【天と地と繋がるセドナの旅】ヴォルテックスって何?!セドナの4大ヴォルテックスについて

アリゾナ州の小さな町セドナは、地球のエネルギーと癒やしのパワーを持つ聖地として世界中の人々が訪れるパワースポット。その中でも人気の高い4大ヴォルテックスと言われる「エアポートメサ」「カセドラルロック」「ボイントンキャニオン」「ベルロック」についてまとめてみました。

ところで「ボルテックス」って何?!

セドナで必ず出てくる言葉が「ヴォルテックス(Vortex)」ですが、これは直訳すると「渦」という意味。セドナにおいてヴォルテックスは、エネルギーが渦巻く場所を意味する言葉で、大地から特定のエネルギーが放出されている箇所と空間のことを言うようです。

日本で言えばゼロ磁場のパワースポットと言われる分杭峠や伊勢神宮など、また人で言えばエネルギーが出入りする箇所と言われている「チャクラ(Chakra)」(サンスクリット語で車輪、回転などを意味する)が、一種のヴォルテックス エネルギーと言えるかもしれません。

セドナのヴォルテックス巡りでは、ジュニパーの樹の幹や枝がグルグルと捻じれているのをよく見かけますが、ある文献によると、ジュニパーは微細なエネルギーの影響を受けやすく、強いヴォルテックスのエネルギーの場ではまっすぐに育つ事ができないため、その流体旋回の流れに従って樹体が捩れるのだそうです。また、強く捻れたジャニパーが数多く見受けられる場所=ヴォルテックスのエネルギーの強さと言えるようです。

ちなみに、ジュニパー(ヒノキ科の常緑樹)の特性としてアロマセラピーでは、空気や血液を浄化する作用があるとされ、古代では万能薬、また精神を浄化する力があるとして祈りや癒しのための薫香に使われていたことを考えると、なにかジュニパーには、霊的なエネルギーを宿す秘められた力があり、神聖な癒しの樹木というような存在に感じられます。

※ナバホ族、ヤバパイ族、ホピ族などのネイティブアメリカンは、セドナのヴォルテックス エネルギーと精神的な力を認識し、この地を称え神聖な儀式にのみ使用し、またジュニパーやホワイトセージなどが浄化の儀式に使われていたそうです。


twisted juniper trees @ Airport Mesa, sedona

セドナのヴォルテックス エネルギー

セドナのヴォルテックスの中で、特に強いエネルギーを持っているとして有名なのが、エアポートメサ、カセドラルロック、ボイントンキャニオン、ベルロックの4つのヴォルテックス。これらは流れが心地良くて柔らかい内に向かう女性性エネルギー(陰)、パワフルに上に向かって放出する男性性エネルギー(陽)、また陰と陽両者のエネルギーが調和するバランスのとれたエネルギーがあるとされています。

女性性エネルギーの強いヴォルテックスは、瞑想などの内的な活動を、 男性性エネルギーの強いヴォルテックスは、ヨガやダンスなどスタミナを必要とする活発な活動に適し、陰と陽のバランスのとれたヴォルテックスは、より大きな視点から物事を確認して人生の明瞭さとより高いヴィジョンを獲得するのに役立つ、などと言われています。

ヴォルテックスのエネルギーに気付く手がかりは、手がチリチリと電気を感じるような感覚や体に熱源的なエネルギーを感じたり、微細な意識や知覚の変化…などと言われていますが、実際にはよほどスポット的に強力なエネルギー放出があるとか、よほど繊細な知覚をお持ちの方でなければ、簡単にそれを感知するのは難しいというのが現実。多くの場合、ヴォルテックスのエネルギーが強い場所では木々の幹や枝が螺旋状にねじれている様子が見られるので、そういったスポットならそれらを知覚することができるかもしれません。

セドナのヴォルテックスエネルギーには、磁気ヴォルテックス、電気ヴォルテックス、両者が混合するバランスヴォルテックスがあるとされる一方、磁気や電気などには影響されないとする主張が存在するようです。

ヴォルテックスエネルギーが、磁気や電気による科学的な側面から影響するものと考えた場合、そのエネルギーはどのようにして生まれているのでしょう?

磁気と電気のエネルギーについて

磁気と電気はお互い作用し合う関係性でありながらそれぞれ全く異なる性質です。まず磁気が持つ特徴は、N極とS極が存在する磁石が持つ力。1つの磁石には必ずN極とS極が存在し(1つの磁石を2つに割るとN極とS極を持つ磁石が2つ出来、これは分子レベルまで縮小しても、地球レベルまで拡大してもこの性質は不変)、異なる極同士を引きつけ合い、同じ極同士では必ず反発するという性質のものです。

一方、電気(電荷)が持つ特徴は「電子の流れ」によって生み出される力。物質の元である原子(原子核の中にある正の電荷を持つ陽子とその周囲を負の電荷を持つ電子が回るという構成)は、この電気と密接に関わっているのが特徴です。原子核の周りを動き回ることができる電子の一部(自由電子)は、移動のときに電子の量が偏って発生するのが電気の性質です。

また磁気によって電気が、電気によって磁気が生まれるという相互作用の関係を持っていることも磁気と電気の大きな特徴です。

地球も1つの大きな磁石。地球が磁気を帯びているのは、地球内部にあるマントルのさらに奥の中心核に秘密があると言います。核の中に溶けているたくさんの金属類が、地球の自転などの影響によって絶えず動いているため、電磁誘導が起きるという仕組みです。地球・地域・個体…と、どのサイズのレベルにしても、この磁気と電気の関係性が生まれることを考えれば、地球のエネルギーと人のエネルギーが密接に関わり合い、何らかの影響を及ぼしていることは想像することができます。

セドナのスピリットとヴォルテックスエネルギー

セドナのエネルギーフィールドは周囲約40kmに及ぶといいます。ヴォルテックスのエネルギーは癒やしをもたらし、学びと成長を促すスピリチュアルなエネルギーと言えるような特別なスピリットを持ち、セドナを訪れる多くの人々が精神の高揚と共に何らかの素晴らしい体験をするといいます。

セドナのスピリットは、人の精神を螺旋状に上昇していくような、より高いヴィジョンに向かわせてくれるエネルギーを持ち、それが磁石のように人々を世界中から引きつけているのかもしれません。

またセドナのスピリットとヴォルテックスエネルギーのもとでは、接触するすべてのものを強化し、感じているすべてが増幅器のように拡大(幸せになれば幸福感は増幅し、イライラや動揺、落ち込んだりすると、それらの感情も増幅)され、セドナにいる間は気持ちとメンタルチャットが非常に重要なのだと聞きます。

思考・想念がその現実を引き寄せるという観点から考えると、この素晴らしいセドナのスピリットとヴォルテックスエネルギーのスピリチュアルな体験を求めて世界中から集まってくる人々の「神聖なエネルギーに繋がれるポータル」という肯定的な想念のエネルギーの集まりが、さらなるシナジー効果を生み出し波及しているのかもしれません。

セドナのスピリットとヴォルテックスエネルギーが心身に幸福をもたらす栄養や活力と考えると、この集団的想念というべき肯定的なエネルギーは、その効力を高める大いなる刺激となって個々の精神に肯定的な確信をもたらし、そのパワフルなエネルギーは個々の様々な障壁をも打ち砕き、さらなる高みの変容へと促してくれるというような…個から集団へ、集団から個へ、それは磁石や電気の波動の如く循環し、より神秘的な体験を得やすくするポータルまたはアンプとしての機能を高めているのかもしれません。

逆にもしこのような視覚化されないエネルギーをただ単に胡散臭いものだと真っ向から否定するような挑戦的な考えを持ってセドナを訪れた場合、セドナのスピリットとその強力な肯定的な想念エネルギーの渦は、その強固な反発心をも打ち砕き新たな変容をもたらすのか…、またはその否定的なエネルギーは頑なまま、もしくは更なる頑強な反発を生み出すのだろうか…、興味深いところです。

いずれにしても、聖なるセドナを訪れる時は、セドナのスピリットとヴォルテックスに「敬意と感謝の心をもってハートをオープンに肯定的なエネルギーを信頼する」という心の在り方が何より大事なように思います。

セドナの4大ボルテックス

セドナの中心に位置する「エアポートメサ」

セドナの町の中心にありエアポートロードから簡単にアクセスすることができる「エアポートメサ(Airport Mesa)」は、絶景スポットとしても人気の場所。360度息を飲むような広大なセドナの大自然と美しい町並みを見渡すことができます。

エアポートメサのヴォルテックスは、上向きの男性性エネルギーを持ち、高い精神性への上昇とより大きな一体感と安らぎをもたらすのを助けるとされていますが、4大ボルテックスの中では比較的にパワーは穏やと言われているヴォルテックスです。


Airport Mesa Vortex

▼「エアポートメサ」についての記事は下記リンクをクリックしてください。

【 天と地と繋がるセドナの旅】セドナの町の中心にあるヴォルテックス「エアポートメサ」

母なる大地のパワフルなエネルギー「カセドラルロック」

「カセドラル ロック(Cathedral Rock)」は、ネイティブアメリカンと深い歴史を持ち、母なる大地を全身で感じることができる場所。女性性エネルギーが強く、恐怖心を取り除きストレスを開放して肉体的にも癒やしが起こるとされ、特にカセドラルロックの尖塔の間の鞍部は、セドナの最高のコンビネーションボルテックスと言われるエリアの1つです。

またカセドラルロックのボルテックスの最も強いエネルギーは、オーククリーク沿いを東へカセドラルロックに向かって歩くときに感じられると言われています。 

カセドラルロックのヴォルテックスには、鞍部まで登っていく約1kmの登山コース「カセドラルロックトレイル」(または「テンプルトントレイル」)と、オーククリーク沿いのトレイルからカセドラルロックが望めるハイキングコース「レッドロッククロッシングトレイル」からアプローチすることができます。


Cathedral Rock Vortex

▼「カセドラルロック」は個人的に一番相性の良い大好きなヴォルテックスです。カセドラルロックのヴォルテックスで心身に起こる奇跡のような体験もあとがきに綴っています。興味のある方は、下記リンクの記事を一読してみてください☆

【天と地と繋がるセドナの旅】インスピレーションと癒やしのパワースポット「カセドラルロック&レッドロッククロッシング」

ネイティブアメリカンゆかりの地「ボイントンキャニオン」

ウエストセドナの北に位置する「ボイントンキャニオン(Boynton Canyon)」のヴォルテックスは、「セブンキャニオン(Seven Canyon)」という7つの渓谷に囲まれた場所にあり、ヤバパイ族の神話でここは人類発祥の地と言われ、ネイティブアメリカンにとって最も神聖な場所のひとつとされています。また4大ボルテックスの中でも、最も強いエネルギーを持つと言われているヴォルテックスです。

ボイントンキャニオンのヴォルテックスには、女性性エネルギーを持つ「※1カナーチ ウーマン(Kachina Woman)」と、男性性エネルギーを持つ「ウォリアー(Warrior)orノール(Knoll)」と呼ばれる特徴的な2つの岩山があります。

男女両方のエネルギーが存在し、その調和が保たれているというボイントンキャニオンのヴォルテックスは、内向きの女性性エネルギーと上向きの男性性エネルギーが交差するため、男性性と女性性の精神的なバランス、また陰陽バランスを促進すると言われており、カチーナウーマンとウォリアーの間では瞑想する人の姿をよく見かけます。

※1 カチーナとはネイティブアメリカンの間で精霊と言われる存在。


Boynton Pass Vortex

▼「ボイントンキャニオン」についての記事は下記リンクをクリックしてください。

【 天と地と繋がるセドナの旅】ネイティブアメリカンの聖地「ボイントンキャニオン」のヴォルテックス

人気の瞑想スポット「ベルロック」

ヴィレッジ オブ オーク クリークの近くにある標高約1500mの「ベルロック(Bell Rock)」は、州道179号線からもよく見える場所にあり、全体的に赤みが強いレッドロック。頂上付近がベルのように見えることからベルロックと名付けられ、可愛らしい見た目とは違って男性性エネルギーが強い上向きのヴォルテックスと言われています。

4大ヴォルテックの中でも、ベルロックのヴォルテックスエネルギーは非常に強いと言われており、セドナで最も人気の瞑想サイトのひとつとして有名。山の中腹あたりの少しフラットになった場所のエネルギーが強いとされ、瞑想している人の姿がよく見られます。

ベルロックの北側と南側の整備された駐車場にトレイルヘッドがあり、車がない場合でもレンタルサイクルで町からもアクセスしやすいヴォルテックスです。


Bell Rock Vortex

セドナヴォルテックスマップ

ヴォルテックスはひし形◇でマークされています。

セドナ周辺 マップ