【三重・伊勢志摩】お伊勢参りのあとは「おかげ横丁」をぶらり散策♪

お伊勢参りの楽しみのひとつは、伊勢志摩観光の人気スポット「おはらい町散策」ですね。おかげ参りが流行した江戸時代後期から明治初期の町並みが再現された「おかげ横丁」は、内宮宇治橋前から五十鈴川に沿って約800m延びるおはらい町通りのほぼ中間に位置します。今回は約3時間半かけておはらい町通りとおかげ横丁をそぞろ歩きました。おはらい町散策の参考にしていただければ幸いです。

神宮参拝後は「おかげ横丁」へ

ゴールデンウィーク中(今年は4月27日から5月6日まで)の神宮周辺は大変混雑するため、交通規制の通行禁止区域が多く、駐車困難となります。今回は全ての規制が解除される5月7日に訪問したので、問題なくスムーズに駐車することができました。

朝10時の時点では内宮の駐車場も空いていましたが、おはらい町の北にある「野あそび棚」でランチをいただく予定だったので「内宮B4駐車場」に駐車。そこから、内宮おかげ参道(地下道)を通り「おはらい町通り」へ向かいました。

※内宮周辺の市営駐車場は、最初の1時間までが無料、1〜2時間までが500円、2時間以降は30分毎に100円

内宮エリアの駐車場案内はコチラ

江戸時代の参拝風景を描いた「内宮おかげ参道」

地下道の「内宮おかげ参道」には、江戸時代の参拝風景を描いた屏風が並びます。地下道を抜け、神宮に続く約800mの「おはらい町通り」へ…。おはらい町通りのほぼ中央に位置する「おかげ横丁」までは徒歩で10分弱、内宮の宇治橋までは約15分です。

「おはらい町通り」をそぞろ歩き

おはらい町通りには、おかげ横丁と合わせて60店舗以上のお店が立ち並び、その古い町並み風景は江戸時代にタイムスリップしたような気分になります。

豚捨のコロッケ、松阪牛の牛串、カキフライ、かまぼこなどの惣菜、赤福、シュークリーム、ドーナツなどのスイーツと、おはらい町とおかげ横丁には、食べ歩きができる美味しいものが一杯です!

伊勢の代表的な和菓子店「赤福本店」

おかげ横丁正面入口前にあるのは、伊勢の代表的な和菓子店「赤福本店」(1707年創業)。本店は1877年に建て替えられたということで、すでに築140年以上!老舗らしい風格ある佇まいです。

300年以上もの歴史ある赤福の赤福餅は、白い餅が川底の小石を、こし餡についた3本筋が五十鈴川の清流を表しているそうです。

門前町には赤福本店を含め3つの店舗が点在し、赤福氷(夏季限定)や赤福ぜんざい(冬季限定)は、向かいの赤福別店舗や内宮前支店で食べることができます。

松阪木綿の専門店「もめんや藍」

おかげ横丁正面入口の左手にある、松阪木綿の専門店「もめん藍」には、バックや着物の藍染製品、ぬいぐるみや小物などの和雑貨が並んでいます。

江戸時代、伊勢神宮への大量群参「おかげ参り」が庶民の間で流行し、参加できない主人に代わって伊勢に参ったという「おかげ犬」をモチーフにした可愛らしいストラップやぬいぐるみもあります。

おかげ犬は藍、白、ストライプの3種類。プレゼント用に白のおかげ犬と、自宅用にフクロウのぬいぐるみを購入しました。

おはらい町の守り神「楓神社」

通りを挟んだもめん屋藍の前にある「楓神社(かえでじんじゃ)」は、その名の通り大きなカエデの木があり、初夏の季節、瑞々しい新緑に覆われた美しい木々が目を引きます。

カエデの木の前には、五十鈴川の伏流水を引いている手水舎と皇大神宮御鎮座二十年という奉祝記念の碑が立っています。

ドリップコーヒが飲める「五十鈴川カフェ」と「カップジュビー」

そぞろ歩きに疲れたら…五十鈴川を眺めながらコーヒーと手作りケーキが楽しめる「五十鈴川カフェ」や、キーコーヒーがインドネシアで幻のコーヒーを再生したというトアルコトラジャが飲めるカフェ「カップジュビー」が、五十鈴川沿いにあります。 

神宮ゆかりのお酒が飲める「白鷹 三宅商店」

「白鷹(はくたか)」は、大正13年(1924年)に選定されて以来、毎日神宮の神々に供えられている御料酒。ここ「白鷹三宅商店」には店内に立呑カウンターがあり、神宮ゆかりのお酒、特別限定酒の「純米吟醸樽香 白鷹」 や「極上 純米大吟醸」を頂くことができます。

白鷹の大きな樽酒と造り酒屋の看板「杉玉」が軒先に並んでいます…

白鷹の前に立つ托鉢僧の姿が絵になります…

再び「おかげ横丁」へ

「おかげ横丁までもうすぐ」の立札があるところでUターン(ここから宇治橋までは3-4分)、再びおかげ横丁へ向かいます。

おかげ参りの雰囲気が楽しめる「おかげ横丁」

門前町の中程にある伊勢路の代表的な建築物が移築・再現された「おかげ横丁」は1993年に開業した横丁。

こちらは伊勢志摩の海産物や名産品をはじめ、歴史や風習などが体感できるテーマパーク的なエリアで、赤福の前が正面入口になっており、おかげ参りの様子が再現された飲食店や土産物店が軒を連ねています。

ついつい買いたくなってしまうようなお店がたくさん!お土産選びも困りませんね。毎月1日の早朝から行われる「朔日朝市」や「朔日朝粥」も人気です。

おかげ横丁

営業時間:9時30分〜17時30分(8-9月:18時 11-2月17時迄)

赤いポストが目印の総合案内&ふくすけ

正面入口を直進してすぐ左側(赤いポストが目印)に総合案内を兼ねた土産店(おかげ横丁のグッズなど)、その隣には食べると福があるという伊勢のご当地うどん「ふくすけ」があります。

神恩感謝の「太鼓櫓」

おかげ横丁の中心にある「太鼓櫓」では、週末の土日に神恩太鼓の演奏(1日3〜4回)があります。神恩太鼓は、今あることを神様に感謝する神恩感謝の精神を太鼓の音で表現しているそうです。

コロッケ&メンチカツが人気の「豚捨」

おかげ横丁の南入口近くにある伊勢の老舗牛肉店「豚捨」では、店内の座敷で牛丼や牛鍋が食べられるほか、店頭で販売しているコロッケとメンチカツの食べ歩きが人気です。(写真右はメンチカツ)

それぞれの特色を持った食事処

おかげ横丁内には、それぞれ特色を持った趣ある食事処が約20店舗あります。

大正ロマン風の洋食レストラン「はいからさん」と、戸隠そばやおにぎりが食べられる「団五郎茶屋」

漁師料理の店「海老丸」と、本格握り寿司の店「横丁 君家」

築地塀風の壁と屋根が特徴的な「ばん茶茶屋」

豚捨のすぐ前にある「ばん茶茶屋」では、農薬や化学肥料を一切使用していないという日本古来の在来茶葉を販売しています。安心して飲める美味しいお茶は贈り物にも喜ばれそうですね。休憩がてら縁台でお茶を飲むこともできます。

「おかげ座神話の館」とその周辺

おかげ横丁の北西側にある大きな建物は、国生みから天孫降臨までの神話を紹介している「おかげ座 神話の館」。大型スクリーンの「神話シアター」のほか、天照大御神を伊勢に導いたといわれる「倭姫命(やまとひめのみこと)」の物語の上映や、神話場面を表現した和紙人形の展示があります。

おかげ座周辺は、まねき猫の専門店「吉兆招福亭」や、昔懐かしい玩具屋「孫の屋三太」、季節毎の催処「季節屋台」(訪問時は射的やヨーヨー釣りの縁日を開催)など、子供から大人まで楽しめる賑やかな通りになっています。

おかげ座前のベンチで昼寝するおじいちゃん猫

醤油本来の味が楽しめる「伊勢醤油本舗」

「伊勢醤油本舗」の伊勢醤油は、三重県産の丸大豆と小麦を使用し、たまり醤油のコクと濃口醤油の豊かな香りを併せ持つ醤油。毎年伊勢神宮に奉納される奉納醤油です。

吟香仕込みの「本醸造特選伊勢醤油」をはじめ、減塩醤油、あおさ醤油、燻製醤油、ぽんず、卵かけごはん用醤油、伊勢うどんのたれ、焼きそば用醤油など、こだわりの調味料も販売しており、各種味見することができます。

また、伊勢焼きうどん、伊勢醤油を使ったソフトクリーム・あげまん・プリンのテイクアウトも人気です。

いすず野あそび餅限定販売ショップ「赤福 五十鈴川店」へ

2018年7月から抽選販売を始め、現在は先着順(1人5箱まで)となっている「いすず野あそび餅」を購入するため、限定販売店「赤福 五十鈴川店」へ急行!

赤太郎ショップ前の臨時売店にて12時30分より販売開始となるのですが、開始前からすでに大行列…なんとか無事1箱ゲットすることができました。(車の場合は店舗に近い「内宮B4駐車場」が便利です。)

いすず野あそび餅は、白小豆と手亡豆を合わせた白あん、よもぎでつくった緑あん、小豆のこしあん、黒砂糖風味の黒あんの4種類、それぞれ2個づつ合計8個入り。消費期限は2日間です。

「野あそび棚」にて郷土料理のランチ

いすず野あそび餅をゲットしたあとは、赤太郎ショップのすぐ隣にある「野あそび棚」でランチをいただきました。おはらい町の北端にあり伊勢神宮からは離れていますが、こちらのエリアにあるお店もおかげ横丁の一部となっています。

木のぬくもりを感じる落ち着いた和風の店内で1階に案内されましたが、こちらのお店は五十鈴川沿いにあるので2階からの眺めの方が良さそうです。

メニューは伊勢うどん、手こね寿司、松阪牛、和食御膳などの郷土料理から丼物など、伊勢の食材を使用した魅力的な料理が満載。値段も観光エリアとしてはリーズナブルで、気軽に伊勢名物がいただけるお店です。

白木三段重 (2人前)

一の段:小鉢・出汁巻卵・焼魚・吸物 ニの段:煮物 三の段:豚テキに、茶碗蒸し、季節のご飯と味噌汁、漬物、デザートがセットになった白木三段重。2人前で結構なボリュームです。

季節感があり目を楽しませてくれる彩りで、三重県産のあおさのりが入ったお味噌汁をはじめ、どれも美味しくいただきました。

手こね寿司伊勢うどん膳& 季節野菜と海老の天重

伊勢名物といえば「伊勢うどん」と「手こね寿司」ですね。手こね寿司伊勢うどん膳は、酢飯の上に醤油ダレにに漬け込んだカツオの切身をのせた「手こね寿司」と、太麺の柔らかい面にたまり醤油と出汁で作られた甘めのタレを絡めた「伊勢うどん」に小鉢と茶碗蒸しがついた伊勢名物セットです。

地元の季節の野菜の天ぷらと海老の天ぷらのお重で、吸物と漬物がついた季節野菜と海老の天重も美味しそうです。

野あそび棚
伊勢市宇治浦田1-11-5

おかげ横丁の散策風景はいかがでしたでしょうか。まだまだ素敵なお店はたくさんあります。次に訪問するときは横丁のめぐりをしたり、カフェでまったりしたり…再訪した際にはまたブログ記事をアップしたいと思います!

おかげ横丁周辺マップ

おかげ横丁
三重県伊勢市宇治中之切町52

【三重・伊勢志摩】新元号の幕開け「令和」の奉祝に3泊4日のお伊勢参り