【新潟・十日町】日本三大峡谷の絶景!話題の「清津峡渓谷トンネル」から渓谷美を鑑賞する

清津峡は、新潟県十日町市小出から湯沢町八木沢にかけての全長約12kmにおよぶ景勝地。その素晴らしい渓谷美が鑑賞できる「清津峡渓谷トンネル」は、2018年春のリニューアルオープンと夏の大地の芸術祭を経て、人気急上昇中の観光スポットです。

日本三大渓谷として知られる「清津峡」

景勝地「清津峡(きよつきょう)」は、信濃川の支流「清津川」に形成された峡谷で、黒部渓谷・大杉谷とともに日本三大渓谷のひとつと言われ、国の名勝・天然記念物1941年(昭和16年)に指定されています。

大渓谷が鑑賞できる「清津峡渓谷トンネル」

「清津峡渓谷トンネル」は全長750メートルの歩行者専用トンネル。トンネル内に3つの見晴所と終点にパノラマステーションがあり、ダイナミックな絶景を楽しむことができます。

以前は登山道から渓谷を観賞することができたそうですが、1988年(昭和63年)に起きた落石死亡事故により、しばらく通行禁止に…。その後1996年(平成8年)に、安全に眺望を楽しむことができる「清津峡渓谷トンネル」が開通し、現在はマイカーで来るファミリーやカップル、大型バスの団体ツアーなど、多くの観光客で賑わう人気スポットとなっています。

清津峡渓谷トンネルの無料駐車場

関越自動車道「湯沢IC」もしくは「塩沢石打IC」から車で約25分。国道17号から国道353号に入り山道を15分ほど走ると到着です。無料の駐車場が3ヶ所(約150台)あり、近くに公衆トイレも完備です。

カフェ・足湯がある「エントランス施設」

第1駐車場から入坑口までは徒歩約3分。温泉街を抜けると、1階にカフェとショップが入った三角屋根のエントランス施設が現れます。

2階の足湯空間は無料で、天井には特殊な反射鏡で覆われた天窓があり、そこに写し込まれた清津川の風景を見ながら、足湯(トンネル内に湧き出た温泉を利用)を楽しむことができるとのこと。時間があれば帰りに立ち寄ってみてもいいですね。

清津川の清流を眺めながらトンネルに向かう

きれいに整備された川沿いの遊歩道を歩き、爽やかな新緑と清流を眺めながらトンネル入坑口へ向かいます。川遊びをする人の姿もちらほら…。この清津川の水源は、群馬と新潟の県境にある「白砂山」で、下流で信濃川に合流したのち日本海へ流れていくそうです。

「清津峡渓谷トンネル入坑口」に到着

エントランス施設を通り過ぎると、清津峡の代表的な岩という「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」が配されたトンネル入坑口に到着。開坑時間は、8:30~17:00(最終入坑16:00まで/冬季休業あり)、入坑料は大人600円、子供300円(2019年8月現在)となっています。

※柱状節理とは、火山性の玄武岩や安山岩に柱状の割れ目が生じ、蜂の巣のような形で岩石の柱が集合したもの。

カラフルなトンネル通路

灼熱の外とは打って変わってトンネル内はひんやりとしていて気持ちが良い…。夏の避暑地にピッタリの観光地ですね。

チケットを購入し通路を進むと、スプリングホール、サマープロムナード、オータムホール、ウインタープロムナードと清津峡の四季や自然を表わすスペースがあり、温泉清津峡の成り立ちやトンネル建設計画、清津峡温泉などのパネルコーナーなどがあります。

清津峡渓谷トンネル内は、きれいに舗装されているので車イスやベビーカーでも通行OK!グリーンや黄色などのライトに照らされた薄暗いトンネルをゆっくり進んでいきます。

柱状節理の岩肌が間近に迫る「第1見晴所」

最初に到着するのは「箱淵」と呼ばれる第一見晴所。眼下を流れる澄みきった清津川と、柱状節理の岩肌を間近に見ることができます。

蛇行する川と柱状節理の絶壁が迫力の「第2見晴所」

「丸淵」と呼ばれる第2見晴所は、正面に迫力ある柱状節理の絶壁がそそり立ち、蛇行する川が勢いよく流れています。この柱状の岩は、岩体冷却の際の体積収縮によって冷却面に垂直に六角柱状の節理が生じたものだそうです。

トンネル内唯一のユニークなトイレ

第2見晴所の中央にあるメタルカラーの丸い物体は、左右に一つずつ個室がある男女共用の水洗トイレ。中からのみ外が見えるという特殊な素材を使った壁面で、奥の個室トイレからは、清津峡渓谷の景色が眺められるようになっています。

アートな空間の「第3見晴所」

第3見晴所は、「屏風岩」と呼ばれる柱状節理が広がっています。こちらのスペースは、2018年夏の「大地の芸術祭」に合わせて誕生したというアート空間になっており、水滴のような丸い鏡とその背面から照らされるオレンジのライトが、天窓から差し込む光のような演出になっていて、幻想的な雰囲気が漂っています。

V字谷が圧巻の「パノラマステーション」

清津峡渓谷トンネルの入坑口から750m進んだ最奥に近年話題の「パノラマステーション」があります。

ほかの見晴所と同じくかまぼこ型の開口部ですが、こちらは壁面全体がミラー状になっており、また、床が沢水が張られた水盤になっているので、渓谷の景色が映り込む仕組み。幻想的なシンメトリーがとても美しいです。

水盤の深さは、とても浅いので裸足になって入ることができます。沢水はひんやりと冷たくて、夏場にはとても気持ちがいいですよ。

前方の開口部まですすむと「昇天閣」と呼ばれる柱状節理の迫力満点のV字谷渓谷と、清津川の美しい風景が目の前に広がります。

清津峡渓谷トンネル(公式ページ)
新潟県十日町市小出
025-763-4800

清津峡渓谷トンネルへのアクセス

車の場合は、関越自動車道「塩沢・石打IC」または「湯沢IC」より国道353号線で約25分。

バスの場合は、JR「越後湯沢駅」から南越後観光バス「森宮野原行き急行バス」で約25分、清津峡入口バス停で下車します。(バス停からトンネルまでは徒歩約30分/約2km)時刻表はコチラ

▼清津峡渓谷トンネル交通アクセス

▼清津峡トンネル渋滞情報(ツイッター)

または、貴方の町から出発するバスツアーに参加するのも良いかもしれませんね!

清津峡渓谷周辺マップ

まとめ…

今回は越後湯沢市内から清津峡渓谷に向かい、午後2時~3時頃の約1時間かけて景観を楽しむことができました。

爽やかな緑と清流の風景が楽しめる夏の訪問でしたが、春は新緑、秋は紅葉、冬(1~4月に冬期休業期間あり)は水墨画のような景色と、四季折々の渓谷美が楽しめるという清津渓谷。どの季節に訪れてもそれぞれの美しさがあるので、リピートする方も多いといいます。

越後湯沢周辺を訪れた際には、この素晴らしい景勝地である清津峡渓谷にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。