【北海道・美瑛白金】青の絶景!青い池と白ひげの滝はホントに青かった

青の絶景をひと目みたい!と訪問した神威岬の積丹ブルーをはじめ「青い池」ブルーリバーの「白ひげの滝」と、今回の北海道旅行は図らずも青の絶景スポットを巡る旅になったような…。精神の色ブルー…心身のバランスが崩れると無意識に青いものを求めるのでしょうか。青の波動が心と身体に染み渡っていくような素晴らしい青の絶景です。

美瑛白金にある幻想的な「青い池」

「青い池」は、美瑛町市街の東南約17キロ、白金温泉から約3キロ北西に位置し、大型駐車場(無料)が整備されているのでアクセスも簡単です。

1988年12月に噴火した十勝岳の火山泥流災害を防ぐため、美瑛川に複数建設された堰堤(えんてい)のひとつに水が溜まってできたという人造池。「青い池」は偶発的にできたもので、自然の池ではないんですね。

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なぜ青く見えるの?!

上流にある白金温泉郷の湧水に水酸化アルミニウム(主に白色系の微粒子)などが含まれており、美瑛川本流の水と混ざり合うことによってコロイド粒子が発生、そこに太陽の光が当たることで、波長の短い青い光が反射され青く見えるとのこと。川に青い色がついているわけではないので、厚い雲に覆われた日などは青く見えないということですね。

「十勝岳噴火と砂防事業の取り組み」(写真入り)についてはコチラ

「青い池」の訪問は午後一番か早朝がオススメ

2日連続で「青い池」を訪問したのですが、1日目は16時頃の到着。3連休の休日とあって散策道は、大人気のラーメン店にでも並ぶ行列のような混雑ぶりでした。

翌日は、朝一番で青い池に行く予定で近くのホテルをとったのですが、早朝はあいにくの雨…ということで、結局青い池に着いたのは小雨が残る朝9時頃。すでに車で来ている人たちがいて、9時を過ぎると観光バスの団体ツアー客が流れ込んできました。

ゆっくり静かに散策したい場合は、やはり人混みのない早朝がオススメ。朝は風も少ないし、日の出直前に行けば、朝日がのぼってくる神秘的な光景を見ることができるでしょう。

青い池の素敵な写真が撮りたい!という方は、逆光をさけた午後一番が良さそうです。キレイな青い池を見るためには、太陽光線と角度が大事ですからね。

また、前日までに激しい雨が降り、増水したり、濁流が流れ込むと水が濁って見えなくなるので、当日の天気だけでなく、数日間の天候にも要注意です。

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朝9時前の青い池散策道。このあとすぐクラブツーリズムの団体ツアーの一行がやってきました。

ちなみに…観光客の増大に伴い、駐車場の拡大工事が行われていました。キャンピングカーサイト(5台分)もできるようです。本当にここは日本か?!と思うほどとにかく外国人が多かったです。ほとんどアジア系の観光客ですが、大型バスに乗って次々と団体が押し寄せてくるし、バスで来ている方もたくさんいてびっくりでした。

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散策道突き当りの角地が記念撮影のベストポジションのようです。

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美瑛川からL字型にのびるブロック堰堤。このブロックの先に同じく青色の美瑛川があるのですが、2018年9月現在工事中のため近づけませんでした。

まるで玉虫のように変化する青い池の水面

天候、時間帯、角度によって水面の色が変わります。訪問した日は、どんよりとした曇り。時々晴れ間が出たり、雨が降ったりと、2日間ともパッとしない天気…。ただそのおかげで、青い池の変化を楽しむことができました。

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青い池は本当に青かった!!晴れ間がさしこんだ瞬間はまさにブルー!

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というか、ブルーというよりペールブルー、もっと奥はペパーミント色のような…

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やっぱりブルー!鮮やかなバスクリンみたい…

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と思いきやこんな色。厚い雲に覆われたり、風で水面にさざ波が立つとこんな感じで全然青くありません…

青い池に立ち枯れたカラマツや白樺

青い池に立ち枯れたカラマツや白樺は、川の両岸の森林内部まで堰堤が造られた結果、美瑛川左岸側のブロック堰堤に水が溜まるようになり、周囲に自生していた樹木が水没して立ち枯れてしまったのだとか…

それがより一層、もの寂しさを感じさせる風情となって、哀愁漂う雰囲気を作り出しているのですね。

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紅葉が始まった「青い池」

周りの木々が紅葉しはじめ、明るい色彩が加わった秋色の青い池も素敵です。冬の雪景色や冬季限定(例年11月〜)で実施されるライトアップもまた違った幻想的な雰囲気が楽しめるそうです。

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まわりの微妙な変化によって色を変えていく「青い池」。あなたが出会う色は何色でしょうか…。

青い池(美瑛町観光協会HP)
北海道上川郡美瑛町白金

細い糸を引いて落水する「白ひげの滝」

青い池から約3キロ上流に十勝岳の麓に湧く白金温泉郷に「白ひげの滝」があります。白金小函にある湧水の滝で、落差約30m、幅約40mの滝が美瑛川の青色の渓流に流れ落ちる様は圧巻!

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温泉街のすぐそばを流れる美瑛川に架かるブルーリバー橋から滝を一望することができます。

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左の写真の建物は、今回宿泊した「パークホテル」の新館。そのすぐ裏手に眺望スポットのブルーリバー橋があり、大変便利でした。

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滝水の流れ落ちる様が白いひげのように見えることが名前の由来。下を流れる美瑛川は、青い池と同様に青色をしており、通称「ブルーリバー」とも呼ばれているそうです。

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川底まで見通すことができる透明度。滝が落ちる飛沫と透き通ったペールブルーがシュワっと泡立つサイダーのよう…

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「白ひげの滝」は、日本では珍しい「潜流瀑(せんりゅうばく)」(地下水が崖の岸壁の割れ目などから直接流れ落ちる滝)。潜流瀑といえば「白糸の滝」が有名ですが、観光客の少ないこちらの「白ひげの滝」もかなり見応えありです!

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森の中を通り過ぎていく美瑛川の下流。全長67.6kmという美瑛川(石狩川の支流)が、美瑛から旭川に向けて流れていきます。

9月下旬時点で少し紅葉が始まっていました。秋色に染まる渓谷のあとは、白銀の渓谷と青い川の冬景色へと変わり、四季ごとに色々な表情が楽しめるようです。(冬季は青い池同様にライトアップあり)

白ひげの滝(美瑛町観光協会HP)
北海道上川郡美瑛町白金

美瑛の名湯白金温泉「パークホテル」に宿泊

宿泊先は、夜の星空が見えて、早朝の青い池、白ひげの滝に近いという条件で探し、白ひげの滝のすぐそばにある「パークホテル」を予約しました。

白金温泉街のエリアにあるホテルで、完全放流式の天然温泉掛け流しの温泉があります(温水プールもあり)。

泉質等の詳細はコチラ

名湯白金温泉の由来

マグネシウム・カルシウム系の硫酸塩泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、含鉄泉の複合泉で泉質は、昭和25年8月に温泉が湧出。温泉開発に成功した時「泥の中から貴重なプラチナ(白金)を見つけた思いがした」と語ったことから、「白金温泉」と命名されました。

旅先の宿は大体いつも「Hotels.com(ホテルズドットコム)」で予約をしているのですが、今回はスペシャルオファーで一番お得だった「agoda(アゴダ)」の利用です。

 

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客室は明るく清潔、室内着は浴衣です。ビュッフェスタイルの朝食では、新鮮なサラダと地元の野菜を使ったおかずが美味しい。写真はありませんが、まわりを森林で囲まれた露天風呂が最高です!(日帰り入浴あり)

2日間とも天気が悪く、星空も、早朝の青い池も諦めることとなり、こちらのホテルを選んだ条件が無効になったものの、温泉宿で、のんびり快適に過ごすことができたのはラッキーでした。

美瑛白金四季の森パークホテル
北海道上川郡美瑛町白金温泉
0166-94-3041

【美瑛町白金】青い池・白ひげの滝へのアクセス

車の場合、美瑛から道道966号線に出て約20分。

また、道北バスを利用して、旭川駅と美瑛駅から行くことができます。

道北バス乗り場・時刻表案内はコチラ

美瑛町へのアクセス(美瑛町観光協会HP)

北海道・美瑛周辺マップ