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【埼玉・行田市】夏の風物詩!約12万株のハスが花を咲かせる「古代蓮の里」
目次
東京近郊の癒やしスポット「古代蓮の里」へGO!
1995年に開園した古代蓮の里は、行田市の天然記念物の花「古代蓮(行田蓮)」をシンボルとする公園。6月中旬から8月上旬にかけ42種類12万株の花蓮が蓮池一面に咲き乱れます。
四季折々の美しさがある「古代蓮の里」
園内には蓮池のほか、水生植物園、水鳥の池、牡丹園、梅林、桜の木のあるお花見広場があり、四季折々の美しさが堪能できます。
また、園内には2001年に開館した体験型施設「古代蓮会館」があり、ジオラマや大スクリーン映像などが楽しめます。(入館料金は、大人400円、小人(小・中学生)200円、未就学児童は無料)
※毎年7月上旬に「蓮まつり」を開催。また11月下旬~1月上旬にかけて園内のイルミネーションを実施。
悠久の時を経て咲いた古代蓮
「行田市古代蓮の里」には、古代蓮(行田蓮)をはじめとする42種類、約12万株の蓮が植えられています。
花弁の数が少ない原始的な形態を持つ古代蓮は、公共施設建設工事の際、地中深く眠っていた蓮の種子が掘り起こされ自然発芽し1973年に開花したといい、出土した地層の遺物や木片の放射性炭素年代測定から約1400年から3000年前のものと推定され古代蓮と呼ばれるようになったそうです。
見頃ピークを迎える7月の蓮花
蓮の開花時期は種類によっても異なりますが、毎年6月中旬頃に花が咲き6月下旬~7月下旬が見頃となります。蓮の花は昼頃にはしぼんでしまうので、早起きしてお出かけしましょう♪
可愛らしい桃色の蓮が多い中、白蓮も見られます。
ユニークな花托の形状
花の中心部にできる花托は、その形状が蜂の巣に似ているため「はち巣」から「はす」と呼ばれるようになったという説があるようです。花弁が散って乾燥し頭が垂れた果托は、シャワーヘッドみたいですね。
花の周りにはハチやトンボの姿も見られます。
3日間の煌めき
蓮の花は早朝に咲き始め、お昼頃には閉じてしまうため、蓮の花弁が美しく開いている見頃時間は6時半〜9時頃がピークです。蓮の花は開いて閉じてを3日間繰り返し、4日目には開き切った花びらが散っていきます。
ちなみに午後になっても開いている蓮の花は、その日を最後に散ってしまう花。また、ふっくらと大きく丸みを帯びた蓮の蕾は、午前中に咲いていて翌日も咲く蓮の花です。
泥から出でて泥に染まらぬ「泥中の蓮」
どんなに汚れた環境でもその汚れに染まらず清く生きるという意味を持つ「泥中の蓮」。泥水の中から真っ直ぐに茎を伸ばし、泥によって汚れることなくその先に清らかな美しい花を咲かせます。このことから蓮の花は清らかな心の象徴とされ、仏教では神聖な花とされてきました。
真水などの綺麗な環境では小さくしか育たず、むしろ泥水が濃いほど大輪の花を咲かせるというその強さに感銘を受けます。
展望タワーからの眺め
7月中旬から10月中旬の刈り取り時期までにかけては、50mの展望タワーから田んぼアートが楽しめます。古代蓮会館展望室より見ることができます。
2008年に始まったという田んぼアートは、毎年多数のボランティアや参加者によって田植えが行われ、2015年には面積が「世界最大の田んぼアート」としてギネス世界記録に認定されました。
古代蓮の里へのアクセス
バスの場合
JR高崎線行田駅から市内循環バスで約20分「古代蓮の里」下車すぐ
秩父鉄道行田市駅から市内循環バスで約15分「古代蓮の里」下車すぐ
車の場合
東北自動車道「羽生」ICより約25分、関越自動車道「東松山」ICより約40分、圏央道「白岡菖蒲」ICより約35分
※普通自動車の駐車台数は490台で、駐車料金については蓮の開花時期(6月下旬から8月上旬)に限り500円
古代蓮の里
行田市小針2375-1
048-559-0770(古代蓮会館)
9:00~16:30(受付16:00迄)
蓮の開花期(6月中旬〜8月上旬)は7:00~16:30(受付16:00迄)