【イエローストーン国立公園】風光明媚な湖畔の「ウエスト サム ガイザー ベイスン」

イエローストーン国立公園の南にある「ウエスト サム ガイザー ベイスン」は、イエローストーン湖の西側の湖畔に位置します。美しい湖を背景にした風光明媚な景色とともに点在する温泉や間欠泉を見学することができる人気の観光スポットです。

※こちらの記事はアメブロに掲載していた2015年6月のブログをもとに再投稿しています。

「ウエスト サム ガイザー ベイスン」へGO!

「ウエスト サム ガイザー ベイスン(West Thumb Geyser Basin)」のトレイルは、駐車場から歩いてすぐ。円を描くようなループトレイルになっていて、車椅子も簡単にアクセスできる整備されたボードウォークです。


Yellowstone Lake and Lakeside Spring

ウエスト サム ガイザー ベイスン トレイルマップ

まずは南側のサイスモグラフ & ブルーベル プールからスタート!トレイル中央のボードウォークから温泉や間欠泉を見学したあと、イエローストーン湖の有名なフィッシングコーンへ向かいました。ゆっくりめに歩いても1時間弱で回ることができます。

West Geyser Basin Trail Map

サイスモグラフ & ブルーベル プール(Seismograph and Bluebell Pools)

サム ペイント ポット(Thumb Paint Pot)

サージング スプリング(Surging Spring)

リッジ スプリング(Ledge Spring )

コラプシング (Collapsing Pool)

サム ガイザー(thumb Geyser)

ブルー ファネル スプリング(Blue Funnel Spring)

ペインテッドプール(Painted Pools)

イエローストンで最も深い温泉「アビースプール」

深淵という意味を持つ「アビースプール(Abyss Pool)」 は、イエローストンの中で最も深い(深さ約16m)温泉のひとつ。現在は静かな温泉となっていますが、1991年まで噴出していなかった温泉が1991年〜1992年にかけて活発化し、1日7〜8回、高さ約24mもの噴出が続いたそうです。


Abyss Pool

コバルトブルーに生まれ変わった「ブラック プール」

以前は水温が低く濃い緑と茶の好熱菌が繁殖し黒く見える泉だったことから名付けられた温泉「ブラックプール(Black Pool)」。1991年、水温が上昇したことによってバクテリアが死滅し、このような美しいコバルトブルーの温泉になったといいます。


Black Pool

バクテリアによる美しいアート

ブラックプールの湧き出た温泉は、イエローストーン湖に向かって流れ込んでいます。茶・橙・黄金色のバクテリアマットと青い湖の対比がとても美しいです。


Bacteria Mat and Blue Pool

山岳地帯の巨大な泉「イエローストーン レイク」

標高2357mの「イエローストーン レイク(Yellowstone Lake)」は、北米で2100mを超える山岳地帯の中で最も大きいとされる湖(約350k㎡)。噴火口に水が溜まってできたカルデラ湖で、平均水深は42m(最大深度約120 m)です。周囲の山々と静かで広大な湖が相まって素晴らしい風景を見せてくれます。

冬になるとウエストサムの温泉エリアを除き大部分が氷に覆われ、初夏まで湖は凍結したままになるそうです。

水中に浮かぶ「ビッグコーン」

イエローストーン湖の畔でポッカリと丸い口を開けた「ビッグコーン(Big Cone)」は、噴出したものが堆積して独特の姿を形成しています。雪解けで水没してしまっていることもあるようです。


Big Cone

ウエストサムの有名スポット「フィッシング コーン」

「フィッシング コーン(Fishing Cone)」(別名「フィッシュポット」「フィッシャーマンズケトル」「フィッシュコーン」など様々な呼び名あり)は、イエローストーン湖に湧き出る温泉。名前の由来は、釣り人が釣り上げたマスがフックから外れコーンに落下し、あっという間に煮魚になってしまったという出来事から始まったのだとか。

1870年に遠征隊のメンバーによってその話が発信されると「冷たい湖から釣り上げた魚がすぐに温泉で調理ができる!」という有名スポットになって、フィッシングコーンの前で料理人の帽子とエプロンを着て写真を撮る観光客が訪れるようになったそうです。(1912年から生きた魚の煮沸は禁止され、また現在は釣りも禁止となっています。)

その後フィッシングコーンは1919年に約12mの噴火、1939年には噴火が頻発化しましたが、湖の水位が年々上昇するにつれてコーンが浸水、温度が冷えて噴火も起きなくなり、今は温泉と見なされています。


Fishing Cone

湖に沈む間欠泉「レイク ショアー ガイザー」

「レイク ショアー ガイザー(Lakeshore Geyser)」は、2つの噴気孔を持つ間欠泉。手前のガイザーはハートのような形をしています。春〜初夏は写真のように水中に沈んでいますが、水位が下がると間欠泉の噴気孔が露出します。レイク ショア ガイザーは、小さな水しぶきを除いてほとんど活動していません。


Lakeshore Geyser

West Thumb Geyser Basin

「ウエスト サム ガイザー ベイスン」は見どころがたくさんあるほか、なんといっても湖沿いの散策路はとても気持ちがよく、水辺の風景も美しい、イエローストーン観光で外せないスポットです。