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【オーストラリア・タスマニア島】スタンリーの「ザ・ナット」から絶景を堪能!
タスマニア島ロードトリップ3日目は、朝7時半にデボンポートを出発。バス海峡沿いのバスハイウェイ(A2)を西に向かい、約130km先の「スタンリー(Stanley)」という港町を訪問しました。
目次
「スタンリー(Stanley)」ってどんな町?
スタンリーは、タスマニア北西部(バス海峡に向けて突き出た半島)に位置し漁業で栄える港町。広大な海と豊かな大地に恵まれた素晴らしい環境で、人口はわずか500名ほどという小さな町です。
スタンリーの最も顕著なランドマークは、高さ152mの巨大な岩山(古い火山栓)「ザ・ナット(The Nut)」。台地型の岩山の頂上には、ぐるりと1周できる遊歩道があります。
タスマニアのエアーズロックと呼ばれる「ザ・ナット」
台形型をした「ザ・ナット」の斜面はかなり急勾配ですが、チェアリフト(冬季は休業)を利用すれば約5分ほどで簡単に頂上へ到達できます。また足に自信がある方は、約20〜30分ほどのジグザクの登山ルートで登頂することもできます。(チェアリフトは片道と往復の2タイプのチケットになっているので、往路はチェアリフト、復路はゆっくり登山ルートを下ることも可能)
ザ・ナット チェアーリフト(The Nut Chairlift)
駐車場は無料。6月〜8月の冬季は休業です。リフトはとても気持ち良いのですが、スキー場にある簡易タイプのリフトで、高所恐怖症の人にとっては、かなり怖いです…
大人 片道10ドル 往復16ドル
子供 片道 5ドル 往復10ドル
家族 片道30ドル 往復45ドル
The Nut Chairlift
Browns Road, Stanley, Tasmania 7331
2kmの「ザ・ナット・サーキット」をハイキング
チェアリフトを降りるとすぐ1周約2km、360度の絶景パノラマビューが堪能できるハイキングコースがあります。時計と反対周りでゆっくりと散策しながら4つの展望台を巡りました。
ハイランドフィールド展望台からフィッシャマンズワーフ展望台までのトレイルは多少のアップダウンがあるものの、そこ以外はほぼ平らな台地となっていて歩きやすく、1時間もあれば十分景色を堪能しながらハイキングすることができます。
ゴッドフリーズ・ビーチ&ハイフィールドヒストリックサイト
頂上のリフト乗降場からは美しい「ゴッドフリーズビーチ(Godfreys Beach)」と「ハイフィールドヒストリックサイト(Highfield Histric Site)」がよく見えます。
スタンリーの情報誌やチェアリフトの公式サイトなどで見られる海岸沿いとザ・ナットの写真が、このヒストリックサイト周辺から撮影されていますが、事前のチェック不足で行きそびれてしまいました。スタンリーを訪問したら、ぜひ立ち寄るべき素敵なスポットだと思います。
圧巻のパノラマ!「ハイフィールド & タローズビーチ展望台」
まず最初の展望スポットは「ハイフィールド展望台(Highfield Lookout)」、続いてすぐの場所に「タローズビーチ展望台 ( Tatlow’s Beach Lookout) 」。澄み切った青い空の下、さわやかな風を感じながらスタンリーの街並み、放牧地帯、白い砂浜の海岸沿い…圧巻のパノラマが広がっています。
左右が湾になってる地形が、函館山の展望台から見る風景にちょっと似てます。こちらはすごく素朴な雰囲気ですが、絶景です!
湾の先にタローズビーチが見えます。
たくさんのワラビーに出会える雑木林
タローズビーチ展望台の先からフィッシャマンズワーフ展望台の手前あたりまでのトレイルは雑木林になっていて、そこらじゅうをピョンピョンとワラビーたちが飛び回っています。
昼間でも運が良ければウォンバットに出会えるとか。また、沿岸の低木地や山岳部、草原などに棲息するというタスマニアデビルにもあわゆくば会えるのでは?と微かに期待をしましたが、全くいる気配がありません(そもそも夜行性ですし)。時折ハリネズミやウサギなどの小動物は見かけました。
桟橋付近が見渡せるフィッシャマンズワーフ展望台
雑木林を抜けると、ちょっと上り坂が続きます。休み休み後ろの絶景を振り返りながらのぼっていくと、ついに「フィッシャマンズワーフ展望台(Fisherman’s Wharf Lookout)」に到着。岩山の頂上からも海の底が見える透明度の高さに驚きです。桟橋付近には一際目立つカラフルなカフェや、釣りを楽しむ人の姿が見られました。
バス海峡が望める「ピンマティック展望台」
フィッシャマンズワーフ展望台から先はほぼ平坦な道。しばし歩くとザ・ナットの北側の展望台「ピンマティック展望台(Pinmatic Lookout)」に到着。オーストラリアとタスマニア島の間にある「バス海峡 (Bass Strait)」(幅は最狭部で約240km) を望むことができます。スタンリーから北のバス海峡を隔てた遥か先はメルボルンですね。
1時間以上かけてゆっくりとザ・ナットのハイキングを堪能しました!
スタンリーのメインストリート
端から端まで歩いても数百メートルというメインストリートにはホテル、ギフトショップ、ベーカリー、レストラン、カフェなどカラフルなお店が立ち並び、古き良き時代のレトロ感が漂うメルヘンチックな街です。
和やかな雰囲気の街中をラブラドールが乗ったピックアップトラックが通り過ぎ、ほっこり♡
小さな街にチョコレートショップを2つ発見。次の目的地に向かう前に甘いチョコドリンクで一息入れました。
のどかな海辺と放牧風景
静かにゆっくりと時が流れる異次元空間「スタンリー」。牛さんたちも超リラックスモードです。
タローズビーチからザ・ナットの眺め。豊かな大自然の中、人も動物ものんびり穏やかとても幸せそうです。タスマニア島北海岸の素敵な街でした。