サンディエゴ ダウンタウンの北約20kmに位置する「ラ ホヤ」は、観光客のほかダイバーや芸術家たちにも人気の高級リゾート。ラ ホヤという地名は、スペイン語の「宝石」という意味で、その変化に富んだ丘陵地…
【サンディエゴ】美しい海岸線が広がるコロナドビーチの人気観光名所「ホテル デル コロナド」
サンディエゴ ダウンタウンからコロナドブリッジでつながっているコロナドアイランドは、サンディエゴ湾に突き出た南北に細長い半島(全長約16km)。その先端にある小島の約半分にあたる北西一帯が海軍基地になっていて、隣接するようにコロナドの街があります。西側に広がる「コロナドビーチ」は、美しい海岸線が続く人気観光スポットで、ビーチサイドに有名な老舗リゾートホテル「ホテル デル コロナド」が佇んでいます。
目次
コロナドの名前を有名にした「ホテル デル コロナド」
人気リゾートとしてコロナドを有名にしたと言われるのが、1887年に建築された格式高いリゾートホテル「ホテル デル コロナド」。ヴィクトリア様式の建物は白壁に赤い屋根を持つ木造5階建てで、アメリカのベストビーチに選ばれたこともあるという美しいコロナドビーチの海岸沿いに建っています。(アメリカで最も巨大な木造建築のひとつとして1970年国定歴史建造物に登録)
1891年のベンジャミン ハリソン大統領を筆頭に、ルーズベルト、ケネディー、クリントン、ブッシュ 、 オバマなど、 歴代のアメリカ大統領が訪問し、またチャップリン、エジソンなどの歴史的人物や、クラーク ゲーブル、ゲイリー クーパー、最近ではブラッド ピット、マドンナといったハリウッドスターなど、数多くの著名人が滞在したとあります。
チャーリー チャップリンのサイレント映画など、現在まで多くの映画のロケ地として利用され、マリリン モンロー主演の映画「お熱いのがお好き(Some Like It Hot)」は特に有名です。
Hotel Del Coronado
ホテル デル コロナド館内へ
ホテル デル コロナド館内にはブティック、ギフトショップ、カフェ・レストランなど、多くの店舗が入っています。週末ともなると歴史的なホテルを見学しようと多くの観光客がやってくるので、宿泊客よりもむしろ一時利用の訪問客が多いのだとか…。
重厚な造りのロビー
ホテル デル コロナドの明るい外観とはガラリと変わり、内装はダークウッドの重厚な造りで「オズの魔法使い」の作者がデザインしたという豪華なシャンデリアが印象的!また、薄暗いロビーは間接照明の温かいライトで照らされています。
ちなみにホテル デル コロナドは、エジソンが発明した電球が初めて採用されたというホテルで、館内の電気配線等もエジソンが指揮したのだとか!歴史あるホテル デル コロナドの内観も一見の価値ありです。
Reception Desk @ Hotel Del Coronado
ホテル デル コロナドのオーシャンビューレストラン
ホテルの西側には、広大な太平洋が望めるオーシャンビューレストラン「シアウォーター(Sheerwater)」や「セレア(Serẽa Coastal Cuisine)」が連なっています。
サンディエゴは冬でも天気が良ければ日中は暖かく、さすが南カリフォルニアといった感じ!温かい日差しのなかパティオで海を眺めながらのランチは最高ですね♪ また、日中でも寒い日やディナータイムはガーデンストーブが焚かれるので、風がなければやはりパティオが気持ち良さそうです。
ちなみに、建築物としても歴史的価値のあるクラウンルームでは、日曜日(9:00-13:00)のみ、ビュッフェスタイルのサンデーブランチ「クラウンルーム サンデーブランチ(Crown Room Sunday Brunch)」を行っています。ただし料金が大人/98ドル、4-10歳の子供/36ドル(3歳以下無料)とかなり高め…チップと税金を入れたら最低でも大人1名で120ドル以上になります。ディナー並みの金額でかなり値を張りますが、釘を1本も使っていないという歴史的価値のあるクラウンルームで、豪華な雰囲気を味わってみたい方はぜひ☆
Sheerwater
Serea Coastal Cuisine
美しい海岸線が続く「コロナドビーチ」
全長約3kmにわたる「コロナドビーチ(Coronado Beach)」では、潮風を感じながら海辺を散歩したり、マリンスポーツを楽しんだり、人々が思い思いの時間を過ごしています。美しいビーチはもちろんのこと砂浜から眺めるホテル デル コロナドの優雅な景観が素敵です。
コロナドビーチから少し南下した砂浜には、1937年コロナドビーチの沖3マイル(4.8 km)の海域にて停泊中、嵐のため漂流したという難破船「SSモンテカルロ(SS Monte Carlo)」が沈んでいます。
海中にあるので普段は見ることができませんが、干潮時(さらに嵐で海底の砂が大量に沖合に流されると)、船の残骸の一部が砂浜に現れるのだそう。こちらにはまだ15万ドル相当の銀貨が埋もれていると言われています。ホテル デル コロナドからは800mほどの距離なのでタイミングが合えば、海辺を歩く散歩がてら見にいってみるのも良いですね☆
夕暮れ時のコロナドビーチ
日中はウォータースポーツや日光浴を楽しむたくさんの人々で賑わっていたビーチも、夕暮れ時になるとビーチパラソルが片付けられ静かな砂浜へと様変わり…少し物哀しい雰囲気が味わい深いひとときです。
時折、低空飛行する飛行機がものすごい轟音をとどろかせて過ぎ去っていく…。すぐ北側にあるサンディエゴ国際空港への離着陸するのでしょうか、すぐ真上の上空をジャンボジェット機が通過していく光景を眺めるのもなかなか素敵です。
ちなみにコロナドビーチの北側にある海軍基地は、トム クルーズの出世作「トップガン」のロケ地になったことで有名です。
ビーチサイドのカフェやバーからのサンセット
コロナドビーチは、特に夕暮れ時のサンセットが素晴らしい!砂浜に座って夕焼けを眺める人たちもいれば、ビーチサイドのカフェやバーで音楽を聞きながらお酒を飲んだり、ガーデンストーブのあるレストランでおしゃべりしながら食事をしたり…空が夕焼け色に染まる夕暮れ時からライトアップされた夜にかけてのビーチサイドは、昼間とは一味違った楽しみ方ができます。
Coronado Beach Sunset
ホテル デル コロナドの夜景
夜はホテルとその周辺のライトアップがとってもきれい!訪問したのが11月初旬だったので準備中でしたが、ウインターシーズンの11月末から1月初旬くらいまでは、ホテル前にスケートリンクが設置され、ナイトスケーティングを楽しむこともできます。
Hotel del Coronado
1500 Orange Ave, Coronado
コロナドのメインストリート「オレンジアヴェニュー」
ホテル デル コロナドは、ブティック、専門店、ギフトショップ、レストランやカフェなど数多くのお店が軒を連ねるメインストリート(オレンジアヴェニュー/Orange Ave.)沿いにあるので、訪問ついでにこの目抜き通りをそぞろ歩きをしながらショッピングや食事を楽しむこともできます。
「コロナドブリッジ」から眺めるダウンタウンの夜景
サンディエゴ湾の夜景は、停泊する船の灯りや街の灯りが輝いてとてもキレイ!コロナドブリッジからも、すぐ北側にエンバカデロ マリーナ パーク、その先にダウンタウンの夜景が見えます。
Sandiego Downtown night view from Coronado Bridge
コロナドへのアクセス
サンディエゴ ダウンタウンの対岸にあるコロナドアイランドへは、サンディエゴ国際空港からコロナドブリッジを渡り車で約15分ほど。ダウンタウンからコロナドブリッジ経由で「MTSバス/#901」を利用する場合は、約20~30分程で行くことができます。
また、コロラドアイランド北岸のフェリーターミナル(1201 First Street)までなら、ダウンタウン コンベンションセンター前( 600 Convention Way)とUSSミッドウェイ博物館近くのコロナドブロードウェイピア(990 N. Harbor Drive)の乗り場から「コロナドフェリー(Coronado Ferry)」を利用することができます。
サンディエゴ観光の交通手段についてはコチラ
Coronado Bridge view from San Diego Convention Center
サンディエゴ コロナド 周辺マップ
あとがき…
コロナドビーチは、サンディエゴ国際空港からは車で約15分、またダウンタウンからの公共交通機関を使ってもアクセスしやすい場所なので、短時間でも素晴らしい景観のビーチリゾートを堪能することができます。
時間があれば、細長いコロナド半島の海岸線を自転車で走り抜けるといったアクティビティなども楽しめるし、レンタカーやMTSバスにのってドライブするのも気持ち良い!オススメの時間帯は、やはり夕暮れ時、海風を感じながらゆっくりと太平洋に沈んでいく太陽と、空に映し出される美しいグラデーションの夕焼けを楽しんでください♪