2004年に世界文化遺産に登録された「オルチャ渓谷」(現地ではオルチャの谷という意味の「ヴァル・ドルチャ(Val d'Orcia)」と呼ばれている)は、イタリア・トスカーナ州南部、アミアータ山(Mon…
【イタリア・トスカーナ】オルチャ渓谷が一望できるピエンツァを訪問
「ピエンツァ」は、オルチャ川支流の丘の上にある人口2000人ほどの小さな町。「トスカーナの小さな宝石」と呼ばれ、1996年に世界遺産に登録されています。オルチャ渓谷が一望できる素晴らしい立地ということで、ピエンツァに宿泊する旅行者が年々増えているそうです。
目次
世界遺産の「ピエンツァ」に到着!
モンテッキエッロからピエンツァまでは車で約15分。なだらかな丘陵、糸杉やオリーブの木が織りなす美しい田園風景の中を北西にゆっくり走り抜けるとピエンツァです。
「レンタカーでオルチャ渓谷の写真スポットを巡る旅①」(モンテプルチャーノ〜モンティッキエッロ〜ピェンツァ)の記事も是非ご覧ください。
昔の地名を残す「コルシニャーノ教会(Pieve di Corsignano)」
ピエンツァへの小高い丘をのぼる前に「コルシニャーノ教会」に立ち寄りました。ロマネスク様式のとても古くて質素な教会です。ちなみにピエンツァは、かつてコルシニャーノ(Corsignano)と呼ばれており、アミアータ山の大修道院が所有していたのだそうです。
ドガーリ通りからメインストリートへ
町の周辺には駐車場がいくつもありますが、ピエンツァ市街の歴史地区周辺はどこも満車だったため、スーパーマーケットの裏手にある有料駐車場を利用しました。ドガーリ通りからメインストリートにかけての路地は生活感が溢れたほのぼのとした雰囲気です。
ピエンツァのメインストリート「ロッセッリーノ大通り」
東のチリオ門(Porta al Ciglio)と、西のムレッロ門(Porta al Murello)を結ぶ、ロッセッリーノ大通り(Corso Rossellino)は、ピエンツァのメインストリート。レストラン、カフェ、陶器店、土産店などが立ち並んでいます。クリスマスシーズン中だったのでゴージャスなデコレーションも見られました。
ルネッサンス様式の「サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂」
町の中心にあるピオ2世広場(Piazza Pio II)には、幾何学模様のファサードが印象的なサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂、そのすぐ横に八角形の鐘楼が建っています。まわりを壁で囲むようにピッコローミニ館、司教館、市庁舎が建ち、見上げる天空を屋根に見立てた広場は、広間のような演出が施されています。
オルチャ渓谷を一望できる「カステッロ通り」
ピオ二世広場のサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂を抜けるとオルチャ渓谷を一望できるカステッロ通り(via del Castello)。歩行者専用の細い通りで、ベンチもあり素晴らしい田園風景の広がるオルチャ渓谷をゆっくり眺めることができます。城壁の真下に駐車場があり、すぐ横の坂道からカステッロ通りまでのぼることができます。
通り沿いには軽食ができるバールがあります。
ピエンツァからオルチャ渓谷を望む
ピエンツァは東西400mほどの箱庭のような小さな町ですが、この小高い丘の南側からは2004年世界遺産に登録されたオルチャ渓谷の素晴らしい景色を望むことができます。
ピエンツァの南西に位置する「モンテッキエッロ」の街並みや映画「ローマの休日」にも出てくる有名なクネクネ道も見えます。
「ラ・メンサ・デル・コンテ」にてクイックランチ
ピエンツァには素敵なレストランがいくつもありましたが、ゆっくり食べる時間がなかったので、簡単にクイックランチが食べれるレストランをチョイス。トリップアドバイザーによるピエンツァのレストランで 54軒中 12 位という「ラ・メンサ・デル・コンテ(La Mensa del Conte)」でパスタとピザをいただきました。
注文したのは、ポルチーニ茸のピザとピチのパスタ。始めていただいたピチですが、トスカーナ生まれのパスタなのだそうで、うどんみたいな極太でモチモチした独特の食感でした。
ピエンツァ市街の歴史地区マップ
歴史地区自体は小さい町なので1時間あれば見どころは十分に堪能できます。
ピエンツァへのアクセス
ピエンツァは電車が走っていないので、車でのアクセスが一番便利。高速を使えばフィレンツェから約2時間、ローマから約3時間弱です。
またシエナ駅から1時間に1本程度(乗車時間は約1時間15分)、モンテプルチャーノから4時間に1本程度(乗車時間は約20分)のバスも運行しています。
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