【山形】蔵王ロープウェイ山頂駅から見る蔵王の樹氷は圧巻です!

蔵王・樹氷を訪問 – 高速バスの夜行便でいざ山形へ!

蔵王は、蔵王温泉、ロープウェイ、トレッキング(お釜・ドッコ沼など)など1年を通して楽しめる観光スポットですが、冬季にしか体験できないのがスキー、そして蔵王の樹氷見物!

世界的にも希少な大自然の副産物である「樹氷」は、国内では蔵王や八甲田(青森)、八幡平(秋田)などの限られた地域でしか見ることが出来ません。今回は、蔵王ロープウェイに乗って、冬季限定でしか見ることができないその大パノラマな芸術品「蔵王の樹氷」と樹氷の育成に必須な氷点下10度の猛吹雪を体験してきました!

 

山形駅までは、バスタ新宿から深夜の高速バスを利用。早朝6時半に山形駅に到着しました!そこから歩いて2分ほどの「リッチモンドホテル」に荷物を預けた後、予約していた駅前のタイムズカーシェア「デミオ」に乗り、蔵王温泉街に向かいました。

便利なタイムズカーシェアで蔵王温泉街へ

山形駅からグーグルの案内通りに進むこと約30分、蔵王温泉街に到着。樹氷通りを見物がてら、まずは駐車場探し。共同浴場は1時間以内なら駐車OK、買い物をすると駐車が無料になるおみやげ屋さんなどがあるほか、蔵王中央ロープウェイ、蔵王ロープウェイ(1日1000円 / 平日は無料)の駐車場がありました。

蔵王温泉バスターミナルから蔵王ロープウェイ山麓駅まで徒歩約10分ならば、温泉街を散策するにもさほど大変ではないし、今回は山頂駅周辺の樹氷を見るのが目的なので、蔵王ロープウェイで駐車することに…と思ったら、8時半の時点で既に満車でした>< 

※クリックすると拡大地図になります。

 

蔵王ロープウェイで樹氷原へ!

 

まだ駐車スペースに余裕があったので、温泉街の中央にある「蔵王中央ロープウェイ」の駐車場を利用。駐車しているそばから続々と車が入って来て、こちらもすぐに満車になってしまった様です。

 

蔵王中央ロープウェイから蔵王ロープウェイまでは上り坂で徒歩約5分。スキー靴を履いて歩きづらいだろうに、スキーヤーたちが颯爽と前を歩いていました。

 

蔵王ロープウェイ

樹氷を見るためには、蔵王ロープウェイの山麓駅から樹氷高原駅で一度乗換え、地蔵山頂駅へ行く必要があります。ロープウェイの営業時間は8:30-17:00で料金は往復で大人2600円とちょっと高め。8時50分頃、チケットはすんなりと購入できたものの、ロープウェイは既に行列!20分ほど待たされました。週末はロープウェイが動き出す前に到着していた方が駐車もロープウェイも待たずにすみそうです。

 

樹氷高原駅までの山麓線はゴンドラが2台しかないので混雑していましたが、樹氷原が広がる山頂線は16台のゴンドラが稼働しているのでスムーズに乗れました。樹氷高原まで約7分、地蔵山頂駅まで約10分かかります。

 

樹氷現る!

 

地蔵山頂駅に到着!!束の間の青空。この後あっという間に雲が広がり、あたり一面真っ白になりました。

 

樹氷原の下方は雪が溶け始めていますが…

 

山頂付近はまだ立派な樹氷が見られます。雪に覆われた樹木がズラリと並ぶ光景は圧巻!

 

一応立ち入り禁止のロープが張ってますが、みんなお構いなしにズンズン上を歩いていく …

 

下界は晴れていたのに、山頂は吹雪!細氷が痛い!視界がとても悪く、手がかじかんで思う様に写真が撮れません>< 白銀の樹氷と青い空のコントラストを期待していたのに、残念…とはいえ、樹氷を間近で見れたし、雨が降らなかっただけでも幸運です!

 

ところで樹氷ってどうやってできるのでしょう?

 

樹氷は気温が氷点下5℃以下の時に樹木などに吹き付けられてできた白色不透明の氷。雪雲の中の雲粒(過冷却水滴)が枝や葉にぶつかって凍りつくとエビのシッポができ着雪。そのすき間に多くの雪片がとり込まれ焼結し固くなっていくのだそうです。極寒の強い風の中でしか生まれない自然の芸術なんですね。

 


氷点下の厳しい冷え込みが続き、毎秒10mを超す強い西風が吹いているときに樹氷は大きく成長するのだそうです。

 

怪物のような独特な形から別名「アイスモンスター」や「スノーモンスター」とも呼ばれるそう。今にも動き出しそうで、本当にモンスターみたい!最盛期には5m以上の高さのモンスターも出現するのだとか。

 

ロープウェイからの景色

 

天気が良ければもっと長く樹氷のそばに留まりたかったのですが、天気は悪くなる一方で凍え死にしそうだったので、約1時間ほど滞在したあと下山。

 

行きは満員で身動きできなかったけど、帰りはゆっくり景色を堪能することができました。

 

小枝の雪氷が美しい…

 

小さく見える蔵王温泉街。相当高いところまで登っているのがわかります。

 

緩やかな山の斜面に茶色の冬木と白い雪景色がいい感じ…きっと、春、夏、秋もまた素敵な眺めなんでしょうね。

 

蔵王温泉街におしゃれカフェ発見!

 

音茶屋

温泉街に戻り、樹氷通りを歩いていたら「音茶屋」という素敵なカフェを見つけました!まだ11時を過ぎたばかりでしたが早めのランチにしました^-^

 

注文したのは山形豚とキノコのドリア&山形牛飯!どちらも美味しくいただきました☆

 

木のぬくもりと薪ストーブがあるカフェ。扉を開けた瞬間、その温かさにホッコリしました。全席禁煙というのがうれしい。そして雑貨も可愛い。静かでゆったり落ち着ける場所でした♪

 

蔵王温泉街を歩く♪

 

あちらこちらで湯気が立ち上り硫黄泉の香りがします。

 

湯の香通りにそって酢川が流れ、蕎麦屋、食堂、旅館やホテルなどがあります。どの家も温泉が引かれている感じ。毎日温泉に入れるなんてうらやまし限りです!

 

上湯、下湯、川原湯の3カ所の日帰り入浴施設(大人各200円)があり、その中のひとつ下湯共同浴場の隣にある足湯に入ってみました。足湯側はぬるめですが、湧き出る温泉の温度は高め。白っぽく濁った強酸性酸性泉で、切り傷、皮膚病、胃腸病に効果があるそうです。冷えた足もポカポカ♪ 

 

蔵王温泉の守り神「酢川温泉神社」

 

酢川の上流、上湯の先に鳥居が見えます。ちなみに上湯を文字って「神の湯」とも言われているそう。御利益がありそうな名前ですね。

 

迫力のある真っ赤な鳥居。この石段を登っていくと酢川温泉神社の本堂があるそうですが。。。

 

階段が雪に埋もれ先には進めませんでした。酢川温泉神社は温泉を祀った神社。日本最古の温泉(開湯から1900年)のひとつである蔵王温泉の守り神で、古くから温泉の神様として民衆に親しまれていたそうです。高台からの景色は格別だとか!

4月下旬から10月下旬にかけては、蔵王中央ロープウェイの近くにある一度川上流の川沿いに蔵王温泉名物の「大露天風呂」が作られるそうです。2種類の温度が違う温泉があり一度に何百人もの人が入れる大露天風呂ということですが、残念ながら冬季閉鎖中でした。春から秋にかけて蔵王温泉街を訪問する方は立ち寄ってみるといいかもしれませんね。

 

次回のブログは「山形の夜さんぽ – 漬物屋さんが営む立呑処」です☆