そよ風にゆれる黄金色の畑、刈り取りが終わった土色の土壌、緑豊かな牧草地...、美瑛駅の北西部一帯に広がる「パッチワークの路」の絶景を堪能!終始曇りでキレイな青空は望めませんでしたが、美しい丘陵と点在す…
【北海道・美瑛】美しい絶景が広がる「パノラマロード」をドライブ&散策
北海道・美瑛では、美瑛駅の北西部一帯に広がる「パッチワークの路」と美瑛駅から美馬牛駅の東側一帯に広がる「パノラマロード」の絶景をたっぷり堪能!今回のブログは広大な花畑ファームが点在し、微妙に変化する色彩と独特の造形が美しい「パノラマロード」についての記事です。9月下旬の秋色に染まりつつある丘陵風景をお届けします。
目次
ラベンダー畑が広がる「日の出公園」
上富良野駅のすぐ北側にある「日の出公園」は、ラベンダー畑に囲まれた丘の上に展望台があり、雄大なパノラマを見渡すことができます。
訪問したのが9月下旬だったので、ラベンダーの花はすっかり終わっていましたが、6月〜8月の開花シーズンになると、丘一面に4万本近くのラベンダーの花が咲くそうです。
また、広大な日の出公園には夏季のみ(4月25日~10月25日)利用できるという「日の出公園オートキャンプ場」があります。
朝9時半頃の様子。一方通行の坂路を上りきったところに駐車場があり、展望台からは上富良野の街並みがよく見えます。
東京ドーム3個分の広さの「フラワーランドかみふらの」
富良野エリアで最大級の15万㎡という広大な花畑が広がる「フラワーランドかみふらの」。上富良野町が一望できるロケーションで、広い園内を歩かなくても済む遊覧トラクターが利用できます。なだらかな丘陵地帯に広がる色彩豊かな花たちと独特の造形美にうっとり…
お花畑の入り口には、レストラン、直売コーナー、売店、お土産店などが充実
色とりどりの季節の花が咲き乱れる迫力満点のフラワーパークです。
フラワーランドかみふらの
上富良野町西5線北27 号
0167-45-9480
アップダウンの激しい「ジェットコースターの路」
JR美馬牛駅から南西にある西11線の町道(国道237号線から「西11線農免農道」という標識を目印に曲がる)に「ジェットコースターの路」と呼ばれるアップダウンの激しい道があります。
ゆるやかな坂道がいきなり急降下、急上昇するという道のためそう呼ばれるようになり、今や観光スポットして人気の道路で、倉本聰のテレビドラマ「優しい時間」のロケ地としても有名なようです。
まっすぐな直線道路で、上から見るとその高低差の激しさが顕著に分かります。
花と野菜の観光農園「かんのファーム」
上富良野町と美瑛町の堺(美馬牛駅の北西約1km)の富良野国道沿いにある観光農園「かんのファーム」。こちらでは、ラベンダー、サルビア、アマランサスなど約10種類のお花をはじめ、じゃがいもやとうもろこしなどの作物を栽培しており、販売・全国地方発送を行っている他、売店では収穫したてのゆでトウモロコシやじゃがバターなどが食べられます。
富良野国道の237号線沿線には、このような花畑ファームが多く点在し、別名「花人街道」と呼ばれています。
かんのファームには早咲きと遅咲きのラベンダーが植えられており、他のラベンダー園と比べると少し標高が高いこともあってか、6月中旬〜10月初旬くらいまでラベンダーが楽しめるとのことですが、9月下旬にはほぼ終わっていました。
紫色の花を見たときは一瞬ラベンダーと思ったのですが、よく見るとムラサキサルビアの花…。今年は早く夏が訪れ、北海道も記録的な猛暑と台風による被害もあったようですので、そういった悪天候の影響も大きかったのかもしれませんね。
かんのファーム
上富良野町西12線北36号
0167-45-9528
美馬牛の丘陵に佇む「クリスマスツリーの木」
美馬牛のなだらかな丘陵の中腹にポツンと立っている「クリスマスツリーの木(トウヒの木)」。
案内板など何もありませんが、見晴らしの良い場所にノッポの木が1本立っているので、すぐにわかります。午後は逆光…午前中の見学がおすすめです。
15万㎡の広大な花畑「四季彩の丘」
「フラワーランドかみふらの」と同じく15万㎡という広大な丘に色鮮やかな花畑が広がる「四季彩の丘」。園内にはアルパカ牧場、レストラン、みやげ店、直売所などがあるほか、ノロッコ号というトラクターバス、バギー、カートなどの乗り物を利用することができます。
農園のじゃがいもやたまねぎの直売所(全国地方発送も可)。その横の売店では、農園で収穫したじゃがいもで作っているというホクホクのコロッケが美味しい。
広大な花のじゅうたんの中をトラクターバスがゆっくり走っていきます。
ダイナミックに波打つ丘陵地にカラフルなストライプ模様の花畑が広がる…「四季彩の丘」では、春から秋にかけて約50種類の花を植え替えをしているので、5~10月にかけて様々な美しい花畑を長期間楽しむことができるそうです。
四季彩の丘
美瑛町新星(字)第3
0166-95-2758
名前のない展望スポット
パッチワークの路からすぐ南側、パノラマロードからは西側にあたる「瑠辺蘂(ルベシベ)」という高台のエリアからは360度広大な田畑を見渡すことができます。(パッチワークの路にある北西の丘展望公園の観光案内で有名スポット以外の眺望の良い場所を教えていただきました。)
たまねぎやじゃがいもの収穫風景も絵になりますね。
天気が良ければ抜けるような青空が加わり、更に素敵なグラデーションが見られるのでしょう…
小雨が降る中とはいえ、素晴らしい丘陵地帯の眺めで心が洗われるような優美さを感じます。こういう名もない美しい風景を発見できるのも美瑛の大きな魅力、楽しみのひとつです。
「赤い屋根の家」周辺の丘陵地
広大な畑の中に佇む「赤い屋根の家」は、三愛の丘と新栄の丘のちょうど中央あたりに位置し、案内板などは一切ありませんが、赤い屋根の家のすぐ前の道路に行くことができます。
周辺の畑はすでに収穫後で茶色の大地となっていました。以前来たときより、だいぶ赤い屋根の色が褪せた印象ですが、2011年に再塗装されたそうです。
遠くの景色までみまわしてみると波のようにうねる大地を発見。躍動感がすごいです。
「赤い屋根の家」の道路を挟んだ向かい側にも、赤い屋根の小屋が….。こちら側は、トラクターによる刈り取り作業が始まったばかりのようで、グリーンの丘陵が広がっています。
木立に囲まれた「三愛の丘展望公園」
美瑛駅から南へ約5kmほど行ったところに標高約310mの小高い丘「三愛の丘展望公園」があります。公園というよりは駐車場とトイレがある休憩所といった雰囲気で知らなければそのまま素通りしてしまいそうな観光スポットですが、ここからの眺望は、まさに北海道ならではのパノラマ風景!なだらかな曲線美の丘陵地帯を一望することができます。
美瑛町の丘
畑の土壌や丘をつくる火山灰や軽石は、十勝岳の噴火によってつくられたわけではありません。十勝連邦ができる以前、今から約190万年前と約120〜110万年前に起きた巨大噴火に伴う火砕流により一気に運ばれてきたのです。その噴火は、此の丘をつくるほど大量の火山灰や軽石を噴出しており、凄まじいものだったと考えられます。
この地域の人々は、火砕流によってつくられたこの丘の地形や火山灰土壌の特性とうまく付き合いながら、畑を耕し、美瑛の農業を支えています。(十勝岳山麓ジオパーク推進協議会の案内板より抜粋)
三愛の丘展望公園
北海道上川郡美瑛町三愛みどり
夕暮れ時が人気の「新栄の丘展望公園」
三愛の丘展望台の次に向かったのは車で約8分の「新栄の丘展望公園」。こちらもトイレ完備の駐車場があり、展望公園の西側は夕焼けが美しい写真スポットとして有名な場所です。すでに多くの人が集まっていましたが、残念ながら厚い雲に覆われてしまい、美しい夕日を眺めることはできませでした。
東側には十勝岳連峰と「赤い屋根の家」が小さく見えます。すでに雲の中に太陽が沈んでしまったあとなので、発色がいまいちの写真ですが、やはり間近で見るより丘の上からの方が、ゆるやかな丘陵と畑の色合いが絶妙で味わい深いです。
新栄の丘展望公園
北海道上川郡美瑛町美馬牛新栄
北海道・美瑛「パノラマロード」周辺マップ
美瑛町への交通アクセス(美瑛町観光協会HP)
ちょっと足を伸ばして富良野「ニングルテラス」
新富良野プリンスホテルに隣接する「ニングルテラス」は、ログハウスの可愛らしい雑貨店やカフェが森の中に点在する自然と融合したショッピングエリアです。
敷地内には倉本聰氏が富良野を舞台としたテレビドラマ3作品「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」のオリジナル商品を販売している「富良野・ドラマ館」をはじめ、ロケ地となった「森の時計」(ドラマ「優しい時間」)の喫茶店や450品種以上約2万株の花々が咲く「風のガーデン」などがある素敵な空間です。
美瑛からの車で40〜50分離れていますが、お時間があれば足をのばしてみてはいかがでしょうか☆
ニングルテラス
北海道富良野市中御料
0167-22-1111