2014年夏、グランドサークルのロードトリップで「モニュメントバレー」を再訪しました。今回の記事はナバホ居留地にあるビューホテル・プレミアムキャビンについての体験レビューです。
※こちらの記事は他サイトに掲載していた2014年8月のブログをもとに再投稿しています。
目次
ナバホ族の聖地「モニュメント バレー」へ
荒地にいくつもの赤い岩山がそびえ立つ「モニュメントバレー(Monument Valley)」は、フォレストガンプ、バックトゥザフューチャー、トランスフォーマー、etc…数々の映画やCMのロケ地にもなっている有名な観光スポット。
エネルギッシュな赤褐色の大地とビュート(岩山)が点在する景観はいつ見ても圧巻の一言です!
Monument Valley
ナバホ居留地で唯一のホテル「ビュー ホテル」
ナバホ族の聖地であるモニュメントバレーは、ナバホ族管轄のもと運営されています。「ビューホテル(The View Hotel)」はこのナバホ居留地で唯一のホテルです。
「ビュー ホテル」は、客室からモニュメントバレーの壮大な景色が見渡せるとあって、なかなか予約がとれないホテル。今回の訪問でもすべて満室だったのですが、ビューホテルのすぐ北側のキャンプグランドにバレーリムのプレミアムキャビンがプレオープン中!ということで、ネットより事前予約することができました。
The View Hotel
モニュメントバレーの景観を損なわないように建物の高さは抑えられており、外壁も見事に赤褐色の大地に調和しています。
The View Hotel Premium Cabins
ビューホテルのキャンプグランド
ビューホテルのキャンプグランドはホテルの北側、「17マイル バレー ドライブ」のゲートに近いところにあります。まずはサイト入口のレジストレーションでチェックイン!サイト内のルール等について説明を受けます。
※キャンプサイトは、RVサイト、テントサイト、グループサイトの3サイトに分かれており、中央付近にシャワーと水洗トイレの建物があります。グループキャンプサイトのみ、かろうじてピクニックテーブルがありますが、焚き火等は禁止されており、BBQグリルやファイヤーリング等は設置されていません。
The View Campground
バレーリム プレミアム キャビン
RV&テントサイトを抜けた奥にあるのがバレーリムのプレミアムキャビンサイト。キャビンは上段(後列1〜17)と下段(前列18〜29)に分かれています。
オススメは正面に障害物が何もない前列!特にキャビン21番は目前のグランドスペースが広いのでオススメです!いずれにしても、全29室がビュート側を向いている素晴らしいロケーションです。
The View Cabin
古い西部の装飾が施されたキャビン
宿泊したのは定員4人のプレミアムキャビン。5人まで宿泊できるタイプもあります。チェックインタイムより早めに受付を済ませ、前列中央のベストスポットを確保しました。全て独立型キャビンで、プライベートな滞在ができます。
キャビンにはクイーンサイズのベッドと個室になる2段ベッドがあるほか、 ミニキッチン(冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー付き)、トイレ&シャワールーム(バスタブ付き)を完備しています。
Valley Rim Premium Cabin
渓谷を見下ろせるキャビンの専用ポーチ
各キャビンには、渓谷を見下ろせる専用ポーチ(写真左と中央)があります。宿泊したNO.21のキャビンの前には広めのグランドスペース(写真右)があり、持参した折りたたみテーブルを設置することもできました。
キャビンの目の前に広がる絶景に歓喜!
青空と赤土の大地の美しいコントラスト、そして時折吹き抜けていくこの地特有の風…、最高にゴージャスな空間にテンションが一段と上がります。AWESOME!!!
絶好のタイミングを逃すことなく、いつでもすぐにキャビンの外に出られるのも嬉しいポイントです。
すぐ目前のミトンビュートを独占!
目の前にそびえ立つのは、右手と左手のミトン(2つに分かれた手袋)のような形をした高さ約300mの「ウエストミトンビュート&イーストミトンビュート」。ミトンというより…象さん親子が向き合っているように見えてしまいます…。
モニュメントバレーのシンボル的なビュートを独占!やはり障害物がないのは気持ちがいいですね!
※手前のビュート「ウェスト ミトン」は、周りをぐるりと巡るショートトレイルコース(ワイルドキャットトレイル)になっており、ハイキングを楽しむこともできます。
West Mitten Butte & East Mitten Butte
2泊以上ゆっくりと過ごせるならば、キャビンからそのまま緩やかな丘を降りてトレッキングに出かけたいところですが…1泊のみのステイでは、この絶景を目前にゆっくりと過ごす時間の方が貴重!ということで、コーヒーを飲みながら、爽やかな風を感じながら、のんびりとビュートを眺める最高のリラックスタイムを味わいました。
View of the Mittens and Merrick Butte
夕陽に照らされ刻々と変化する美しい日暮れ時
夕陽に照らされ、空が淡いピンク色に染まり始める荒野と岩山。空が、大地が、岩山が….それぞれが織りなす全ての色合いが刻々と変化していく一瞬一瞬が見逃せません。
日が沈むとどこからか遠吠えが聞こえてきました…崖下を覗くとコヨーテの姿を発見(写真右下)!キャビンのすぐ横を通り過ぎ走り去っていきました。日没とともに夜行性のコヨーテが出没するので、キャンプサイトでの食物管理にはご注意を…
Sunset @ The View Cabin
星空の下でディナータイム
赤土の大地にテーブルをセット。星空のもとでいただくディナーは最高の贅沢です!食材は約3km離れた「ゴールディングス ロッジ(ブログ記事はコチラ)」の敷地内にあるストアで揃えることができます。
夜空を埋める満天の星を堪能!
満天の星とはまさにこのこと!夜の帳が下りると明暗様々の星が一斉にキラキラと光り輝きはじめます。普段は決して見ることができない光景にうっとり…いくつもの流れ星を見ることもできました。
星空の下でキャンプファイヤーもできたら最高なのですが…、残念ながらキャンプサイトエリアでの焚き火は禁止です。また、夏でも夜は急激に気温が下がるので暖かい服装で夜空を楽しみましょう♪
※遠くの地平線にチラチラと明かりが見える方角、約100kmほど先には、ユタ・アリゾナ・コロラド・ニューメキシコの4州が交わる「フォーコーナーズ」があります。
Sky full of stars @ The View Cabin
朝陽が昇る美しい光景を堪能!
サンセットも美しいですが、目前の地平線から太陽が昇ってくる光景は格別です!朝陽をバックに早朝からハイキングを楽しむ人もチラホラいました。
モニュメントバレーの天気は、年間を通して晴れの日が多いのですが、朝・昼・夜の寒暖の差が激しく夏でも朝晩は冷えるので寒さ対策は必須…日が昇ると気温も段々上昇してきます。
まだ薄暗い早朝からイスに座って待機。時間の経過とともに少しづつ空の色合いが変わっていく様々な表情のモニュメントバレーを心ゆくまで堪能しました。
Sunrise @ The View Cabin
あとがき
ビュー プレミアム キャビンに宿泊する最大の楽しみは、雄大な自然をダイレクトに感じられるユニークな体験ができること!ということで、ビューキャビンが完成してからはホテルの客室よりも評判が良いようです。赤土の大地を踏みしめ、目の前の荒野と岩山を独占できるのはここだけ、もうスケールが違います!
ミニキッチン付きのプレミアムキャビンは4,5人まで宿泊できるので、子供連れのファミリー、友人同士など、グループでの利用もOK!1棟独立型なのでプライベートかつゴージャスな時間を過ごせること間違いなしです。モニュメントバレーを一段と思い出深いものにしてくれるでしょう♪
雨が余り降らない気候と言うことで知られるモニュメントバレーですが、夏のモニュメントバレーは突発的な雨が降ることがあります。また、朝晩と日中の温度差も激しいのでくれぐれもご注意を。
THE VIEW PREMIUM CABIN
Indian Rte 42, Oljato-Monument Valley,
Arizona 84536