目次
川が刻んだ渓谷「グースネックス州立公園」を訪問
「グースネックス州立公園」は、ユタ州南(モニュメントバレーの北西)の「サン ファン郡(San Juan County)」に位置します。グランドサークルのロードトリップで、コロラド州からモニュメントバレーに向かう途中に立ち寄りました。
※こちらの記事は他サイトに掲載していた2014年8月のブログをもとに再投稿しています。
コロラド方面からUS-163Sを南に向かいUT-261Nを右折、国道163号線を外れるとすれ違う車はほとんどありません。1.5kmほど進み分かれ道のUT-316Wを左折し、10分ほど進んだ突き当りにグースネックス州立公園があります。
キャンプもできますが、電気・水・ゴミ箱等はなく原始的なキャンプになりそうです。
駐車場に到着して周りを見渡すも、この不毛の地のどこに絶景があるのだろうかといった雰囲気ですが、素晴らしい景観が目の前に現れるのは、断崖絶壁を覗き込んだ時。思わず歓喜の声をあげてしまう絶景が広がっています。
こちらの標高は約1500m、何百万年も昔に平坦だった大地が隆起するとともに川の流れが加速して深く切り込む侵食が進み、このような絶景が生まれたのだそうです。
直径約2.4kmにわたるW字型の渓谷は、蛇行するねじれを入れると全長約9kmに及びます。約4倍の長さですから、いかに大きな蛇行かがわかります。
水、風、霜などによって激しく侵食され深く切り込まれた谷の深さは約300m。足がすくみます…。
遠くにモニュメントバレーのビュートが見えます。周辺は一切明かりがないので新月の夜は理想的な素晴らしい星空を眺めることができそうです。
アリゾナ州ページにも有名なホース シュー ベントという大きなU字型の渓谷がありますが、こちらのグースネックスは3つのねじれが連続するW字型の渓谷。同じ砂漠地帯でありながらホースシューベントの壮大さとはまた違った雰囲気です。
グースネックスの周辺にはほとんど緑がなく、流れているのは茶色の川、そして黄褐色の岩山が続く、さらに殺伐としたワイルドさを感じます。
気の遠くなるような長い時を経て刻まれてきたというダイナミックな景観にただただ圧倒されるばかりです。
微妙なバランスを保っている奇岩「メキシカン ハット ロック」
グースネックス州立公園から約15分、国道163号線を南下している途中の左手にメキシカンハットをかぶったように微妙なバランスを保っている奇岩「メキシカン ハット ロック(Mexican Hat Rock)」が見えてきます。
メキシカンハットロックよりも、むしろ背景の岩山の地層に目を奪われるかもしれません。
メキシカンハットロックの裏手にあるサンファン川沿いまでダートロードが伸びているので、車から降りずとも近くから奇岩を眺めることができます。また、岩の頂上までのぼることができ、すぐ近くにはフリーキャンピングエリアがあります。
あとがき
モニュメントバレーからグースネックス州立公園までは、国道163号線を北に30〜40分程度。その途中でメキシカンハットロックを眺めることができます。
メキシカンハットロックについては、モニュメントバレーのダイナミックな景色を見たあとでわざわざ見に行くような場所でもありませんが、グーズネックスとセットで訪問する価値はあると思います。
また、サンファン川周辺の渓谷には「バレー オブ ザ ゴッド(Valley of the Gods)」「モキ ダグウェイ(Moki Dugway)」「ミュレイ ポイント(Muley Point)」など人気の景勝地もあるので、時間に余裕がある方は足を伸ばしてみると良いかもしれません。