紅葉の美しい秋のオーストラリア・タスマニア島を周る約1600kmのロードトリップ!第1日目はホバートからビシェノへ移動し、世界で1番小さいと言われるフェアリーペンギン・ウオッチングを楽しみました。 カ…
【オーストラリア・タスマニア島】白い砂浜と炎の入江が美しい秘境の地「ベイ・オブ・ファイヤーズ」
タスマニア島ロードトリップ2日目は、朝7時頃ビチェノを出発。タスマン海が広がる東海岸沿いのタスマンハイウェイ(A3)を北上し約100km先の「ベイ・オブ・ファイヤーズ(Bay of Fires)」(炎の入江)まで足を伸ばしました。
目次
ベイオブファイヤーズ(Bay of Fires)とは
世界有数の美しいビーチ「ベイオブファイヤーズ(炎の港)」は、マウント・ウィリアム国立公園(Mount William National Park)のはずれにある「エディストンポイント(Eddystone Point )」から、南の「ビナロング・ベイ(Binalong Bay)」を結ぶ全長約30kmに及ぶベイエリア。
名前の由来は、1773年タスマニアの北東部を航行していた英国帆船アドベンチャー号の船長が、アボリジニの人々による海岸沿いの火を見て名付けたと言われています。
ベイオブファイヤーズは、長い白砂のビーチと、海岸線の随所にオレンジ色の大きな岩塊がゴロゴロと散在しているのが特徴。風化して丸くなった岩塊の表面を覆うオレンジ色の正体は、藻類と共生している菌類の仲間「地衣類」なのだそうで、ベイ・オブ・ファイヤーズの名前の由来が、実はこの火を連想する鮮やかなオレンジ色の岩塊からきているという説もあるようです。
ベイオブファイヤーズ保護地「ザ・ガーデンズ」
まず最初に向かったのはベイオブファイヤーズ保護地域となっている「ザ・ガーデンズ(The Gardens)」。細い舗装道路の行き止まりに駐車場があり、そこから海岸沿いをまわるショートコースのハイキングができるようになってます。
透き通るような青い海と青い空に、鮮やかなオレンジ色の岩のコントラストが美しく、多様な景観がドラマチックで素晴らしい!
先を急ぐのでショートコースしか散策できませんでしたが、ザ・ガーデンズの先に続く「ベイオブファイヤーズ・コースタルウォーク(Bay of Fires Coastal Walk)」というハイキングコースもありました。
保護地域の中に民家?!だとすると大自然の陸地と海に囲まれた最高の立地ですね。ちょうど家族らしき人たちが入江のボートにのって釣りに出かけるようでした。なんて素敵なライフスタイルでしょう!
美しい白浜ビーチを独り占め
ザ・ガーデンからビナロング・ベイをつなぐ「ガーデンズロード」からはベイオブファイヤーズの美しい海岸を見ながらドライブすることができます。
キラキラ輝く透き通った海と白浜…海岸沿いには素敵な白砂のビーチがいくつも点在し、そのどれもが手つかずのような美しい自然の原風景。
ゆっくりと流れる時の中で、爽やかな心地よい風、暖かい太陽の日差しを受けながら、鳥のさえずり、波の音に耳を傾け、自然と対話する贅沢なひとときです。
小さな港町「ビナロングベイ」
「ビナロングベイ(Binalong Bay)」は、ザ・ガーデンズから12kmほど南下した位置にある小さな港町。その海岸沿いには、ベイオブファーヤーズの特徴的な美しい白浜とオレンジ色の岩場が続きます。
ビナロングベイの南側には小さな入江「スケルトンベイ」があり、岸壁で船乗りさんが何かに餌付けをしているところに遭遇。覗き込んでみると大きなエイが泳いでいました。
ベイオブファイヤーズに生息する野生生物たち
タスマニアは、美しい景観はもちろんのこと、数多くの様々な野生生物が生息している自然の宝庫。ベイオブファイヤーズの海岸沿いでは、小動物をはじめ、ペリカンやオーストラリア固有種の鳥たちを身近に見ることができます。
ベイオブファイヤーズへのアクセス
ホバートもしくはデボンポートからビナロングベイまでは車で約3時間半(ロンセストンからは約2時間半)。ビナロング・ベイからザ・ガーデンズの区間は舗装道路なので容易に行くことができますが、更に北のアンソンズ・ベイに行くとなると、そのまま海岸線沿いを走る道路はなく、50kmほど続く未舗装の道を大回りして行くことになります。
世界でも珍しい秘境の保護地域「ベイオブファイヤーズ」。壮大な景色を堪能したければ、タスマニア旅行には必ず入れたい素晴らしいスポットです。