2017年冬、豪華客船「MSCメラビリア( Meraviglia )」に乗船し、シチリア島、マヨルカ島、バルセロナ、マルセイユ、ジェノバの6ヶ所の寄港地を巡る地中海クルーズに行ってきました。 今回の記…
【イタリア・ジェノヴァ】グルメに世界遺産に見どころの多いジェノヴァの街を散策
MSC地中海クルーズの寄港地「ジェノヴァ」は、イタリアの北西部にあるリグーリア海に面した港湾都市。リグーリア州の州都であり、ジェノヴァ県の県都です。グルメに世界遺産に、見どころの多いジェノヴァを歩いて散策しました。
目次
ジェノヴァのクルーズポートに到着
朝9時頃ジェノヴァ港に到着。ここは中世の時代、ヴェネツィアとともに海洋国家(ジェノヴァ共和国)として栄えた場所、今もイタリア最大の貿易港です。
クルーズ船からは、世界遺産となったパラッツィ・ディ・ロッリ周辺〜所狭しとひしめき合う庶民の家々など、歴史的建造物が立ち並ぶ美しい街並みを見渡すことができます。
港のすぐそばから住宅街が広がり、所狭しと建物がひしめき合っています。
港から歩いてすぐの地下鉄に乗って旧市街へ
クルーズポートから北へ300mほど歩いた場所に最寄の地下鉄(MM)「Principe駅」があります。そこから「S. Agostino駅」まで地下鉄に乗り、ジェノバ旧市街地の東の外れから散策することにしました。
サルツァーノ広場〜ラヴェッカ通りを歩く
地下鉄「S. Agostino駅」を降りるとすぐサルツァーノ広場があり、肉や鮮魚などの商店が続いています。その先の「ラヴェッカ通り」を歩いて「ソプラーナ門」へ向かいました。
午前中は閉まっているお店が多い中、ベーカリー、カフェなどは朝早くから営業している様子。物寂しい雰囲気が漂い、一人歩きとなったらちょっと怖い感じの通りです。
突如モンローやプレスリーのポスターを飾っているフィフティーズカフェが現れたり、ファンキーなお店があったり、洗濯物を干している家があったり…狭い路地の雑多で独特な世界が面白い…ジェノヴァの庶民的な暮らしぶりを垣間見ることができます。
住宅街にそびえ立つ「ソプラーナ門(Porta Soprana)」
「ラヴェッカ通り」の突き当りまでくるとジェノヴァ旧市街の南東側に位置する「ソプラーナ門」が突如現れます。12世紀に築かれた城塞がわずかに残った一部(現在のものは復元されたもの)で、ここから東側が「新市街」と呼ばれる地域となっており、区画整理された街並みが続きます。
2つの塔は、旧市街側からみると窓がありますが、門をくぐるって振り返ると円形の塔になっていて全く異なった表情。塔の屋上にのぼることもできます。
Porta Soprana
di Soprana, Via S. Pietro della Porta, 16123 Genova
ソプラーナ門のすぐそばに「コロンブスの生家」
ソプラーナ門を出るとすぐそばに「クリストファー・コロンブスの生家(Casa di Cristoforo Colombo)」があります。知らなければ見過ごしてしまうような小さな家で、18世紀に実際の生家跡に復元されたのだとか。こちらは外から観るだけで十分だと思いますが、一応チケット代€5で内部を見学することができます。
Casa di Cristoforo Colombo
Via di Porta Soprana, 16121 Genova
ジェノヴァの中心「フェッラーリ広場(Piazza De Ferrari)」
ジェノヴァの中心部に位置する「フェッラーリ広場」には、ドゥカーレ宮殿、旧証券取引所のボルサ館など、立派な建物が連なり、その中央には近年に復元されたという大噴水があります。
老舗カフェがある「コルヴェット広場(Piazza Corvetto)」
フェッラーリ広場から高級ブランド店が並ぶ「ローマ通り」を進み「イタリアで最も美しい広場」のひとつという「コルヴェット広場」へ向かいました。
広場の中心には、イタリア統一の最初の王「ヴィクター・エマヌエーレ2世(Victor Emmanuel II)」の騎馬像が立ち、そのまわりは歴史的建造物やおしゃれなカフェ、レストラン、フラワーショップなどに囲まれた美しい広場です。
ローマ通りと世界遺産の県庁
コルヴェット広場のモニュメントと華やかなフラワーショップ
マンジーニというカフェのショーウインドウがとっても素敵!こちらは知る人ぞ知る有名な老舗カフェ「Pasticceria Gelateria Mangini」(1876年創業)で、イタリアの歴史的飲食店(Locali Stolici D’Italia)にも登録されているのだとか。
通りを挟んだ向かいに世界遺産の建物(かつては貴族のお屋敷、現在はジェノヴァ県庁)があり、外国からの来賓客や歴代のイタリア大統領がよく利用されていたという由緒あるカフェです。
世界遺産の「ガリバルディ通り(Via Garibaldi)」を歩く
ガリバルディ通りには、ジェノヴァ共和国時代の16~17世紀に建てられた有力貴族たちの豪勢な宮殿の数々が並んでいます。これらの邸宅群の中から国外の貴賓たちをもてなす宿として、特に選び抜いた建物を登録したリストを「パラッツィ・ディ・ロッリ(ロッリの館)」と呼び、賓客の位によってそれぞれの邸宅に振り分けられたのだとか。
現在これらの大邸宅は美術館や市庁舎、銀行、店舗などになっており、2006年に「レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ」として世界文化遺産に登録されました。赤の宮殿や白の宮殿などは代表的なロッリの邸宅群、またガリバルディ通りそのものも世界遺産になっています。
ちなみに当初「ストラーダ・ヌオーヴァ(新街路)」と呼ばれていた通りの名前は、1882年(イタリア統一に功があった「ジュゼッペ・ガリバルディ」にちなんで)「ガリバルディ通り」と改称されたのだそうです。
フォンターネ・マロゼ広場からガリバルディ通りへ
ニコロジオ・ロメッリーノ宮殿(Palazzo Nicolosio Lomellino)
青をベースに白いスタッコ細工(化粧しっくい)が施された壁が印象的な建物。奥の中庭まで見学することができます。
ドリア・トゥルシ宮殿(Palazzo Doria-Tursi )
中庭の周囲にはアーチ型の回廊があり、1階が市庁舎、上が美術館になっています。通りのお店で公衆トイレがないか聞いてみたら、こちらを案内されたので立ち寄ってみました。
赤の宮殿 (Palazzo Rosso)
豪華な邸宅群が建ち並ぶガリバルディ通りでも、ひときわ目を引くまさに赤い建物です。ロッリのリストに登録された邸宅のうち、現在はトゥルシ宮殿、赤の宮殿、白の宮殿の3つが博物館になっており、共通入場券(赤の宮殿隣のブックセンターで販売)で内部を見学することができます。
白の宮殿(Palazzo Bianco)
赤の宮殿のすぐ斜め前に白の宮殿があります。てっきり白い建物だと思っていたので想像と違う宮殿でした。現在は一部が市庁舎となっていて3階から美術館(イタリアをはじめ、オランダ、スペインなど著名な画家たちの絵画を所蔵)になっています。
ガリバルディ通り付近の路地を散策
筋肉美を見せつける彫刻がある建物が印象的なメリディアーナ広場(Piazza della Meridiana)
誰もいない淋しげな路地
美術館を巡っているような気分になる素敵なショーウインドウの数々
カフェが並び賑わいを見せるロメッリニ通り(Via Lomellini)
華やかなショッピング街のバンキ広場(Piazza Banchi)
カリカメント広場(Piazza Caricamento)に面したジェノヴァで一番古い「ソットリッパ通り(Via di Sottoripa)」のアーケード
ランチはジェノベーゼを食べに「イータリー」へ!
ガリバルディ通りから南西側の路地裏を探索したあとは「旧港(Port Antico)」のハーバーサイドにある「イータリー・ジェノヴァ(EATALY Genova)」へ向かいました。1992年に開かれた国際博覧会を機に近代化されたジェノヴァのウォーターフロントです。
新鮮な野菜と果物が山積み!
こちらは新鮮なミートと種類が豊富なチーズコーナー
オリーブオイル、パスタ、ドライフルーツ、ハーブ類、お菓子…とにかく豊富な食材がたくさん揃っています。日本で買うと高いドライポルチーニ茸、そして日本では手に入れにくい生のペスト・ジェノベーゼ等々、お土産をしこたま購入しました。
イータリーのレストランで食べたジェノベーゼのブログ記事は下のリンクをクリックしてください。
【イタリア・ジェノヴァ】さすが本場の味!ジェノヴァ産の絶品「ペスト・ジェノベーゼ」
Eataly Genova
Edificio Millo Porto Antico,
Calata Cattaneo, 15, 16126 Genova
地下鉄に乗ってクルーズポートへ
ゆっくりとランチ&ショッピングを堪能したあとは、近くの「San Giorgio駅」から地下鉄に乗ってクルーズポートへ戻ることにしました。
出港までは、クルーズ船のデッキで美しいジェノヴァの街並みを眺めながら、贅沢なカフェタイムを過ごしました。
MSC地中海クルーズについての記事はコチラ
ジェノヴァ周辺マップ
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