【神奈川・江ノ島】週末午後の江ノ島散策!オーシャンビューのカフェタイム&稚児ヶ淵の夕焼け

天気が良い週末「江ノ島」へGO!

コロナウィルスの発生後からしばらくの間外出を控えていましたが、ワクチン接種率が80%近くになり感染者数も激減したので、約2年ぶりに江ノ島を訪れ、島内散策を楽しみながらゆっくりと週末の午後を過ごしました。

片瀬江ノ島駅に到着するなりものすごい人混みで、弁天橋も仲見世通りも、世間では何事も起きていなかったかのような人出の多さに一驚。この日は適度にいい風が吹く日で、海辺もウインドサーフィンを楽しむ人で賑わっていました。

エスカーに乗って江ノ島の頂上へ

弁財天仲見世通りも通常通りの大混雑ぶりでしたが、さすがにマスクをしていない人はいませんね。マスクをしたまま江ノ島の頂上まで石段を上るのはきつそうなので、今回初めてエスカーを利用してみました。

1959年に国内初の屋外エスカレーターとして登場したエスカーは、3区間を4連でつないだ全長106mのエスカレーター。46mの高低差があり、約260段の石段を使うと20分かかる頂上までの道のりが、わずか5分で行くことができます。

エスカーの料金

エスカーは上りのみで、料金は全区間360円、1区200円、2&3区180円、3区100円(子供は半額)。各区の乗り場に発券機があります。また、エスカー1区発売所では、エスカーとサムエルコッキング苑(入場料大人200円 / 2022年10月から無料化の予定)、シーキャンドル展望灯台(入場料大人500円)がセットになった「江の島シーキャンドルセット利用券(大人800円)」も販売しています。

ちなみに江ノ電1日乗車券「のりおりくん」を提示すると、エスカー、コッキング苑、シーキャンドル、岩屋ほか、江ノ島周辺の施設で割引特典が受けられます。

江島神社の辺津宮を参拝

「江島神社」は辺津宮、中津宮、奥津宮からなる神社。まずは1区のエスカーを上りきったところに鎮座する「辺津宮(へんつみや)」を参拝。辺津宮は1206年に三代将軍源実朝の命によって創建されたと伝えらている神社です。

そのほか辺津宮の南隣には、裸弁財天とも呼ばれる「妙音弁財天像と八臂弁財天像」が安置されている八角円堂の「奉安殿」と境内末社の「八坂神社」、その前に御朱印所と縁結びとして知られる「むすびの樹」があります。

展望台広場ウッドデッキから見る湘南港

辺津宮参拝後は、中津宮広場(2区エスカー近く)にある展望台広場ウッドデッキへ。眼下に江ノ島ヨットハーバー、その先に七里ヶ浜や鎌倉の町並みが見えます。

展望デッキから中津宮に続く石階段は短いのでついそのまま上りきってしまいましたが、せっかくチケットを購入したので、また階段を降りて2区エスカーに乗降。やはりここは石階段からの景色を眺めながらの方が気持ち良いですね。


江島神社(中津宮)を参拝

2区エスカーまたは展望デッキから続く石段を上りきったところにあるのが853年創建の中津宮(なかつみや)。

1689年に五代将軍・徳川綱吉によって権現造りの社殿が再建され、1996年の全面改修では当時の鮮明な朱色の社殿に一新。その後2011年にも幣殿・拝殿の床板張替え・御札授与所などが再建され、社殿脇には水琴窟がある庭園が開園(無料)しました。

中津宮の先にある3区エスカーで江ノ島の頂上へ!

初めてエスカーを利用してみましたが、外の景色が眺められるわけでもないので、段数の多い1区間だけエスカーを利用すれば良いかなという感じでした。(2区〜3区間の高低差はそれほどなく道沿いにカフェや土産店などもあるので、やはり石段を歩く方が楽しいです。)

江ノ島ガイドマップ

江ノ島の頂上に到着!こちらの先には、サムエルコッキング苑、シーキャンドル、恋人の丘、岩屋などがあり、色々と見どころも多いのですが、今回はオーシャンビューのカフェでゆっくり過ごした後、稚児ヶ淵のサンセットを見て弁天丸で戻るプランです。

シーキャンドル展望灯台を望む

ゆうひ茶屋やイルキャンティカフェがある広場から望む最福寺関東別院(江の島大師)とシーキャンドル展望灯台。下写真のカラフルなパラソルは、おそらく人気の和食レストラン海花亭のテラス席ですね。

イルキャンティカフェで遅めのランチ

今回はフレンチトーストやサンドイッチがいただけるロンカフェに行く予定でしたが、11月いっぱいリニューアル中ということで、イルキャンティカフェに変更。もちろん席はオーシャンビューのテラス席です。

キャンティの注文でまず外せないのがサラダ。こちらの特製ドレッシングがとっても美味しいのです。ということで今回は「ベーコンソテーと松の実のサラダ」を注文。あとは定番の大人気パスタである「ギリシャのスパゲッティ(ガーリック&バターが効いたクラムチャウダーのスープパスタ)」と「真夜中のスパゲッティ(魚介の旨味がたっぷりのピリ辛トマトソーススープパスタ)」をいただきました。

※イルキャンティは東京笹塚を中心に日本全国に店舗を展開しているイタリア式食堂キャンティの系列店。コチラのブログ記事でキャンティの姉妹店「上野ボスコ イルキャンティ」についておすすめメニューなどを紹介してます。

南側の海岸線沿いにあるイルキャンティカフェ江ノ島店は、オーシャンビューテラスからの眺めが最高!ちなみに片瀬江ノ島駅からすぐの鵠沼海岸沿いにある「イルキャンティビーチェ」のオーシャンビューテラスもおすすめです。


イルキャンティ カフェ 江の島店
神奈川県藤沢市江の島2-4-15
0466-86-7758

江ノ島頂上付近から稚児ヶ淵までの飲食店

亀ヶ岡広場周辺から稚児ヶ淵までの石段沿いには土産店などのほか、多くのカフェや食事処が連なっています。ウェブサイトがある飲食店をピックアップしてみました。

ロンカフェ リゾート気分が味わえるフレンチトースト専門店
Todai Kitchen Deli&Tea 海が見渡せるシーキャンドル展望灯台にあるカフェテラス
海花亭(うみはなてい)  景色の良いテラス席がある人気の和食レストラン
江之島亭 相模湾が一望できる人気の海鮮料理店
Cafe Madu クレープがメインのオシャレなロッジ風カフェ

そのほか「ゆうひ茶屋」「きたさん茶屋」「遊覧亭」「Shonan Zekkei」「大正軒」「トラスパレンテ ラクア」「㠀舎(とうしゃ)」「島の茶屋あぶらや」「魚見亭」「富士見亭」「見晴亭(みはらしてい)」「江の島パンケーキ」「小崎食堂」など、多くの見晴らしが良い飲食店が続きます。

山ふたつ展望台

食事の後はサンセットを見に稚児ヶ淵へ。飲食店等が軒を連ねる長い下りの石段を降りていくと急に視界がひらける場所「山ふたつ眺め舞台」に着くのでちょっとこちらでひと休み。

ここは江ノ島をちょうど二分する境となっていることから「山ふたつ」(東部は東山、西部は西山)と呼ばれる展望スポットで、断層に沿って浸食された海食洞が崩落してできたとも言われています。

展望台から眼下に広がる海と岩場を見下ろすことができるのですが、それよりも切り立った崖の今にも崩れ落ちそうな廃墟旅館が気になりますね…。

ここから西山側にある奥津宮までは、更にアップダウンの激しい石段が続きます。

江島神社(奥津宮)を参拝

商店が連なる石段を通り抜けると、海を守る神様「多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)」がお祀りされている奥津宮(おくつみや)に到着です。

焼失によって1842年に再建され入母屋造りの御社殿は、1979年に屋根の修復、2011年に本殿が改修されています。

奥津宮を出ると最後の山場となる急階段が待っていますが、あともうちょっとで稚児ヶ淵です!

稚児ヶ淵の夕焼け

ついに稚児ヶ淵(ちごがふち)に到着!ですが、すでに日は沈んでおり、サンセットを見終わり頂上に向かって続々と歩く人々の激流に飲まれることに…。週末とはいえ思った以上の混雑にびっくりです。

再び頂上に登って行く気力と体力すごいなぁ。海路の弁天丸で楽々帰るプランの自分たちは、他人事のように呑気にそう思っていました。まさかこのあと地獄を見るとも知らずに…

※2017年10月に直撃した台風21号によって大打撃を受けた稚児ヶ淵や岩屋洞窟ですが、公衆トイレ周辺も高欄が破損した岩屋洞窟入口へと続く「岩屋橋」も、すっかり綺麗に整備されていました。

日没シーンは見逃してしまいましたが、日没の30分前後はもっとも夕焼けがキレイと言われている時間帯。刻々と変化していく美しい夕焼けシーンを見ることができました。


弁天橋と稚児ヶ淵をつなぐ「弁天丸」

弁天丸は、江ノ島弁天橋から稚児ヶ淵までをつなぐ遊覧船(大人400円/中学生以上、小人200円/6才以上、満5才以下無料)。さぁ、弁天丸に乗って夕焼けの余韻に浸りながら帰ろう!

ところが、乗り場に向かうと「本日欠航」の看板が…往路の弁天橋で弁天丸を見たので大丈夫と思ってしまったけれど、振り返ればこの日の午後は確かに風が強めだった…​​途中で欠航になってしまうことまで考えが及びませんでした。

ライフゼロの絶望…「弁天丸ありきの稚児ヶ淵なのに再び頂上まで歩いて帰るとか無理。ほんと地獄。」しばらく岩場で呆然と立ち尽くしていました。が、結局戻る以外道はない…覚悟を決め再び登頂、マスクで窒息しそうになるし、コロナ下の運動不足も祟ってもうホント死にそうでした。

同じく弁天丸ありきの稚児ヶ淵行きをお考えの方は、運行状況の確認は必須です〜!

【運航情報は午前10時頃に確定】問い合わせは、午前10時以降に藤沢市観光センター(0466-22-4141)まで。 

「亀ヶ岡広場」のイルミネーション

「亀ヶ岡広場」は、江ノ島頂上のエスカー終点前にある広場。綺麗な花壇が並び、奥にある展望台からは相模湾を一望することができる憩いの場です。

今回は関東3大イルミネーションとも言われる「湘南の宝石」が始まる直前とあって美しいイルミネーションを見ることができました。(本格的なライトアップ実施期間は2021年11月23日(祝・火)~2022年2月28日(日)まで)

中津宮から見下ろす湘南港の夜景

稚児ヶ淵から頂上までのきつい登り、そして足をガクガクブルブル震わせながらの長い下りの石段で、死にそうな目にあいましたが、亀ヶ岡広場のイルミネーションに続き、湘南港の夜景と弁天橋からキレイな満月を見ることができたのはちょっとしたご褒美に!

体はヘトヘトでこのあと数日間はひどい筋肉痛でしたが、素敵な休日午後の江ノ島散策を楽しむことができました。

藤沢市観光公式HP 湘南 江ノ島