【神奈川・箱根】芦ノ湖と富士山が望めるドライブウェイ「箱根&芦ノ湖スカイライン」を走る

「芦ノ湖スカイライン」と「箱根スカイライン」は、箱根町と三島市・裾野市・御殿市にまたがる箱根外輪山沿い(芦ノ湖の西尾根)を縦断する有料の観光道路。芦ノ湖はもちろんのこと富士山や相模湾を望める景色の美しいビューポイントが点在しています。今回は芦ノ湖スカイライン(湖尻線)の湖尻峠から箱根芦ノ湖展望公園〜三国峠〜杓子峠〜レストハウス〜箱根峠と、主に芦ノ湖スカイラインの本線をドライブしました。

箱根スカイランのルート・営業時間・料金

箱根スカイラインは、御殿場〜箱根峠を結ぶ全長5kmの自動車専用の観光道路で、営業時間は以下のように季節によって異なり、料金は軽・普通自動車は360円(自動二輪は250円)、営業時間外は無料開放となっています。

12/1-3/31 平日 8:30-17:30(土日祝 18:30まで) 
7/21-8/31 全日 7:00-19:00
その他      平日 8:30-17:30(土日祝 7:00-18:30)

芦ノ湖スカイラインのルート・営業時間・料金

芦ノ湖スカイラインの営業時間は7時〜19時で、営業時間外は閉鎖する一般区間(箱根峠〜湖尻峠)と、営業時間外は無料開放となる特別区間(湖尻峠〜湖尻水門)の2つのルート(全長10.75km)があります。

一般区間の料金(片道1回)は、軽・普通自動車は620円(自動二輪は260円)、特別区間は軽・普通自動車は100円(自動二輪は50円)です。

※ただし、御殿場方面に抜ける箱根スカイランを通らずに芦ノ湖スカイラインのみを利用する場合は、向かった先の料金所で最初にもらったレシートを見せれば100円引きになります。

左写真:芦ノ湖スカイライン「湖尻料金所」 右写真:芦ノ湖スカイライン標識

箱根スカイライン展望スポット「箱根芦ノ湖展望公園」

湖尻峠料金所から芦ノ湖スカイラインに入り、まず最初に向かったのは箱根スカイラインにある「箱根芦ノ湖展望公園」(標高1005m)。昨年2018年4月28日にリニューアルオープンし、スロープも導入された綺麗な展望公園です。

外輪山の山頂が展望台になっていて、大涌谷、神山、駒ケ岳、大観山、三国山などの山々と、約3000年前の箱根火山の活動によって形成された細長い芦ノ湖のほぼ全景を北西側から望むことができます。

冠ヶ岳と大涌谷

展望台からはモクモクと噴煙を上げる大涌谷を見ることができます。実は今回大涌谷に行く予定だったのですが、2019年5月19日より箱根山の噴火警報レベルがレベル2「火口周辺警報」に引き上げられたため、県道734号(大涌谷-小涌谷線)の大涌谷三叉路から大涌谷園地駐車場までが通行止め(2019年6月現在)となっており断念。急遽スカイラインをドライブすることにしたのです。

※大涌谷周辺の警戒については神奈川県の防災ページ「箱根・大涌谷情報」で確認することができます。

また、「箱根ロープウェイ」も全線で当面の間運休となっています(午前9時から早雲山―姥子―桃源台駅間で代行バスを運行している)。

モクモクと噴煙をあげる「大涌谷」(箱根スカイライン・芦ノ湖展望公園より撮影)

湖尻周辺の港

「箱根ロープウェイ」乗り場がある箱根海賊船「桃源台港」芦ノ湖遊覧船「湖尻港」が見えます。

桃源台港と湖尻港を見下ろす(箱根スカイライン・芦ノ湖展望公園より撮影)

箱根芦ノ湖展望公園「丸嶽駐車場」

芦ノ湖スカイライン展望スポット1「三国峠」

この日は午後から天気が崩れはじめ、雲が多く全体的に空が霞んでいたため、急いで次の展望スポット「三国峠」に向かいました。

「三国峠」という名前の由来は、かつてはこの峠が相模、駿河、伊豆の三国の境だったことからきているそうですが、現在は神奈川と静岡の2つの県境になっています。三国峠は芦ノ湖スカイラインの中で富士山の見晴らしが最高と言われる展望スポット!

すそ野に広がる雄大な富士を望むことができるはずなのですが…残念ながら富士山はすっぽりと雲に覆われ、かすかに富士山の裾野の輪郭が捉えられるといった感じでした。天気が良ければ、三島沼津市街、駿河湾から遠く伊豆半島まで見渡せる展望台です。

ちなみに、芦ノ湖展望公園の北(御殿場方面)にある箱根スカイラインの富士見ヶ丘公園からも間近に雄大な富士山の絶景を見ることができます。

三国峠(標高1070m)

ヤマトタケルノミコトゆかりの「命之泉神社」

三国峠から杓子峠方面へ850mほど進むと、左手の道路脇にヤマトタケルノミコトゆかりの「命之泉(みことのいずみ)神社」があり、「命之泉」とよばれる清水が湧いています。

命の泉(みことのいずみ)

今から約1860年前に日本武尊は東征の途中ここをお通りなりました。 その折脚気かかってお苦しみになりここで休まれたのですがこの泉で喉をうるおされたところたちまちお元気になりました。以来ここを通る旅人や木こり達は「ミコトの泉」として清水を愛飲してまいりました。

「ミコト」は大和から東に向かい途中伊勢神宮を参拝その剣のため 焼打ちの難をのがれさらにこの辺りでは三島から箱根峠、長尾峠、仙石原、 背負碓氷峠を経て宮城野明神岳を一巡され関本を通って浦賀走水から 船で千葉へそして陸奥へとむかわれております。往路海で妃の「オトタチバナヒメ」を失われた「ミコト」はかえりみち箱根を通り碓氷峠にさしかかられるやはるかに走水の海をながめ今は亡き妃をしのんで「アツマハヤ」(わがつまよ)としのばれたそうです。(立看板より引用)

命の泉神社の湧水

芦ノ湖スカイライン展望スポット2「杓子峠」

裾野市側に突き出したカーブの先に標高1030mの「杓子(しゃくし)とうげ」の展望スポットがあります。残念ながら厚い雲に覆われて富士山を眺めることができませんしたが…晴れた日の富士ビューはこちらも素晴らしいです。

杓子峠を越えたあたりの上り線に、メロディーペーブ(メロディが聞こえる音響道路)が設置してあり、窓を閉めて時速40kmで走行すると車内で童謡「富士の山」のメロディーが聞こえます。

杓子峠(標高1030m)

芦ノ湖スカイライン展望スポット3「山伏峠」

レストハウスレイクビュー裏手の山を登っていくと標高1032mの最高地点「山伏峠展望台」があります。本来なら北西側の富士山が綺麗に見えるのですが、さらに天候が悪化し富士山方面の景色は全く見れず…、かろうじて芦ノ湖を眺めることができました。晴れた日は360度の絶景を楽しむことができる気分爽快な展望スポットです。

山伏峠・園路より箱根峠を望む

芦ノ湖・元箱根港〜箱根町港付近

左写真;元箱根港と恩賜箱根公園 右写真:箱根町港と箱根関所 元箱根港の「海賊船」と箱根神社の「平和の鳥居」

三島市に広がる茶畑

鎌倉古道がある茶畑が一面に広がる三島方面の景色です。

山伏峠・園路より三島方面を望む

ドライブイン「レストハウスレイクビュー」

高原ソフトクリーム、うどんやそばなどの軽食がある「レストハウスレイクビュー」。山伏峠展望台まで登らなくても、レストハウス横の展望台から芦ノ湖、駒ケ岳が眼下に広がる景色を一望(低い雑草が多少芦ノ湖の視界を遮っている)することができます。

また富士山が見える反対車線には「レストハウス・フジビュー」があります。

レストハウスレイクビューからの眺め 左写真:レストハウスレイクビュー 右写真:レストハウス富士ビュー

芦ノ湖スカイライン「箱根峠料金所」

レストハウスを過ぎてから箱根峠料金所までの間の下り線に、エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」のメロディペーブが設置されています。

湖尻峠から箱根峠を通過するまで約1時間のドライブを楽しみました。湖尻峠料金所から箱根峠料金所を抜ける場合、最初に支払った100円のレシートと引き換えに請求金額は520円になり、精算された金額620円のレシートを新たにもらう形になっています。(箱根峠料金所から芦ノ湖スカイラインに入り、湖尻峠料金所を通過するときは620円のレシートを見せるだけでOK)

芦ノ湖スカイライン「箱根峠料金所」

芦ノ湖スカイライン

道の駅・箱根峠

トイレ休憩がてら立ち寄ってみると良いのが芦ノ湖や箱根の山々を望むことができる「道の駅・箱根峠」(駐車場・トイレは24時間利用可)。売店は小さいながら、名産品・寄木細工などのお土産や、近隣農家からの新鮮な野菜販売、また休憩室と軽食コーナー(9:00-17:00)があります。

道の駅・箱根峠と展望台からの眺め

道の駅・箱根峠
足柄下郡箱根町 箱根381-22

箱根町・芦ノ湖 周辺マップ

車で箱根を訪れた際は芦ノ湖スカイライン・箱根スカイラインのドライブコースは超オススメ!

この日は午後になって急激に天候が崩れてしまい綺麗な写真を撮ることができず残念でしたが、青空が広がる天気の良い日は、間近に見れる富士山と芦ノ湖の素晴らしい景色を是非楽しんでください☆

【神奈川・箱根】1泊2日の「箱根・芦ノ湖観光スポット」ドライブ旅行