2019年11月末サンディエゴに1週間滞在後、レンタカーでフェニックス〜セドナ〜ラフリン〜ユッカバレー〜サンディエゴと、7泊8日のロードトリップに出かけました。 1日目/レンタカーで サンディエゴから…
【天と地と繋がるセドナの旅】インスピレーションと癒やしのパワースポット「カセドラルロック&レッドロッククロッシング」
標高約1500mの「カセドラルロック」は4大ヴォルテックスの1つで、セドナのシンボル的な存在。荘厳な佇まいはその名にふさわしい自然の大聖堂です。頂上に続く「カセドラル ロック トレイル」や、オーククリーク沿いを歩く「レッド ロック クロッシング トレイル」があり、あらゆる角度から美しいカセドラルロックの眺めを楽しむことができます。
目次
4大ヴォルテックスのひとつ「カセドラルロック」へ
「カセドラルロック(Cathedral Rock)」はセドナの南にあり、アップタウンからは179号線を南下し「バックOビヨンド ロード(Back O Beyond Rd)」を右折、道なりに進むと左側に専用駐車場とカセドラルロックの頂上へ繋がるトレイルヘッドがあります。
こちらはレッドロックパスが必要な場所なので、駐車場に設置してある券売機にて5ドルの1日券もしくは15ドルの1週間券を購入します。(現在はクレジットカードのみなので、キャッシュの場合はサークルKやコンビニ、レンジャーステーション、ビジターセンターなどで事前購入要)
カセドラルの頂上まで行く場合、そのトレイルの長さは片道約1km程度ですが、途中からの岩登りがかなりハード!絶壁のような急勾配の岩場を這うようにして登る箇所が多くあるので慎重に…
石が積まれた「ケアンズ(Cairns)」を目印に、いざ出発!!
Cathedral Rock Trailhead
トレイルの途中で交わる「テンプルトントレイル」
トレイルヘッドから400mほど歩くと「テンプルトン トレイル(Templeton Trail)」と交差するポイントがあり、西に向かうとカセドラルロックの脇を流れるオーククリーク、東に向かうとベルロックに繋がります。
Templeton Trail
トレイルから眺める「チャペル オブ ザ ホーリークロス」
トレイルの東側は視界が広く、目の前にはツインビュートの前に佇むチャペル オブ ザ ホーリークロスやコートハウスビュートなど、素晴らしいレッドロックの景観を眺めることができます。
Twin Buttes and Chapel of the Holy Cross
▼「チャペル オブ ザ ホーリー クロス」についての記事は下記リンクをクリックしてください。
レッドロックの上に佇む美しい教会「チャペル オブ ザ ホーリー クロス」
ヴォルテックスパワーの生命感溢れる木々
他のヴォルテックスと同じくカセドラルロックでは、ヴォルテックスの影響を受けてくるくるとねじれた樹木を多く見かけます。サボテンなどの多肉植物をはじめ乾燥した赤土の大地と岩にたくましく生きる樹々、すでに枯れてしまった木の枝にさえ精霊が宿っているようなパワーを感じます…。
無理して頂上まで登らなくても、レッドロックに囲まれたカセドラルロックの麓でゆっくりと過ごすだけでも十分に心身が癒やされ満たされます。
Vortex affected trees
いよいよ岩登り本番!カセドラルロックの岩壁を這い上がる
最初の緩やかな斜面はどこからでも縦横無尽に登れる感じですが、そこを過ぎるとガラリと様相は変わり、ゴロゴロと岩が転がっている急斜面、どこに足をかけたらいいかわからないようなツルツルの岩肌、etc…と険しい岩登りが待っています。
岩場を這うようにして登るところも多いので、ジーンズなど汚れても良い服装や軍手があると便利、怪我などしないためには滑らない靴トレッキングシューズが好ましい。もちろん水もお忘れなく…。
Climbing Cathedral Rock
カセドラルロックの頂上に到着!
慣れている人なら30分弱で登れるようですが、無理をせずにゆっくり歩き約1時間で登頂、やはり頂上は最高です!
尖塔の間の鞍部がエンドオブトレイルになっており、その眼下にはオーククリーク、その先には赤岩と緑の森が広がる美しい「レッドロック州立公園(Red Rock State Park)」、またツインビュートやコートハウスがある東側の景色が望めます。
View from top of Cathedral Rock
▼「ヴォルテックス」についての記事は下記のリンクをご参照ください。
【 天と地と繋がるセドナの旅】ヴォルテックスって何?!セドナの4大ヴォルテックスについて
オーククリーク沿いの「レッド ロック クロッシング」へ
セドナの数多くの絶景スポットの中でも、最も人気が高くガイドブックや写真集などでもよく目にするのが、オーク クリークが流れる背景にカセドラルロックが佇んでいる風景。その景色が見られるのが「レッドロック・クロッシング(Red Rock Crossing)」です。
「レッドロック クロッシング トレイル(Red Rock Crossing Trail)」は、森林浴を楽しみながらカセドラルロックの全景を眺めることができるトレイルコース。すぐそばをオーク クリークが流れる閑静な場所で、冬の水温は凍るように冷たいですが、暖かい季節になると子供たちが川遊びをするほのぼのとした光景も見られます。
※ピクニックエリアを兼ね備える「クレセント ムーン ランチ(Crescent Moon Ranch)」に駐車場があり、こちらはレッドロックパスが無効、ステートパーク料金が別途かかります(2019年11月現在11ドル)。
自然が織りなす芸術的な大聖堂とオーククリークの風景
セドナのランドマークであるオーククリークとカセドラルロックの風景は本当に美しく、特に色彩豊かな紅葉の季節は格別で、しばし見とれてしまいます。ここからエンドオブトレイルの頂上である鞍部分もよく見えます。
Oak Creek and Cathedral Rock
Crescent Moon Ranch, Coconino National Forest
小川沿いの「レッドロック クロッシング トレイル」を歩く
コットンウッドの木々やブラックベリーブッシュなど、様々な草木に囲まれたオーククリーク沿いの「レッドロッククロッシングトレイル(Red Rock Crossing Trail)」。小川のせせらぎを聞きながら上流へ向かってゆっくり歩くのが心地良いトレイルです。
Red Rock Crossing Trail
空気がガラリと変わる異空間「ブッダビーチ」
駐車場からトレイルを400mほど歩くとフラットな岩場が広がるエリアがあり、ここから雄大なカセドラルロックの素晴らしい景色が楽しめます。
更に奥に進むと現れるのがカセドラルロック ヴォルテックスがある「ブッダビーチ(Buddha Beach)」。多くの積石を見れば、どれだけ多くの人が訪れる場所なのかが分かりますが、いつ来てもあたりはひっそりと静寂な空気に包まれており、午前中はカセドラルロックの大きな絶壁に太陽が遮られているので、気温も低くひんやりとした空気が清々しく気持ち良い空間です。
Cathedral Rock and Buddha Beach
ブッダビーチの積石たち
絶妙なバランスで積みあげられた石たち、人や動物の化身のような石たち、小枝や石を使ったオブジェやストーンサークルのようなものなど、ブッダ・ビーチは芸術に溢れた野外美術館のよう…
ここは五感が刺激されインスピレーションが湧いてくるスポットです。
Stacks of Stones at Buddha Beach
カセドラルロックの美しい日の出を拝む
セドナの旅では、まず早起きして素晴らしい朝陽を迎えるのが幸運の1日を過ごすためのキーポイント!ウエストセドナ周辺には多くの日の出スポットがあり、その美しさは格別です!
▼「ヴォルテックス」についての記事は下記のリンクをご参照ください。
【 天と地と繋がるセドナの旅】ヴォルテックスって何?!セドナの4大ヴォルテックスについて
セドナ周辺 マップ
あとがき…
セドナはいつ来ても心地が良く特にカセドラルロックは一番のお気に入りスポット。普段は少し歩いただけですぐにヘタれてしまうのに、ここでは不思議と体も軽くなりサクサクとした足取りでトレッキングを楽しむことができるばかりでなく、五感の全てが研ぎ澄まされ、多くのインスピレーションがとめどなく溢れてくるような…私にとってはまさに素晴らしいスピリチュアル&パワースポットなのです。
10代の頃の激しいスポーツで半月板・靭帯損傷と椎間板ヘルニアを患ってしまい現在もその後遺症があるのですが、カセドラルロックに来ると何故か全ての痛みが嘘のように消え去ってくれます。それも毎回、例外なく…。
カセドラルロックのヴォルテックスは、恐怖心を取り除きストレスを開放して肉体的にも癒やしが起こると言われているのですが、まさにそういったことが自分の身にも起こるのです。
実は今回の旅の直前に膝痛と腰痛が悪化し、膝のMRI検査をしたところ半月板がすり減り骨棘ができたことで痛みが激化したことが判明…。不運にも旅行の直前のことで、トレッキングは到底無理だと思っていました。ところがセドナに近づくにつれ肉体的な痛みが消え元気になっていくという不思議…、そして思いもよらずカセドラルロックの登頂に至るという…。まるで何かに吸い寄せられるように導かれ、抵抗せずにその流れに委ねてみたら登っていた…そんな感じです。
岩登りの最中もたくさんの助けがありました。絶壁のような岸壁を目前に、落ちたら死ぬ…という巨大化する高所恐怖症の中「大丈夫こっちだよ。」と、まるで勇気づけてくれるように鳥のような雲や龍神雲が行く手に突如として現れたり、突然地元の人が声をかけてきて不安から救ってくれたり…、数々の助けによっていつしか不安も恐怖も消え去り、登頂した頃には喜びと感謝があるのみ…という感じで、その至福の達成感を味わいながら空を見上げると、そこには美しい虹のサインが風になびくように現れたのでした。
セドナに向かう前から不思議な共時性を持った一連の流れは、私にとって奇跡の出来事。今振り返ってみると、旅行の直前で起こったハプニングも、旅行中に起こったアクシデント続きの信じられないトラブルも、そのあとに次々と起こったミラクルや感動も、そのすべては自分が抱いていた疑念を払拭するために必要なシナリオの一部で、ゆるぎのない信念を持たせてくれるために様々な証を見せてくれたというような、意図的に緻密に仕組まれたというような、今では全てがかけがえのない贈りものだったと確信しています。
「信頼は希望を実現した現実に変える」それはあらゆる面に連鎖し、ずっと前に起きたような出来事にさえ繋がって過去をも変容させていく…セドナの旅を通してたくさんのことに気づかせてくれたことに感謝です。これもセドナスピリットという魔法のひとつなのかもしれません。