イタリア・トスカーナのドライブ旅行で宿泊先に選んだのはコルトーナにあるホテル「サン・ルカ」。町の玄関口となる「ガリバルディ広場」に面した場所に立ち、眺望が最高!という人気のホテルです。 コルトーナのホ…
【イタリア・トスカーナ】幻想的な雲海が美しい!「コルトーナ」の早朝散策
イタリア中部トスカーナ州の東に位置するコルトーナは、隣のウンブリア州との州境近くにある小さな丘上都市。中世の町並みが残る素朴な町で、眼下にはブドウ畑やオリーブ畑などの田園風景が広がるキアーナ渓谷(Val di Chiana)とテヴェレ渓谷(Val Tiberina)を見下ろすことができます。
目次
コルトーナ「サンタ・マルゲリータ広場」の頂上へ
コルトーナ滞在2日目の早朝、サンタ・マルゲリータ広場に向かいました。ガリバルディ広場からは、サンタ・マルゲリータ通りの城壁沿いを上ったところにあります。頂上までは約1km、約150m(約40〜45階建のビルに相当)という高低差のある坂道をのぼらなくてはいけないのと、時間短縮のため私たちは車を利用しました。(ガリバルディ広場のエスカレーター下にある駐車場から町の西側を大回りして約3.5km・約7分)
聖女が眠る「サンタ・マルゲリータ教会」
早朝から教会の扉が開いていました。内部の主祭壇には「サンタ・マルゲリータの墓所(Santuario di Santa Margherita)」があり、聖女の遺体を収めた17世紀の棺が安置されています。
頂上からサンタ・マルゲリータ教会を望む
広場から車で更に上がると、頂上の見晴らし台から「サンタ・マルゲリータ教会」の赤い屋根が見えます。また、その先にはキアーナ渓谷の広大な丘陵が広がっており、素晴らしい田園風景を一望することができます。
東西に広がるキアーナ渓谷の雲海
一面に広がる白い雲が、海のように見えることからその名がついた「雲海」。山の麓一面を覆いつくす雲海、何層にも分かれた雲海からひょっこりと顔を出すオリーブや糸杉の樹々。自然の壮大さが感じられる何とも美しい幻想的な景色は、まるで天空の街の住人になったかのようです。
メディチ家の城「ジリファルコの要塞」
「ジリファルコ要塞( Fortezza del Girifalco)」は、16世紀のエトルリア時代にコジモ・デ・メディチによって建てられたことから「メディチの要塞」とも呼ばれています。サンタ・マルゲリータ教会から約5分ほど坂を登ったところにあり、要塞の上から眺める景色が絶景だとか…開館時間は10時、閉館時間は18時〜20時で季節によって変わるようです。
ジリファルコの要塞( Fortezza del Girifalco)
Via S. Margherita 52044 Cortona (AR) ITALY
ガリバルディ広場から眺める雲海
ガリバルディ広場からも雲海を眺めることができます。遠くに見えるのはアミアータ山でしょうか。晴れている時は左前方にトラズィメーノ湖(Lago Trasimeno)を見ることができます。
眼下に見えるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ・アル・カルチナイオ教会(Santa Maria delle Grazie al Calcinaio)。15世紀末から16世紀のはじめに建てられたという十字型をしたルネッサンス建築で高いクーポラが印象的です。
鳥がさえずるガリバルディ広場から眺めた雲海の映像です。
コルトーナの中心街を歩く
メインストリートの「ナツィオナーレ通り」
普段は一般車両乗入れ禁止地区(ZTL/Zona Traffico Limitato)となっているナツィオナーレ通りですが、早朝は一般車も通行可能となっていました。
※イタリアではその地域の居住者など許可を受けている車しか通行できない道路「一般車両乗入れ禁止地区(ZTL/Zona Traffico Limitato)」があり、特に丘上都市の小さな町中はZTLとなっている場所がほとんどのようですが、時間によっては通行できる場合があります。(「VARCO NON ATTIVO」は通行可。「VARCO ATTIVO」となっている場合は通行不可。)
「レプッブリカ広場」と「ルーカ・シニョレッリ広場」
町の中心「レプッブリカ広場」には時計塔と大階段がシンボルの市庁舎があり、周辺にはレストラン、カフェ、土産店、スーパーマーケットなどが集まっています。
レプッブリカ広場からは放射線状に路地が伸びており、市庁舎の右側の路地を入ってすぐのところに「ルーカ・シニョレッリ広場」があり、入ってすぐ正面左には13世紀に建てられたプレトーリオ宮((現在はエトルリア・アカデミー博物館)、その向かいにグラーノの柱廊やシニョレッリ劇場が並んでいます。
クリスマスシーズンなので、通り沿いや商業施設なども、クリスマスデコレーションが施されていますが、夜のゴージャスな顔とはまるっきり違い、素朴な雰囲気です。
プレトーリオ宮の右側面(カザーリ通り側)には1200年代の石造りの外壁が残っており、中世のフィレンツェ共和国政府高官の紋章が並んでいます。(正面は17世紀初めに作り直されたもの)
カザーリ通りの少し先には司教区博物館とドゥオーモがあります。そちらにはコルトーナの滞在最終日に北東側の駐車場に車を停めてクイック散策するつもりだったのですが、どこも満車で駐車できず残念ながら結局いくことが出来ませんでした。
洒落た路地裏「ジュゼッペ・マッフェイ通り」
狭い路地裏にひしめき合う住宅街。階段に並べられた鉢、玄関周辺に掛けられた陶器などの装飾品がお洒落です。また可愛らしいレストランがさりげなくあったりします。
店先にディスプレーされた赤い自転車のあるレストランは評判がいいというオステリア・デル・テアトロ(Osteria del Teatro)
中世の遺物と思われるようなものも…、古代に思いを馳せながら歩きます。
急な坂道の途中にある「サン・フランチェスコ教会」
13世紀にゴシック様式で建てられた「サン・フランチェスコ教会」。建物の正面と左側面は創建当時の姿のまま残り、その他の部分は1600年代に大幅に手が加えられたそうです。
住宅街に並ぶ「サンマルコ教会(Chiesa San Marco)
ジョゼッペ・マッフェイ通りとサンタ・マルゲリータ通りの分岐点にある「サンマルコ教会」。小さい教会のわりに3つの鐘を備えた鐘塔が立派です。
コルトーナ南側の城壁沿い「サンタ・マルゲリータ通り」
長い坂道が続くサンタ・マルゲリータ通り。右側が遊歩道になっていて、左側の道もかなり狭いですが歩いている途中に車が上から下ってきました。通り沿いにはほぼ等間隔で12箇所、モザイク画の描かれた祠のようなニッチが立っています。
かなり急勾配な坂道が続くので息が切れますが…後ろを振り向けば素晴らしい田園風景!
突き当りを左にカーブし、更に上ったところにサンタ・マルガリータ教会があります。前日に車で頂上まで行ったので、徒歩はここまで。引き返してゆっくり景色を眺めながら宿泊ホテル(サン・ルカ)のある、ガリバルディ広場に戻ります。
坂の途中で餌を食べるネコに遭遇…
再びネコ登場。イタリア旅行では必ずといって良いほど街中でネコたちに出会います。
狭い路地でも小回りがきくコンパクトな三輪自動車。レトロなデザインが古い町並みに合ってます。今では日本で見ることはほぼないですが、イタリアでは旅行中によく見かけました。
ガリバルディ広場からすぐの「チェザーレ・バッティスティ通り」
ガリバルディ広場からすぐのチェザーレ・バッティスティ通り沿いに15世紀初めに建てられたという質素な「サン・ドメニコ教会」があります。
その向かいに立ち並ぶ住宅街の赤い屋根瓦といくつもの煙突が、ちょうど道路と同じ高さの位置にあり、いかに急斜面の丘に家が建っているのかが分かります。
1本下ったジーノ・セヴェリーニ通り沿いの家並み。屋根越しに広大なキアーナ渓谷が広がっています。
とても清々しいコルトーナの素敵な早朝散策!雲海も見ることができ、早起きして良かったです😊
コルトーナへのアクセスと散策マップ
▼鉄道とバスで行く場合
カムチア・コルトーナ(Camucia-Cortona fs線)でフィレンツェからは約1時間20分、ペルージャから約40分~1時間、ローマから約2時間~2時間半、カムチア駅下車。
カムチア駅からはバスで約10~20分。(平日1日約20便、土日祝は2~5便)タクシーで約10分(約4km)
※アレッツォからコルトーナまでバスで行く場合は約1時間(平日14便、日祝4便)
▼車で行く場合
A1高速道路「Valdichiana」の出口を出たらSP32経由でコルトーナへ向かう。ローマからは約2時間半~3時間、フィレンツァからは約2時間弱。(高速出口からコルトーナまでは約25km、約30分)
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