ペンギン・クラゲ・金魚たちに心癒やされる憩いの場「すみだ水族館」

東京ソラマチの「すみだ水族館」へGO!

2012年5月22日のオープンから7年目にして初めて「東京スカイツリータウン・ソラマチ」(東京墨田区)にある「すみだ水族館」を訪問しました。水量約350トンの屋内開放型水槽や、世界自然遺産である小笠原諸島の海を再現した大水槽など「完全人工海水化」を実現している水族館です。

場所は東京ソラマチの5階・6階(エントランスは5階)、最寄り駅は東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」、または京急線・浅草線「押上(スカイツリー前)駅」。場所によっては上野浅草線、羽田空港線の「スカイツリーシャトル」を利用することもできます。

すみだ水族館 館内マップ

水族館内は「いのちのゆりかご」をテーマにした8つのゾーンに分かれており、飼育されている生物はおよそ260種5000点(2019年現在)。決められた順路がないので、自由に何度も行き来して心ゆくまで館内を回遊することができます。

水族館入口は5階にあり、エントランスホールからはエレベーターまたは階段を使い、まずは6階へ。

キレイな水草と熱帯魚の「自然水景」

階段を上って最初に現れるのは、水草がキレイな熱帯魚の水層。熱帯魚の代表的なテトラがたくさん泳いでいます。

※館内の撮影は、フラッシュは禁止ですが、写真・動画はOK。

優雅に揺らめくクラゲたち

次のクラゲエリアには、日本各地に生息するミズクラゲをはじめ、比較的早い拍動のカラージェリーフィッシュやタコクラゲ、触手の長いアカクラゲ、触手を持たないウリクラゲなど、さまざまなクラゲが展示されていました。

優雅に揺らめくモーションにうっとり☺︎カフェだったらいつまでもまったり眺めていられそう…ふわふわと漂う姿に癒やされます。 

ミズクラゲの胃

ミズクラゲは日本で一番馴染みのあるクラゲですね。傘の中央にあるクローバーのような模様になった部分がクラゲの胃で、食べたプランクトンの色に染まった姿を見ることができました。‌

クラゲの成長過程の観察ができる「アクアラボ」

ほとんどのクラゲは生まれてから「ポリプ」と呼ばれる時代を経て、形を変えながら成長しますが、クラゲエリアの「アクアラボ」では、生まれたてのクラゲから生後の経過など、飼育の様子が観察できるようになってます。

個性的ないきものたち

「ビッグベリーシーホース」

オーストラリアやニュージーランドに生息する「ビッグベリーシーホース(ポットベリーシーホース)」は、50種類近くいるタツノオトシゴ属の中で一番大型の種類といわれ、大きいものでは35cm程に成長するそうです。オスはメスよりも尾部が長く、尾部の腹面にある育児嚢で子育てするイクメンなのだとか。

それにしても不思議な形のいきもの…大概は尾部を巻きつけて体を固定してますが、ひとたび離れると目をキョロキョロさせながらぎこちなく遊泳する姿が可愛い☺︎

トボけた顔で愛嬌のある「コンゴウフグ」

こちらは、ハコフグ科の海水魚「コンゴウフグ」。 角ばった体と角が2本におちょぼ口、動きも可愛くて、なんともユニークなお魚さんですね。

そのほかの魚たち

写真左上:青い体に迷路みたいな模様がある巨大な「ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)」。生まれたときはメスで、成熟すると身体が青くなって頭のコブが膨らみオスに性転換するという不思議な生態。興味深い巨大魚です!

写真右上:海のギャングと言われる「ウツボ」

写真左下:一見サンゴのように見える鮮やかな色の「ボロカサゴ」

写真右下:どの水族館へ行っても見かける鮮やかな配色の熱帯魚「ナンヨウハギ」

表情豊かで仕草が可愛い「マゼランペンギン」

6階と5階を繋ぐスロープには隣接する屋内開放のプール型水槽があり、50羽以上が住んでいるというマゼランペンギンたちの姿を上から見下ろしながら5階へ降りることができます。

飼育スタッフがアジなどの小魚を与える食事は1日3回ほどあり、運が良ければ「餌やりタイム」を見学することができ、ペンギンたちの名前を呼ぶ飼育スタッフとそれぞれの個性を持ったペンギンたちとの触れ合いを見ることができるようです。

あまりにもすばしっこくて写真撮影に失敗しましたが、すぐ隣にはオットセイの水層もあります。

ヨチヨチと岩の上を歩いたり、昼寝をしていたり、元気に水中を泳いだり、愛らしいペンギンたちの姿を様々な角度から観察することができました。

江戸をテーマにした「江戸リウム」

江戸時代に庶民の間に広まったという金魚。2014年「東京金魚プロジェクト」の一環として設置された、粋で雅な江戸をテーマにした「江戸リウム」では、ワキンをはじめ、スイホウガン、タンチョウ、アズマニシキなど多種多様な金魚たちを見ることができます。

人工的に作られたという金魚ですが、そのルーツの起源は真鮒(マブナ)なのだとか。江戸リウムでは、金魚の歴史についても学ぶことが出来ます。

大きなタライのような丸い水槽の中を縦横無尽に泳ぐワキンたち。お祭りの金魚すくいなどでよく見られる金魚ですね。上からも横からもよく見えるように展示されています。

特徴的な姿のスイホウガンやランチュウなども上から観察できるようになってます。江戸小紋をイメージした青色の和装飾の水層が映えますね。

小笠原諸島の海をテーマにした大水槽

小笠原諸島の海をテーマにしたという大水槽は、紺碧の水中に差し込む光と立ち上っていく泡が幻想的で美しい…。

群れを成して泳ぐ彩り鮮やかな小魚たちのほか、悠々と泳ぐ巨大なシロワニ(名前はワニでもサメの一種で、絶滅危惧種に指定されているかなり貴重な激レア種)やマンタの姿などが見られます。

いきもののすみか

「いきもののすみか」というコーナーにハマクマノミの水層がありました。外敵から身を守ってくれるイソギンチャクといっしょに相利共生する姿を上から間近に観察することができます。

あとがき

すみだ水族館は都会の喧騒を忘れさせてくれる小さなオアシスといった印象。それほど大きな規模ではないものの、水槽前に椅子やテーブルが置かれていたり、各階にいくつもの休憩スポットがあり、ゆったりと過ごせる居心地の良い空間でした。

家族で楽しみながらの自由研究に…、カップルのデートに…、一人でまったり過ごす休日に…、都会で気軽に楽しめる水族館です。

※大水槽近くにある「ペンギンカフェ」では、ソフトドリンクやアルコールのほか、軽食やデザートなどがいただけます。

すみだ水族館
東京都墨田区押上1-1-2
東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F
03-5619-1821(開館時間から18時まで)