【栃木・日光】 世界遺産「日光二荒山神社」の御神木と神苑を拝観

朝一で「日光二荒山神社」へGO!

日光に3社(山内の御本社、男体山山頂の奥宮、中禅寺湖畔の中宮祠)鎮座している日光最古の神社「日光二荒山神社」は日光の氏神さま。(正式名称は「二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)」で、宇都宮市の二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)と区別するために「日光二荒山神社」と呼ばれている)日光東照宮や輪王寺と共に日光の社寺として世界遺産に登録されています。

日光東照宮、日光二荒山神社のどちらにもアクセスしやすい日光二荒山神社 本社駐車場(普通車700円)に駐車し、まずは山内にある「二荒山神社御本社」を参拝。神苑の営業時間8時に合わせて向かうと、まだ来訪者も少なくゆっくりと拝観することができました。

正面鳥居に鎮座する「むすび大国」

正面鳥居に大きな「むすび大黒」が鎮座しており「大国様と大きな袋に触れて、良い縁を結んでください」とあります。

二荒山神社の主祭神は、財福や五穀豊穣や出世開運、そして縁結びのご利益がある神様「大己貴神(おおなむちのかみ)」。「大物主神(おおものぬしのかみ)」「八千矛神(やちほこのかみ)」「大国魂神(おおくにたまのかみ)」「顕国魂神(うつしくにたまのかみ)」など多くの御神名がある大黒様ですが、「招き大国」「むすび大国」などとも呼ばれているようです。

日光最古の神社「二荒山神社」の境内

二荒山神社の境内(ご神域)は、日光三山(男体山、女峰山、太郎山)をはじめとする日光連山、また日光の中心地である神橋から華厳の滝、いろは坂、中禅寺湖などの奥日光までをも含む約34km2に及ぶ超広大なエリアを有し、その面積は伊勢神宮に次いで日本で2番目に広い境内地なのだそうです。

日光最古の神社ということで古くからしっかり守られてきた周辺の樹木も立派で生き生きとしているように見えます。

日光二荒山神社「神苑」を拝観

神門をくぐった左手に神聖な場所とされる神苑があり、ここから先は有料(拝観料:大人300円、子供/小中高100円、未就学児無料)です。

神苑には重要文化財指定の日光二荒山神社本殿をはじめ、日枝神社(大山咋命)・神輿舎(2026年3月まで修復工事中)・大国殿・朋友神社、鎌倉時代に奉納され1年に1回だけ明かりが燈されるという「化け燈籠」、樹齢1,000年以上の高野槇、樹齢700年のご神木、滝尾社遥拝所、二荒霊泉などがあります。

日光二荒山神社 御本殿(重要文化財)

二荒山神社の御本殿は、江戸初期1619年の造営で日光最古の建造物(神社創建は奈良時代)。当時の本殿は現在の位置より約15m南にあり、2度にわたって曳家(建物を建っている状態のまま移動させる工法)が行われたそうです。

二荒山神社の御祭神は、主神「大己貴命(おおなむちのみこと)」、姫神「田心姫命(たごりひめのみこと)」、子神「味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)」の親子3神。ご神徳は、家庭円満、商売繁昌、良縁、授児安産です。

※大己貴命は、縁結びの神様として古くから信仰されてきた出雲大社の主祭神でもある「大国主命(おおくにぬしのみこと)」の別名。

日光二荒山神社は、関東有数の縁結びパワースポット。恋愛のご縁に限らず、人と人のご縁、盟友となる人生のご縁、また健康、お金、仕事のご縁など、人それぞれに様々な良縁祈願があることと思います。

人生が素晴らしい良縁に恵まれますように…。

酒の泉と薬師の霊水の湧き水「二荒霊泉」

神苑の奥には本社背後の恒霊山の洞窟から湧き出る「薬師の霊水」と、滝尾神社のある天狗沢のほとりに湧く「酒の泉」を引き入れた「二荒霊泉(ふたられいせん)」があります。霊水は持ち帰りOK!入れ物がなくても、お隣の「あづまや」で専用ボトルが購入可能。またこちらでは、二荒霊泉で点てた抹茶やコーヒー、甘酒を味わうことができるようです。

この泉には、二荒山神社周辺で湧出する、二つの聖なる泉の水が引き込まれている。一つは本殿の背後にある恒霊山から湧き出る「薬師霊泉」で、眼疾に効果があると言われている。もう一つは「酒の泉」で、当地の西約1 kmの場所にたつ滝尾神社のほとりから湧き出ている。「酒の泉」で造った日本酒は非常に味がよくなると言われ、毎年春と秋になると、全国の酒造業者がここに来て水を少しだけ汲み、仕込みの種水として利用する。本社の入り口付近に設置された酒樽は、そういった酒造業者が奉納したものであっる。また、二荒霊泉の水は”若返りの泉”とも知られており、健康や若返りを願う参拝者がここで水を汲み飲んでいる。案内板より引用

神苑の最奥にある「日光連山遥拝所」

神苑の最奥にあるのは、男体山奥宮、女峰山神社、太郎山神社、大真名子山神社、小真名子山神社、赤薙山神社、前白根山神社、奥白根山神社の日光連山遥拝所。遠く離れた場所から御神体などを拝むための磐座が祀られており、男体山には、実際の男体山頂上に奉納されている御神剣の縮小レプリカを見ることができます。

日光連山遥拝所の先にある赤い鳥居をくぐると「良い縁七福神」が点在する上り坂の遊歩道が続き、その終点に恋人杉、良縁の鐘などがあります。(恋人の聖地というテーマパークのような雰囲気のエリア)

日光二荒山神社の「御神木」

二荒山神社の境内には、縁結びの御神木をはじめ、神苑の巨杉、夫婦杉、親子杉、三本杉など、いずれも歴史が感じられる御神木が点在しています。

樹齢約700年の「御神木」

二荒山神社の神苑にある御神木は、本社境内で一番の巨杉。樹齢約700年、幹の太さは約6.35m、高さ約60mとあります。風鈴まつり(7月上旬から9月11日まで)を開催中で、時折吹く風が涼し気で優しい音色を響かせていました。

御神木の周りに植えられたクローバー

樹齢700年の御神木の周りにはクローバーが植えられており、四ツ葉以上のものがたくさん!4枚は幸運、5枚は金運、6枚は名声、7枚は至福、8枚は繁栄と記されていて、早速探してみたら9枚もあったりして、全部簡単に見つけることができました。

「夫婦杉」「親子杉」「三本杉」の御神木

二荒山神社の主祭神は、あらゆる縁を結んでくださる神様「大己貴命(おおなむちのみこと)」、妃神の「田心姫命(たごりひめのみこと)」もお祀りされており、「夫婦杉」はご祭神のご神徳のあらわれと言われているそうです。

夫婦円満の御神木「夫婦杉」の近くには、家庭円満の御神木「親子杉」(子どもの神様は「味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)」)があります。この親子杉も、3柱のご神徳のあらわれということなのかもしれません。(案内板には「御祭神親子三神に因み根を一つにした三本杉」とありますが、一番右の幹は切られていました。)

また、手水舎の奥にも三本杉の御神木があります。

杉に楢の木が宿る「縁結びの御神木」

正面の大鳥居をくぐった神門の手前には、巨大な縁結びの御神木があります。杉に楢の木が「宿り木」となって生えているということで「杉楢一緒に(好きなら一緒に)」ということなのだとか。

立派な角が生えたシシ神さまみたい…とにかくその造形が素晴らしく、眺めているだけでもご利益にあずかれそうです。

日光東照宮と二荒山神社を繋ぐ参道(上神道)

日光東照宮と二荒山神社を繋ぐ「上神道(かみしんみち)」と呼ばれる参道は、空高く真っ直ぐに伸びた高い杉に囲まれていて、真夏でもヒンヤリとして清々しい風がそよいでいるとても気持ちの良い並木道。

二荒山神社参拝のあとは、この上神道を通って日光東照宮へ向かいました。

日光二荒山神社の楼門

上神道は、2つの神社の強いエネルギーが合流する気の通り道(龍道)と言われ、特に楼門付近が強力なパワースポットになっているそうです。

日光二荒山神社
栃木県日光市山内2307