竹久夢二の「YUMEJI展」

天井、壁、扉、柱、暖炉、照明etc…と、いたるところに美しい装飾が散りばめられたアールデコの空間に、大正浪漫を描いた竹久夢二の作品が素晴らしくマッチしていて、ゆっくり巡回しながら夢二の描く世界に没入することができます。

作品の撮影はいくつかOKのところが用意されていました。

油彩画、素描、デザイン画、屏風絵、挿絵、スケッチ帖、千代紙等々、200点近くの夢二作品が展示された見応えのある展覧会です。

YUMEJI展ポスター

左 :1階大食堂にも設置されている「憩い」(部分)のYUMEJI展ポスター(2024年9月7日〜12月8日@夢二郷土美術館)
中央:近年発見されたという幻の名画「アマリリス」のYUMEJI展ポスター(2024年6月1日〜8月25日@東京都庭園美術館)
右 :セノオ楽譜の装画「No.15 初恋之歌」のYUMEJI展ポスター(2024年6月1日〜8月25日@東京都庭園美術館)

開放的で爽やかな「新館」

アールデコの歴史的建造物である本館からガラスレリーフの壁を通り抜けると、ギャラリー・ミュージアムショップ・庭園が望めるカフェなど開放的な新館のアトリウムが広がっています。

※夢二作品は新館ギャラリーに続く

ミュージアムショップでは、東京都庭園美術館開館40周年を記念して「ニッポンのアール・デコ」プロジェクトを展開しており、スカーフ・ネクタイ・バッグ・靴など一部商品の試作品が展示されています。

新館カフェ「Café TEIEN(カフェ テイエン)」

展覧会鑑賞のあとは、新館の庭園側にあるカフェ「Café TEIEN(カフェ テイエン)」へ。

テラス席希望で空いたばかりの一番奥のテーブルに案内していただいたのですが、じっとしているとちょっと蒸し暑くちょうど日差しの強い時間帯だったので涼しい店内に変更してもらいました。テラス席で快適に過ごすのはやはり春または秋頃がベストですね。

白を基調にした店内は明るく広々とした気持ち良い空間で、天井まで伸びたガラス張りの窓から庭園を眺めることもできます。

カフェでは軽くブランチをいただくことに…。サラダ・パン付きの「4種チーズのマカロニグラタン」と、スープ・ドリンク付きの「スチームチキンときのこのタルティーヌ」を注文してメインをシェアしました。ボリュームはないけれど、なかなかのテイスト。また狭山の和紅茶はハッとする美味しさです。

カフェから望む芝庭には豹の彫刻作品が横たわっています。

四季折々の草花が美しい「庭園」

庭園美術館という名の通り、本館・新館前には芝庭のほか、日本庭園や西洋庭園など広大な庭園が広がり、四季折々に変化する様々な花木を鑑賞することができます。

広大な「芝庭」

庭園入口を入ると美しい芝生で覆われ芝庭が現れます。綺麗に手入れされていてとても気持ちが良い広場です。

※休園日以外は庭園のみの入園も可能(入場料200円)

芝庭の彫刻作品「住まい」

芝庭の中央には、朝香宮邸が建つ前からあるという巨木のエノキとムクノキが鎮座し、その前には友好の絆の象徴としてパリ市から東京都に寄贈されたという「住まい」と題する彫刻作品が設置されています。

芝庭の彫刻作品「風」

芝庭の奥にあるのは東京都庭園美術館で開催された「安田侃野外彫刻展」を記念して設置されたという白大理石の彫刻作品「風」。木陰に立って眺めていたら爽やかな風が吹き抜けていきました。

青空の下で「ガーデンコンサート」

この日は東京音楽コンクール入賞実績のある若手演奏者たちによる無料のコンサートデーということで、YUMEJI展と合わせての訪問♪バッハやドビュッシーなど青空の下で素敵な金管五重奏を鑑賞することができました。

茶室がある「日本庭園」

深い緑に囲まれ日本庭園は築山が巡らされた池泉回遊式庭園。池を覗くと錦鯉が元気に泳ぐ姿が見られます。

こちらは本館等と共に2015年重要文化財に指定された茶室「光華」。小間、広間、立札席を備えた茶室で、立札席まで立ち入ることができます。

広々とした憩いの「西洋庭園」

日本庭園から整備された園路を進むとワシントンザクラや柿の樹木が植えられた広い西洋庭園に出ます。ベンチで昼寝をしている人、本を読んでいる人、ピクニットシートで団らんを楽しんでいる人など、皆さん思い思いの休日を過ごしています。

濃淡の違う緑が光と風に輝きながら揺れる葉々は、動く絵画を見ているような美しさでした。

あとがき

1910〜1930年代にフランスで流行したアールデコ様式を採用した本館の旧朝香宮邸は本当に素晴らしく、またその優美な空間の中で多岐にわたる大正ロマンの夢二作品を見ることができました。

明治末から大正時代にかけて一世を風靡したという竹久夢二の作品は美人画で有名ですが、個人的には婦人グラフやセノオ楽譜などグラフィックデザイナーとしての色彩やデザインの多彩な意匠に惹かれました。

アールデコの素敵な洋館と大正浪漫の夢二展の鑑賞、カフェ テイエンの美味しいブランチ、新緑の美しい庭園の散策、芝庭に座って鑑賞するクラシック音楽…と本当に盛り沢山な一日で、爽快感溢れる心地良い時間を過ごすことができました。

ガーデンコンサートが始まるまでの間、芝庭で本を読んだり少し昼寝もできたので、ピクニックシートを持っていって大正解でした。

庭園内にある「カフェ テイエン」のほか、庭園出口付近にもイタリアン・フレンチのガーデンレストラン「コモド レストラン」があるので、1日たっぷりと優雅な時間を過ごすときなど、散策前後にランチやディナーもいいですね☺︎

あわよくばこちらで食事とおもっていたのですが予約で満席でした。やはり週末は予約しておかないとですね!その代わり、今年オープンしたばかりというフェルミエ白金台店がすぐ隣にあったので、そちらでお茶しました✨

▼「フェルミエ」のブログ記事は下記リンクより御覧ください☆

【白金グルメ】チーズラバーにオススメ!ナチュラルチーズ専門店「フェルミエ」のカフェタイム